途上国ビジネスの可能性1?マラウイの国内商社? .86

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今回は途上国の国内商社ビジネスの可能性を考えたいと思います。

●国内商社


マラウイでは国内においても物の価格差が激しくあります
他の途上国でも同じように地域によって価格差があるのだと思います。
その価格差を上手く利用したビジネス、安く売って高く売るという商社的なビジネスの可能性を考えます。
お米を例にとります。
マラウイではコタコタやサリマといった湖沿いの米の生産地では1キログラム辺り300クワチャ代(400クワチャ=約100円)で買うことが出来ます。それをリロングウェといった都市部であれば1キログラムあたり500クワチャ代で売却することが出来ます。

・売り上げ

まずは売り上げを考えます。
お米を1トン積んだとします。1キロあたり200クワチャの儲けを出せるとします。200クワチャ×1000キログラム=200000クワチャ。20万クワチャ。

・費用

次に費用を考えます。今回は自社で輸送すると仮定します。
リロングウェからコタコタまでは181km、往復で360kmとなります。ガソリン代は1リッター約850クワチャとかそのくらいになります。
車の燃費を1リッターで10kmとします。であれば360÷10で36リッターのガソリンが必要になります。36リッター×850クワチャ=30600クワチャとなります。つまりリロングウェからコタコタまでの往復には約3万クワチャかかるということです。
人件費として月の最低賃金が約35000クワチャとかだったと思います。もう少し出すと考えると、1日3000クワチャ×20日=60000クワチャとします。この360キロの往復を1日でするとすると人件費は1日辺り3000クワチャとなります。

・1往復(1日)分の簡単な利益の計算


【売り上げ】200000クワチャ-【費用】(ガソリン30000クワチャ+人件費3000)
=167000クワチャ
=約4万円。
他にももちろん車両の費用や雑費等がかかります。
しかしそれでも十分に利益を出せると思います。

●価格差が生まれる背景

先進国ではなかなか国内で大きな価格差は生まれません。また生まれるとしてもそうやすやすとその商流に入ることは難しいと思います。
しかしマラウイでは価格が差があり、また市場での購入もすぐに行えます。これは交通網や運送会社があまり発達していないこと、商い慣習がきっちりとした保守的な障壁を築いていないこと、そして都市部と農村部での貧富の差が激しいこと等が要因だと考えられます。

●商社ビジネスは情報が命

ちなみに商社ビジネスを行うにはどこで何がどれくらいで売られているか(需要と供給がどこで過多になっておりまたどこで不足しているか)、また将来的にどのくらいで売られるかというような情報が命になってきます。
日本の商社も情報が命なのでその源泉となる人材に多くの投資をしています。商社は情報をとれる能力を持った人材や信頼関係を築ける人材が資産なわけです。
この情報についていえば例えばマラウイではパイナップルは南部のムランジェなどで生産されているのですが、首都に持ってこればほぼ倍の値段で売却することが出来ます。マコラと呼ばれる木炭も各地で値段が違います。輸送コストが低く、価格差が大きく、商流にが安定していて食い込みやすい商材を見つけるのが肝と言えます。
もちろん日本の商社が行っているような、サプライチェーンのさらに上を統合する、つまり例えば農場を経営するという戦略も選択肢としてはあり得ます。しかしマラウイの場合は土地が伝統的な権力によって所有されているので、土地を取得することが困難になります。(マラウイ、伝統的権力構造の弊害 Vol.83)
江戸の昔には紀伊国屋文左衛門がみかんを紀州から江戸に運んで巨利を得たと言います。
どことなくそのような昔の日本の商人のにおいがするビジネスです。
かつろう

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避妊方法10のリストとファミリー・プランニング・プロジェクトを行う上で大切なこと .85

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途上国では“避妊”が一つの大きなテーマです。無計画に子どもを沢山つくることが家庭の貧困に繋がります。子どもが多すぎて教師や学校が足りなくなっています。人口爆発は地球規模の問題です。より良い社会にするためのファミリー・プランニングの手段として避妊が必要なのです。今回は避妊の方法・手段とそういったファミリー・プランニングのプロジェクト運営を行う上で大切なことをご紹介します。

●避妊方法

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・男性用コンドーム(Male condom)?

こちらは最も一般的で普及しており、効果も高い避妊方法と言えます。途上国のみならず日本でも最もポピュラーなのでしゃないでしょうか。

・女性用コンドーム(Female condom)

女性の膣内に挿入するタイプのコンドームになります。リングのようなものを中に入れます。女性が主体的に避妊できる方法の1つになります。

・ピル(Oral contraceptive)

飲み薬による避妊法です。

・アフターピル(Emergency Contraceptive)

性行為の後に服用するタイプのものです。事後にこちらを服用したからといって必ず妊娠が防げるというわけではありません。

・パッチ避妊薬

パッチタイプ避妊薬もあるようです。
http://xn--6or84kuo9a0bq.seesaa.net/article/369475580.html

・注射(Injection)

注射によって避妊する方法です。注射の種類によって期間は違います。効果が1か月持続するもの、3か月持続するものなどがあります。こちらも女性が主体的に行える方法です。

