マラウイで活躍している日本のNGO .80

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さて今回はマラウイで活動されている日本のNGOを紹介したいと思います。

●NICCO(公益社団法人 日本国際民間協会)

http://www.kyoto-nicco.org/)

京都の町家の中に本部のがあるとても日本生え抜きのNGOの1つです。農村部で飢餓のおきない村づくりとして保健衛生のプロジェクトなどを行われています。(http://www.kyoto-nicco.org/project/malawi/cat66/malawi-index.html)

●JOCA(公益社団法人 青年海外協力協会)

http://www.joca.or.jp/)

2005年?2012年まで農民自立支援プロジェクトをされていました。(http://www.joca.or.jp/activites/oversea/malawi/outline.html)
現在はお米の配給プロジェクトを行ってらっしゃり、短期の協力隊員もプロジェクトに関わっているようです。(http://www.joca.or.jp/activites/japan/furusato_shinsei/report/20130510.html)

ちなみにJOCAは二本松研修所や駒ヶ根研修所での派遣前訓練の運営等もしている団体です。そういった協力隊の文脈の上での仕事も多いので青年海外協力隊のOBの方が働かれていることが多いです。

●ISAPH

(http://isaph.jp/)

JICAの草の根技術協力事業として2013年から3年で5000万円の保健系プロジェクトを北部のムジンバで実施されています。

●ワールド・ビジョン・ジャパン

http://www.worldvision.jp/)

言わずと知れた国際協力NGO最大手の1つです。
地域開発プログラムを2か所(https://www.worldvision.jp/child/world/MWI/)で行われています。また支援者の方を対象にされたマラウイへの視察の旅も行ってらっしゃるようです。

マラウイに日本のNGOはたった4つしかありません。マラウイに限らず日系NGOはアフリカまではなかなか進出するのが難しいのかもしれません。アジアであれば距離的にも近く、民族的な理解もしやすい。けれどもアフリカはやはり距離的にも心理的にも遠く、情報も少ないというのが背景にあると思います。

しかし日系の企業はどうでしょうか。純粋にマラウイに腰を下ろして仕事をしている日本の企業はないと思います。トヨタや日産などの販売会社はありますが、いずれも日本人はいません。JTがたばこの買い付けに来ているとは聞いたことがありますが確か駐在員はいなかったと記憶しています。中古車販売の為に昨年日本から渡られた方がいらっしゃると言うのは聞いたことがあります。
何れにせよ決して大きいとは言えない非営利セクターの進出よりも民間の進出の方が小さいのです。

そう考えるとやはり民間企業が途上国、特に開発が遅れている途上国に進出する際は、情報やツテ等NGOの力を借りる必要があると感じます。
またNGOのみならず、JICA、JETRO、大使館との協業も重要になってくるはずです。日本政府、外務省としても途上国に企業が進出することを後押ししたい気持ちは強く持っています。色々とアドバイスや紹介などをしてもらえるはずです。

まとめると民間企業が途上国に進出する際は非営利セクター(NGO,JICA,JETRO,大使館)との協業が必要になってくるということです。

また逆に言えばNGOも民間企業との協業の機会を上手く活用して活動を発展させていく必要があると言えるのではないでしょうか。

かつろう

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永久保存版!ジンバブエの歩き方~旅行情報のまとめ~ .79

タイトルに永久保存版なんて付けましたが、全然そんなことはありません。すみません調子に乗りました。

アフリカに来る日本からの観光客が少ない原因の1つは情報がないということがあると思います。例えば今僕が住んでいるマラウイは地球の歩き方でも紹介されていません。。今回のブログでジンバブエの旅行情報を公開することによって1人でも多くの方がアフリカ大陸の地を踏んで頂けることを期待しています。それがアフリカの発展に貢献すると信じています。

青年海外協力隊には任国外旅行という制度があり、年間20日を上限に指定された国(派遣国周辺国)に旅行に行くことが出来ます。今回はその制度を利用して約1週間(2014年4月16日~21日)かけてジンバブエを旅行してきました。その時の旅行情報を掲載します。

●ジェネラル情報

  • ジンバブエは元イギリスの植民地。
  • ムガベ大統領が1980年代より、30年以上にわたって統治している。
  • 国民の識字率は90%を越えてアフリカでも随一。英語もたいていの人は通じる。
  • 民族は首都ハラレ等、ショナ族が1番多い。西部にある2番目の都市ブラワヨなどはンデベレ族。
  • タクシーの初乗りは$3から。市内のちょっとした移動など
  • 2000年以降、白人農場主から土地を強制的に取り上げ、国民に分配するファストトラックが行われ、国の経済はハイパーインフレに見舞われる等混乱をした。
  • 通貨はハイパーインフレを経験したジンバブエドルに代わって2009年より米ドルと南アフリカランドが流通している。