・インプラント(implant)

体に薬剤を埋め込む処置になります。こちらは注射よりも期間が長く、製品によって違いますが例えば3年や5年といったスパン効果が持続します。

・IUCD/IUD(Intrauterine contraceptive device)

子宮内避妊器具。こちらは子宮内に器具を入れることによって、子宮内膜より物質を放出させる手法。他の薬剤を使用したタイプの避妊方法と比べると副作用は少ないと言われています。効果は長ければ10年以上続きます。器具を取りだせば避妊効果はなくなり元通りに妊娠をすることが出来ます。効果も実証されています。

・卵管結紮(tubal ligation)

女性の卵管を結ぶことによる避妊手術。これを一度行うと再び妊娠をするようにするのは難しいです。

・パイプカット(vasectomy)?

男性の輸精管を切断することによる避妊手術。これも卵管結紮と同じで一度行えば再度妊娠するようにすることは難しくなります。

●LARC(Long Acting Reversible Contraceptive)

途上国で避妊に関するプロジェクトをする際はこのLARCという概念が一つのキーワードにもなってきます。長続きし、尚且つ、また元の妊娠する状態に戻せる避妊方法ということです。IUCDやインプラントがその代表格になります。数年といった単位で避妊効果を持続させることができ、また特に難しい手術も必要なく比較的簡単につけたり外したりすることが出来るのです。

コンドームやピルはその都度都度対応しないといけない手段なので、ついつい忘れてしまうことにもなりますし、またコストもかさみがちになります。また卵管結紮やパイプカットといった手術は一度してしまうと元に戻すのは難しいです。もちろん手術自体も大変です。

そう考えるとプロジェクトを運営する側にとっても、ファミリー・プランニングを計画する家族にとってもLARCが最も合理的な選択肢の1つとなります。

●HIV/AIDS、性感染症との兼ね合い

では注射やインプラント、IUCDといったLARCは万能なのかというとそうでもありません。特にHIV/AIDSや性感染症を考えた時にデメリットも発生します。例えばインプラントをして妊娠する心配がないからといってコンドームを着けずにセックスをすればもちろんエイズや性感染症のリスクは高まります。つまり避妊をしなくても良いという認識から性感染症の増加に繋がってしまうリスクがあるということです。

そう考えると避妊の側面からも、エイズや性感染症の面からもやはりコンドームはとても有効な手段であると言えます。

●女性のエンパワーメント、宗教や信仰のバリア

ファミリー・プランニングのプロジェクトを考える際には単に避妊器具を提供するチャネルを作るだけでは十分ではありません。女性のエンパワーメントが必要になってきます。女性が避妊を男性に提案できるような社会背景を作らなければなりません

また宗教や信仰が障害となるケースもあります。避妊すること自体を否定的に考える宗教的考え方があります。

●提供チャネル

上記に挙げた避妊手段をどのようなチャネルで提供するかということも大切な要素です。例えば私が所属しているPSI/Malawiでは男性用・女性用コンドームは薬局やスーパーなどで販売し、国が運営する無料の診療所には無料で配布しています。また有料のプライベート・クリニックをネットワーク化してそこを経由して安価なLARC各種等の提供を行っています。

●まとめ

HIV/AIDSや性感染症との兼ね合いを考えつつ、また女性のエンパワーメントや宗教的なバリアといった課題も克服しながら、上記に挙げたうち適切な避妊手段を選択し、適切なチャネルで提供するということがファミリー・プランニング、リプロダクティブ・ヘルス(reproductive health)といった領域のプロジェクトでは大切なことだと思います。

※あくまでプロジェクトサイドからの見方で書きました。私は医療専門職ではありません。ですので医療的な情報に関しては必ず専門家の方の意見をもとにしてください。このブログに載っている情報はあくまでも参考情報として下さい。よろしくお願いいたします。

かつろう

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有名な大手国際協力NGO10選?これだけは知っておきたい? .84

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さて今回は有名な大手国際協力NGOのリストを紹介したいと思います。

僕自身、もともとサラリーマンをしていて国際協力の業界に転身しました。正直ワールドヴィジョンって何??というくらいに国際協力やNGO業界のことをほとんど知りませんでした。そんな人に参考にしてもらえれば幸いです。

マラウイ、伝統的権力構造の弊害 .83

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前回の記事(Vol.82 マラウイの統治・行政区分?伝統的権力構造と政府統治構造の混在?)ではマラウイの統治・行政区分をご紹介しました。今回はこの伝統的権力構造の弊害をご説明します。

●前回のまとめ

村を治めるビレッジ・ヘッド(VH)、複数の村を治めるグループ・ビレッジ・ヘッド(GVH)、複数のグループビレッジを治めるトラディショナル・オーソリティ(TA)、そして部族の長であるパラマウント・チーフが伝統的な権力者としてその地域で影響力を保持している。また国から派遣されるディストリクト・コミッショナー(DC)という県知事のような人もいる。しかし基本的には伝統的な権力者の影響力が根強く残っている。というのが簡単な前回のまとめです。

●土地制度の弊害

今回はこの伝統的な権力構造における弊害を考えたいと思います。もちろん伝統的な権力支配には土地やコミュニティの安定といったメリットはあります。しかし同時に弊害となる部分もあるのです。

伝統的な権力構造の最も大きな弊害は土地問題にあると言えます。

マラウイの土地は3つに分けられます。国有地、私有地、慣習法下の土地の3つです。国有地は国が所有している土地で、私有地は個人が所有している土地、慣習法下の土地は地域に属する共同体全体に属し、その土地の伝統的な権力者が管理します。そしてこの慣習法下の土地の割合がマラウイ全体の7?8割あると言われています。つまり村長やトラディショナル・オーソリティと言った権力者が伝統的・慣習的に管理している土地がマラウイの大部分を占めているのです。

そしてこの土地は以下のような特徴を持っています。

・村長の許可があった場合は可能ですが、基本的には土地の売買は認められない。
・配分されている土地は子孫に贈与や相続を通して半永久的に受け継がれ、家族全員がいなくなった場合などはコミュニティの所有として変換される。

この土地制度が3つの問題に繋がっています。

・土地の細分化

農地は子孫へ贈与・相続されることによってどんどん細分化していきます。もちろんこれは大規模で効率的な農業を阻害する要因になります。

・土地取得が困難

企業やNGO等が活動のために土地を取得するには伝統的な権力者の同意がなければなりません。これがそう簡単にはいかないため、企業やNGOの活動がやりにくくなっています。新規の投資への疎外にもなり得ると思います。

・土地を担保に融資が受けられない

土地は共同体に属すると考えられるので個人の農民には属しません。ということはそれを担保に銀行などから借り入れが出来ないのです。スモール・ビジネスを始める為の借入などが難しくなるということです。

●権力の分散化

またこの伝統的な権力構造は権力の分散、地方分権に繋がっています。土地土地の権力者がその領内においての影響力を行使しているからです。単に地方分権が悪いというわけではありません。しかし例えば開発独裁という考え方もあるように、国家の黎明期においては、中央集権的に大幅な改革を英断しなければならないことも多いはずです。このような分権構造に立脚していてはいつまでも現状のままで大きな成長は望めません。

それに大統領、政党は選挙に勝つためにその地方の有力者の機嫌取りの政策をしなければなりません。例えばある有力者の地域や民族では人口が多く影響力が高いとします。彼らから病院の建設を依頼されれば政府・与党は断れないでしょう。我田引水です。もちろんこれが全て悪いわけではありません。しかし国家としての政策に基づいた政策と、地方からの要望を元にした政策というのは必ずしも一致しないはずです。地方に権力があると深慮遠謀に基づく100年の国策を行うということが難しくなるはずです。

個人的にはこの伝統的な権力構造が良くも悪くもマラウイを現状のままにとどめ置いている大きな要因であると感じています。

かつろう

参考文献:マラウイ 成長産業予測に係る情報収集・確認調査 最終報告書(平成25年8月)

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マラウイの統治・行政区分?伝統的権力構造と政府統治構造の混在? .82

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日本には国家の下に都道府県、市町村があります。
今回はマラウイではどのような統治・行政区分があるのかを説明したいと思います。

【統治・行政区分の全体像】


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●村

まず最小単位は村、ビレッジになります。ここの長が村長、ビレッジ・ヘッド(VH)になります。このビレッジヘッドは数百人から数千人単位を統治します。

●村の集合体

いくつかの村が集まってグループ・ビレッジと呼ばれるものを構成します。この長はグループ・ビレッジ・ヘッド(GVH)となります。10?20くらいの村を統治します。この規模になると最大数万人単位を統治することになります。

●トラディショナル・オーソリティ(TA)?

そしてグループ・ビレッジが複数集まって形成されるのがトラディショナル・オーソリティ(Traditional Authority、略してTA(ティーエー)と呼ばれます)となります。このTAは土地の名前であると同時に、そこを治める人の名前でもあります。土地の名前=権力者の名前になるわけです。統治する人数は数万人から多い場合だと20万人を超えることもあります。

●ディストリクト

行政区画としてはトラディショナル・オーソリティの上にディストリクト(District)、つまり県が存在します。このディストリクトのトップは、ディストリクト・コミッショナー(DC)と呼ばれます。ちなみに現在は28のディストリクトが存在します。

●リージョン

そして全てのディストリクトは北部・中部・南部のいずれかのリージョン(Region)に区分されます。北部には6、中部には9、南部には13のディストリクトが存在します。ただし各リージョンごとに権力が付与されていたり、統治者がいるというわけではないようです。ですのであくまでも地域区分としての役割のみを果たしているというわけです。

ちなみに選挙人登録(有権者)の数は北部100万人、中部300万人、南部300万人となっており、中南部が政策的にも重視される傾向にあります。北部はそのせいもあって開発が遅れています。

【統治者】

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●パナマウント・チーフ

マラウイには複数の部族が存在します。チェワ族、トゥンブカ族、ヤオ族、トンガ族等です。この民族のトップに立つのがパナマウント・チーフと呼ばれる部族長になります。TAの上にパナマウント・チーフがいるというイメージです。

●伝統的権力者

ビレッジ・ヘッド(VH)、グループ・ビレッジ・ヘッド(GVH)、トラディショナル・オーソリティ(TA)、パナマウント・チーフは単にチーフと呼ばれることもあり、伝統的な権力者になります。基本的には終身制で死ぬまで交替することはありません。

このうちパナマウント・チームはTAの中から選ばれるようです。他のVH,GVH,TAは血縁で選ばれます。血筋を持った複数の家族で順番に継承されるようです。例えばAさんという村長さんが亡くなった場合、Aさんの息子は村長にはなれません。Aさんの兄弟であったり、Aさんの兄弟の息子であったりと違う家族に村長は回されます。そのように複数の家族でローテーションをしていくことになります。

ちなみにこの伝統的権力者には女性がつくことも少なくありません。前GVHが亡くなって、その妹がGVHになるというようなケースがあります。

●ディストリクト・コミッショナー

ディストリクト・コミッショナー(DC)は伝統的な権力者ではありません。中央の政府より派遣されてくる役人です。大卒で教養がある人になります。また任期は数年なのでその地方に土着的に権力を保持するというわけでもありません。ただし、DCがTAに給与を与えているという話も聞いたことがあるので、それなりに影響力もあるようです。

ただし基本的にはTAやパナマウント・チーフといった伝統的な権力者の方が影響力は高いようです。例えば僕自身リサーチで村などに入ることもあるのですが、まずはその村の村長さんやGVHに承諾を取ってから調査をさせてもらうことになります。彼らがYesと言わないことには何もすることは出来ないのです。

このようにマラウイでは伝統的な権力者による統治と、中央政府からの区画による統治が組み合わさっているのです。

次回はこの伝統的権力の統治構造の弊害について書きたいと思います。
【⇒Vol.83 伝統的権力構造の弊害

かつろう

参考:http://en.wikipedia.org/wiki/Districts_of_Malawi

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マラウイの次期大統領は、現ジョイス・バンダ大統領で決まり?マラウイの大統領選挙情報 .81

マラウイの国家元首は大統領です。国民による直接選挙で任期は5年となっています。来る2014年5月20日に大統領選挙、国会議員選挙、地方議員選挙のトリプル選挙が実施されます。TVでは党首討論なども行われ盛り上がって来ています。選挙に行こうと言うTVコマーシャルや、農村部での選挙の方法を解説する為の車など、投票率を上げる工夫がされています。
この選挙はもちろん今後のマラウイの方向に大きく影響してくるわけです。今回はこの大統領に関して状況を説明しようと思います。

●今までの政権担当者(かっこ内は政党名)

初代大統領カムズ・バンダ(MCP)1966-1994年
英国から独立しての初代大統領。一党独裁の政治を敷いていた。

第2代大統領バキリ・ムルジ(UDF)1994-2004年
複数政党が認められるようになってから初めての大統領。自由への改革を叫び当選。ムスリム。マンゴチ県等に多いヤオ族出身。

第3代大統領ビング・ワ・ムタリカ(UDF⇒DPP)2004年-2012年
2012年、大統領在任中に急逝。

第4代大統領ジョイス・バンダ(PP)
2012年、前大統領の急逝に伴い、副大統領であったジョイス・バンダが大統領となる。もともとDPPに所属していた彼女だが、ムタリカ大統領と対立し2011年PPを旗揚げする。

●立候補者

立候補は全部で12名つまり12政党います。その中でも有力視されているのが、上記歴代大統領が所属したMCP(Malawi Congress Party), UDF(United Democratic Front), DPP(Democratic Progressive Party) , PP(People’s Party)の4つの政党です。

有力の4党の立候補者を見ていきます。

PP:ジョイス・バンダ現大統領。副大統領候補は中部(デッザ)出身の現役産業貿易省大臣。南部が母体。

DPP:ピーター・ムタリカ氏。3代大統領ビング・ワ・ムタリカの弟。副大統領候補は携帯通信大手Airtel社元社長。南部が母体。

UDF:アトゥペレ・ムルジ氏。2代大統領バキリ・ムルジの息子。副大統領候補は中部(リロングウェ)出身の元国会議員。南部が母体。

MCP:ラザルス・チャクウェラ氏。副大統領候補は北部(カロンガ)出身の国会議員。中部が母体。

ちなみに選挙人登録(投票できる有権者数)は約700万人で、北部:中部:南部だと1:3:3だと言われている。つまり中部、南部の票が需要なのだ。

PPの支持者。イメージカラーはオレンジ。

DPPの支持者。イメージカラーは青色。

UDFの支持者。イメージカラーは黄色。

MCPは確か赤色だったかだと思います。未だ遭遇してないので写真なしです。。

●街の声

街の人の声ではよく現政権に対する批判を耳にすることが多いです。現与党以外が当選すると言う人も少なくありません。この1つの要因は2013年に起こったマラウイ史上最大規模の汚職事件キャッシュゲート事件が影響していると考えられます。大臣総辞職とまでなったこの事件で現政権に対してダーティーなイメージがあるのだと思います。

また一党独裁のMCPから政権を奪取したUDFですが、第1期1994-1999年は評価されていますが、第2期1999-2004に関しては汚職が目立ったと言われます。2000年にはメルセデスベンツを39台購入して公用車にしたことに対し、最大の援助国であり、旧宗主国のイギリスからクレームがついたこともありました。

この辺りの汚職に対する不満は良く耳にします。政策よりも汚職を優先するのかもしれません。

●世論調査

さて4月28日付けの記事で選挙の世論調査に関しての結果が出ています。(http://mwnation.com/poll-tips-jb-win-vote/)
2つあるマラウイの日刊紙の1つ「The Nation」が報じています。

この結果を下記にまとめます。

  • サンプルサイズは3883サンプル。
  • PPのジョイス・バンダ現大統領はその内、1609、42%の支持でトップ
  • 以下MCPのチャクウェラ氏が23%、DPPのムタリカ氏は22%、UDFのムルジ氏は10%と続く。
  • 南部では1750人の回答があり、その内46%はジョイス・バンダを支持。次はDPPのムタリカ氏で33%、次いでUDFのムルジ氏15%、MCPのチャクウェラ氏は4%。
  • 中部はMCPのチャクウェラ氏が42%、PPのジョイス・バンダ大統領は37%、DPPのムタリカ氏14%、UDFのムルジ氏は6%。
  • 北部はジョイス・バンダ現大統領が41%、19%がMCPのチャクウェラ氏となっている。
  • 今年初めに行われたイギリスの調査会社の世論調査でもジョイス・バンダ大統領が優勢と出ている。
  • アルジャジーラの記事にもジョイス・バンダ大統領が勝つだろうという世論調査が出ている。
  • 調査はリサーチ・テック・コンサルタンツという会社が行い、同社は来る南アフリカ、インド、モザンビークでの選挙の調査も行っている会社とのこと。

●結論

ここまで過去の政権から現状、世論調査を観てきました。その上で勝つのは現与党であるPP、ジョイス・バンダ現大統領であると言えるでしょう。世論調査の結果がかなり大きく開いています。次点のMCPチャクウェラ氏に約2倍の差をつけています。世論調査の詳細は明かされておらず、信憑性は定かではないですが、この差は大きいと思います。

さらにこの結果が出たこと自体が大きく影響すると思われます。人は誰でも死に票は投じたくないものです。自分の入れた票が価値を持ってほしいと思います。であれば現時点でコテコテに固まってない票は勝ち馬に乗るためにジョイス・バンダ大統領に投票すると思われます。

ということであれば、現政権が今後5年間続くと思われるので大きな混乱もなくこのままの路線でマラウイは安定してマラウイのままであり続けると思います。

かつろう

◆併せて読みたい記事◆

マラウイ大統領選挙2014結果詳細、DPPピーター・ムタリカ氏が勝利。 Vol.96

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マラウイで活躍している日本のNGO .80

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さて今回はマラウイで活動されている日本のNGOを紹介したいと思います。

●NICCO(公益社団法人 日本国際民間協会)

http://www.kyoto-nicco.org/)

京都の町家の中に本部のがあるとても日本生え抜きのNGOの1つです。農村部で飢餓のおきない村づくりとして保健衛生のプロジェクトなどを行われています。(http://www.kyoto-nicco.org/project/malawi/cat66/malawi-index.html)

●JOCA(公益社団法人 青年海外協力協会)

http://www.joca.or.jp/)

2005年?2012年まで農民自立支援プロジェクトをされていました。(http://www.joca.or.jp/activites/oversea/malawi/outline.html)
現在はお米の配給プロジェクトを行ってらっしゃり、短期の協力隊員もプロジェクトに関わっているようです。(http://www.joca.or.jp/activites/japan/furusato_shinsei/report/20130510.html)

ちなみにJOCAは二本松研修所や駒ヶ根研修所での派遣前訓練の運営等もしている団体です。そういった協力隊の文脈の上での仕事も多いので青年海外協力隊のOBの方が働かれていることが多いです。

●ISAPH

(http://isaph.jp/)

JICAの草の根技術協力事業として2013年から3年で5000万円の保健系プロジェクトを北部のムジンバで実施されています。

●ワールド・ビジョン・ジャパン

http://www.worldvision.jp/)

言わずと知れた国際協力NGO最大手の1つです。
地域開発プログラムを2か所(https://www.worldvision.jp/child/world/MWI/)で行われています。また支援者の方を対象にされたマラウイへの視察の旅も行ってらっしゃるようです。

マラウイに日本のNGOはたった4つしかありません。マラウイに限らず日系NGOはアフリカまではなかなか進出するのが難しいのかもしれません。アジアであれば距離的にも近く、民族的な理解もしやすい。けれどもアフリカはやはり距離的にも心理的にも遠く、情報も少ないというのが背景にあると思います。

しかし日系の企業はどうでしょうか。純粋にマラウイに腰を下ろして仕事をしている日本の企業はないと思います。トヨタや日産などの販売会社はありますが、いずれも日本人はいません。JTがたばこの買い付けに来ているとは聞いたことがありますが確か駐在員はいなかったと記憶しています。中古車販売の為に昨年日本から渡られた方がいらっしゃると言うのは聞いたことがあります。
何れにせよ決して大きいとは言えない非営利セクターの進出よりも民間の進出の方が小さいのです。

そう考えるとやはり民間企業が途上国、特に開発が遅れている途上国に進出する際は、情報やツテ等NGOの力を借りる必要があると感じます。
またNGOのみならず、JICA、JETRO、大使館との協業も重要になってくるはずです。日本政府、外務省としても途上国に企業が進出することを後押ししたい気持ちは強く持っています。色々とアドバイスや紹介などをしてもらえるはずです。

まとめると民間企業が途上国に進出する際は非営利セクター(NGO,JICA,JETRO,大使館)との協業が必要になってくるということです。

また逆に言えばNGOも民間企業との協業の機会を上手く活用して活動を発展させていく必要があると言えるのではないでしょうか。

かつろう

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永久保存版!ジンバブエの歩き方~旅行情報のまとめ~ .79

タイトルに永久保存版なんて付けましたが、全然そんなことはありません。すみません調子に乗りました。

アフリカに来る日本からの観光客が少ない原因の1つは情報がないということがあると思います。例えば今僕が住んでいるマラウイは地球の歩き方でも紹介されていません。。今回のブログでジンバブエの旅行情報を公開することによって1人でも多くの方がアフリカ大陸の地を踏んで頂けることを期待しています。それがアフリカの発展に貢献すると信じています。

青年海外協力隊には任国外旅行という制度があり、年間20日を上限に指定された国(派遣国周辺国)に旅行に行くことが出来ます。今回はその制度を利用して約1週間(2014年4月16日~21日)かけてジンバブエを旅行してきました。その時の旅行情報を掲載します。

●ジェネラル情報

  • ジンバブエは元イギリスの植民地。
  • ムガベ大統領が1980年代より、30年以上にわたって統治している。
  • 国民の識字率は90%を越えてアフリカでも随一。英語もたいていの人は通じる。
  • 民族は首都ハラレ等、ショナ族が1番多い。西部にある2番目の都市ブラワヨなどはンデベレ族。
  • タクシーの初乗りは$3から。市内のちょっとした移動など
  • 2000年以降、白人農場主から土地を強制的に取り上げ、国民に分配するファストトラックが行われ、国の経済はハイパーインフレに見舞われる等混乱をした。
  • 通貨はハイパーインフレを経験したジンバブエドルに代わって2009年より米ドルと南アフリカランドが流通している。

●世界遺産

  • 世界三大瀑布の1つヴィクトリアフォールズ
  • 国名の由来にもなった遺跡、グレートジンバブエ
  • カミ遺跡郡
  • マナプールズ国立公園

上記のうち今回はヴィクトリアフォールズとグレートジンバブエに訪れました。

●交通情報

今回の旅で使用した交通に関する情報を記載します。

・ハラレ空港⇒ハラレ市街
約30分程、$25。交渉次第では20ドルくらいでもいけます。
コンビ(乗り合いバス)でもいけるようです。

・首都ハラレ⇒マシンゴ(グレートジンバブエ)
中型バスで約4時間程。料金は$10。
首都のハラレにある4thストリートのバスターミナルからマシンゴまでバスが朝一であるという情報も聞きましたが、結局そこからは乗れず、ムバレかラウンダーバードというところから出るとのことで、ラウンダーバードまでタクシーで行き(約20分程、$15)、そこからマシンゴ行きんぼバスにのりました。

・マシンゴの街⇒グレートジンバブエ遺跡
マシンゴはグレートジンバブエ観光の起点になる町。タクシーで約25分程度。個別のタクシーなら$15。乗り合いタクシーなら10分の1の1.5ドル。

・マシンゴ⇒ブラワヨ
タクシーで約4時間程度。$8。高くても$15くらいまで。バスやタクシーは1日中つかまえることが出来る模様。

・ブラワヨ⇒ヴィクトリアフォールズ
バスで約6時間。大型バスで行く場合は朝一でバスに乗る必要があり。バスに乗ったのは6時半頃で、結局3時間以上も出発まで車内で待ちました。市街からタクシーで$3でバス乗り場まで送ってもらえます。複数ポイントがあるようで、乗れる所を探して回ってもらいました。

●観光の見所

【ハラレ】

首都。まさに都会といったイメージの都市。ビルが多く立ち並び、おしゃれなスポットも多い。2000年の経済停滞以前は建設されるたてものがかなり多かったが、現在では新規の建築は停滞気味。2000年以前に建てられた建物で保たれている。ハラレに関わらず、道路は所どころ補修がされていない。これも2000年以降必要な修繕を行えていないことに起因する。

・Sam Levy’s Village (http://www.samlevysvillage.com/)
かつて白人が作ったショッピングセンターや飲食、映画館などがある複合施設。街並みはとてもハイソ。ジンバブエの銀座?とかってに命名。Miller’s cafeというレストランがおススメ。ちなみにその上には夜までやってる倶楽部がありました。ハラレ市内からはタクシーで20分、$15。コンビ(乗り合いバス)でもいける。

・ハラレガーデン
ハラレの中心にある庭園。広々としていて、人々の憩いの場になっている。

・National Art Gallery
ハラレガーデンの横に位置する美術館。月曜日が休館日で残念ながら入れず。写真は外観。

・ムバレ
元々は白人統治の植民地時代にマラウイ、ザンビア、モザンビークなどと言った国から流入する黒人の居住区として作られた地域らしい。その後場所が移され現在に至る。ハラレ中心地の洗練された町並みとは打って変わり、少しだけスラムのような雰囲気も持ち合わせている。しかし人々はとても親切で、明るく、子ども達は活発。活気に満ち満ちているマーケットには服や雑貨、香水等様々なものが売られている。市街から車で10分程。

・コピエの丘
ハラレの街を見渡せる小高い丘。ムバレの近くにある。ムバレにタクシーで向かう際に寄りました。

・イーストゲート
1996 年にオープンした複合施設。1回にはショッピングが出来る店舗があり、2階では食事が出来る。それより上の階はオフィスとなっておりアメリカ大使館等が入っている。アリ塚の構造を模した熱気が上昇し排出される仕組みの建物になっており、建物内は風が流れとても涼しい。
この施設を建築された方のインタビューを知人がしています。是非ご覧下さい。(http://kamiya4510.blog98.fc2.com/blog-entry-44.html)

・チャイナショッピングモール
2013年の12月にオープンした中国系のショッピングモール。とても広い。子ども向けテーマパークも併設されている。子どもは$5で、随伴する大人は無料。遊びに来たついでに買い物をしていくように考えられている。2000年以降建設が停滞気味のハラレにおいても中国の勢いはいまだに健在だ。National Sports Stadiumの横。

【マシンゴ】

グレートジンバブエに行く際の基地になる町。

・グレートジンバブエ
入場料$30、ガイド1人に付き$3(最低$6?。つまり1人でも$6かかる)。
国名の由来にもなった遺跡。ジンバブエとは石の家を意味する。11世紀から15世紀にかけて中継貿易によって栄えた都市の遺跡。王宮であり祭祀が行われていたヒル・コンプレックス(かつてはアクロポリスと呼ばれていた)や、王妃ら王の一族が住んだとされるグレートエンクロージャー等がある。じっくり見て回れば2?3時間は掛かる。博物館も併設されている。遺跡に隣接されている公園に宿泊できる。

【ブラワヨ】

第2の都市。西にある第2の都市ということで大阪でしょうか。

・Natural History Museum
ジンバブエ随一のミュージアム。動物の剥製は恐怖を覚えるほどに迫力がある。民族の歴史や人類・地球の歴史等が展示されている。とても素晴らしい博物館。ブラワヨに来たらば行かれるべし。

・カミ遺跡
世界遺産にも指摘されている遺跡。ブラワヨからツアーで行けるらしい。個人でタクシーを雇ってもいけるはず。半日か1日くらいかけて見て回れるとのこと。

・マポト遺跡
カミ遺跡と同じくツアーがあり、個人タクシーでもいけるはず。カミ遺跡はグレートジンバブエと建築様式が似ているらしいですが、マポト遺跡は少し違った風らしいのでこちらもとてもおススメと聞きました。

【ヴィクトリア・フォールズ】

言わずと知れた世界三大瀑布の1つ。3月まで雨季で、雨期明けの4月の水量は凄い。レインコートを被っていても全身びしょ濡れになるほど。台風の中のような場所も多数ある。カメラに要注意。ザンビアとの国境の端ではバンジーも出来る。しかし1万回に1回くらいは切れるらしく、半年前も落ちてけがをした人がいたとか。他にもザンベジ川クルーズやヘリコプターなどのアクティブティーが多数あり。

僕は訪れてませんが、ムタレなども有名な都市です。

●宿泊場所

詳細はアゴダやトリップアドバイザー、エクスぺディアに任せますが調べたのをざっと載せておきます。

【ハラレ】
・レインボータワーズホテル
四つ星。ハラレポリテクニックの向かいの街の中心部に位置する。かなり豪華。

・クレスタジェームソン
市街地の中心に位置するホテル。ダブルで$130ほど。

【グレートジンバブエ】
遺跡内に宿泊施設有。
ロッジ、Rondavels、ドミ、テント泊が選べる。
ロッジは$25?$50.。
現地の伝統的な家風のRondavelsは$15/1人。
ドミは$7。
テント泊は$5

◆Rondavels

【マシンゴ】
・N1
ダブルで$50。きれい。
・Zaks Place
ダブルで$74。素敵。
どちらのホテルも市街にある。


【ヴィクトリアフォールズ】
・ヴィクトリアフォースズ・レインボーホテル
ダブルで$130程。ハラレ、ブラワヨにあるレインボーホテルとはグループ。
安定した高品質のサービスを提供している。

◆街中で食べたワニの肉

他にもヴィクトリアフォールズには安くて泊まれるドミトリーもあるようです。

●その他

毎年4月の最終週にはハイファ、HIFA(Harare International Festival of the Arts)というアートのお祭りが首都ハラレで開催されます。街の至るところで一週間色んなアート系がショウが見れるとのこと。1つのショウを見るのに$5とかで、好きなものを見て回ることが出来るようです。今回は見れなかったので是非来年こそは行こうと思います。

●感想

ジンバブエに来て感じたのは解放的、自由といった雰囲気でした。正直とても驚きました。ムガベ大統領による“独裁”が長く続いているのでもっと閉鎖的で、経済も困窮しているのかと思っていました。しかし国民は知的で、親切。街は活気にあふれ、子ども達は元気一杯でした。とても素晴らしい国です。

是非1度ジンバブエにいらしてみてはいかがでしょうか。

※情報は2014年4月現在のものです。

かつろう

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関連リンク(外部サイトで記事を掲載して頂きました)

真の独立にむけて(上)?ジンバブエの礎・教育制度?

真の独立にむけて(下)?「白人を追放した独裁者」、ムガベ大統領?

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「ハイエナ」に処女を奪われる少女。マラウイの児童婚の問題 .78

途上国でフェイスブック(Facebook)をビジネスに活用するには?途上国の富裕層マーケティング .77

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国際協力ネタが多くなってきていますが、このブログでは国際協力だけでなく、ビジネスや起業のことについても書きたいと思っています。今回はそっちよりの記事です。

●まとめ

先にまとめを書いておきますと、途上国ではフェイスブック(Facebook)を使っている層は富裕層を含む中流階級以上なので、彼らをターゲットにしたビジネスを展開する際にはこのSNSはとても役に立ちますよという話です。

●フェイスブックのビジネスにおける重要性

フェイス・ブックと途上国の親和性について考えたいと思います。フェイスブックとはみなさんご存知の通り世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。

日本でもフェイスブックのビジネスにおけるプレゼンスが高まっています。企業ページを作成したり、ターゲティング広告を売ったりです。企業ページでは顧客との関係構築やEコマース等を促進することができます。ターゲティング広告では、例えば20代男性で、東京に住んでいて、~に興味がある人といったプロフィールの人に広告を打つことが出来ます。

●先進国と途上国でのフェイスブックのユーザの違い

さて日本等先進国と途上国ではフェイスブックのあり方はどう違うのでしょうか。

最も大きい違いはフェイスブックを使用している層にあると考えます。日本では幅広く多くの人が利用しています。ユーザーは2200万人を超え、内訳を年代別にみると10代が10%、20代が37%、30代が27%、40代が16%、それ以上が10%となっています。性別もほぼ半々のようです。これはただフェイスブックを使用しているというだけでは何か特性を抽出するといのは難しいということです。

しかし途上国でフェイスブックを使用している人は限られます。

まず第一にフェイスブックにアクセスするためのデバイス(PCやスマートフォンやタブレット等)を保有している、もしくはそういった機器を使用することが出来る環境(職場や大学)にあるということを意味します。

第二にネットのメディアリテラシーを持っており、インターネットやSNSを使用することが出来る能力を有しているということを意味しています。

これが意味することは、フェイスブックを使用している人は富裕層を含む中流階級以上で尚且つPC等のデバイスを操作する能力つまり教育を受けている層ということになります。

●富裕層をターゲティング

富裕層にアプローチしたいというビジネスの需要は存在します。例えば高級車や不動産、金融投資等があると思います。そういった富裕層向けに何か事業を考える時、どうやれば彼らにアクセスできるかということを考えるはずです。日本ではモバゲーで有名なDeNA(http://dena.com/)と旅行会社クラブツーリズム(http://www.club-t.com/)が運営する趣味人倶楽部(http://smcb.jp/)という中高年向けSNSがありますが、これは中高年や富裕層をマーケティングすることを第一の目的として運営されているのではないかと思います。

途上国ではフェイスブックを使用するだけでこのような富裕層にアプローチすることが出来るのです。企業ページの“いいね”を集め、いいねを押してくれている人に対して情報を流すことは、富裕層や能力の高い層に対して情報を流していることになります。40代でフェイスブックを使用している人に広告を表示することは、40代の中流階級以上で教育を受けている層に対して広告を表示していることになります。

●終わりに

確かに利用者数は日本等先進国に比べるとまだまだ少ないです。ちなみに人口1600万人のマラウイのフェイス・ブック利用者は2012年度末で約20万人程だとされています。(http://www.internetworldstats.com/stats1.htm)。日本に比べると100分の1程の利用者数しかいませんが、彼らは中流階級以上であり、マラウイの中では教育を受けている層だと言うことが言えるでしょう。果たしてこの20万人は少ないでしょうか

フェイスブックを使った広告やマーケティングという観点から考えると、途上国×フェイスブックという式は、先進国×フェイスブックという式とはまた違った価値があるはずです。

かつろう

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参考HP
【Facebook運用】2013年9月:日本国内2100万人を突破!Facebookユーザーの数推移
http://blog.members.co.jp/article/9454

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