●世界遺産

  • 世界三大瀑布の1つヴィクトリアフォールズ
  • 国名の由来にもなった遺跡、グレートジンバブエ
  • カミ遺跡郡
  • マナプールズ国立公園

上記のうち今回はヴィクトリアフォールズとグレートジンバブエに訪れました。

●交通情報

今回の旅で使用した交通に関する情報を記載します。

・ハラレ空港⇒ハラレ市街
約30分程、$25。交渉次第では20ドルくらいでもいけます。
コンビ(乗り合いバス)でもいけるようです。

・首都ハラレ⇒マシンゴ(グレートジンバブエ)
中型バスで約4時間程。料金は$10。
首都のハラレにある4thストリートのバスターミナルからマシンゴまでバスが朝一であるという情報も聞きましたが、結局そこからは乗れず、ムバレかラウンダーバードというところから出るとのことで、ラウンダーバードまでタクシーで行き(約20分程、$15)、そこからマシンゴ行きんぼバスにのりました。

・マシンゴの街⇒グレートジンバブエ遺跡
マシンゴはグレートジンバブエ観光の起点になる町。タクシーで約25分程度。個別のタクシーなら$15。乗り合いタクシーなら10分の1の1.5ドル。

・マシンゴ⇒ブラワヨ
タクシーで約4時間程度。$8。高くても$15くらいまで。バスやタクシーは1日中つかまえることが出来る模様。

・ブラワヨ⇒ヴィクトリアフォールズ
バスで約6時間。大型バスで行く場合は朝一でバスに乗る必要があり。バスに乗ったのは6時半頃で、結局3時間以上も出発まで車内で待ちました。市街からタクシーで$3でバス乗り場まで送ってもらえます。複数ポイントがあるようで、乗れる所を探して回ってもらいました。

●観光の見所

【ハラレ】

首都。まさに都会といったイメージの都市。ビルが多く立ち並び、おしゃれなスポットも多い。2000年の経済停滞以前は建設されるたてものがかなり多かったが、現在では新規の建築は停滞気味。2000年以前に建てられた建物で保たれている。ハラレに関わらず、道路は所どころ補修がされていない。これも2000年以降必要な修繕を行えていないことに起因する。

・Sam Levy’s Village (http://www.samlevysvillage.com/)
かつて白人が作ったショッピングセンターや飲食、映画館などがある複合施設。街並みはとてもハイソ。ジンバブエの銀座?とかってに命名。Miller’s cafeというレストランがおススメ。ちなみにその上には夜までやってる倶楽部がありました。ハラレ市内からはタクシーで20分、$15。コンビ(乗り合いバス)でもいける。

・ハラレガーデン
ハラレの中心にある庭園。広々としていて、人々の憩いの場になっている。

・National Art Gallery
ハラレガーデンの横に位置する美術館。月曜日が休館日で残念ながら入れず。写真は外観。

・ムバレ
元々は白人統治の植民地時代にマラウイ、ザンビア、モザンビークなどと言った国から流入する黒人の居住区として作られた地域らしい。その後場所が移され現在に至る。ハラレ中心地の洗練された町並みとは打って変わり、少しだけスラムのような雰囲気も持ち合わせている。しかし人々はとても親切で、明るく、子ども達は活発。活気に満ち満ちているマーケットには服や雑貨、香水等様々なものが売られている。市街から車で10分程。

・コピエの丘
ハラレの街を見渡せる小高い丘。ムバレの近くにある。ムバレにタクシーで向かう際に寄りました。

・イーストゲート
1996 年にオープンした複合施設。1回にはショッピングが出来る店舗があり、2階では食事が出来る。それより上の階はオフィスとなっておりアメリカ大使館等が入っている。アリ塚の構造を模した熱気が上昇し排出される仕組みの建物になっており、建物内は風が流れとても涼しい。
この施設を建築された方のインタビューを知人がしています。是非ご覧下さい。(http://kamiya4510.blog98.fc2.com/blog-entry-44.html)

・チャイナショッピングモール
2013年の12月にオープンした中国系のショッピングモール。とても広い。子ども向けテーマパークも併設されている。子どもは$5で、随伴する大人は無料。遊びに来たついでに買い物をしていくように考えられている。2000年以降建設が停滞気味のハラレにおいても中国の勢いはいまだに健在だ。National Sports Stadiumの横。

【マシンゴ】

グレートジンバブエに行く際の基地になる町。

・グレートジンバブエ
入場料$30、ガイド1人に付き$3(最低$6?。つまり1人でも$6かかる)。
国名の由来にもなった遺跡。ジンバブエとは石の家を意味する。11世紀から15世紀にかけて中継貿易によって栄えた都市の遺跡。王宮であり祭祀が行われていたヒル・コンプレックス(かつてはアクロポリスと呼ばれていた)や、王妃ら王の一族が住んだとされるグレートエンクロージャー等がある。じっくり見て回れば2?3時間は掛かる。博物館も併設されている。遺跡に隣接されている公園に宿泊できる。

【ブラワヨ】

第2の都市。西にある第2の都市ということで大阪でしょうか。

・Natural History Museum
ジンバブエ随一のミュージアム。動物の剥製は恐怖を覚えるほどに迫力がある。民族の歴史や人類・地球の歴史等が展示されている。とても素晴らしい博物館。ブラワヨに来たらば行かれるべし。

・カミ遺跡
世界遺産にも指摘されている遺跡。ブラワヨからツアーで行けるらしい。個人でタクシーを雇ってもいけるはず。半日か1日くらいかけて見て回れるとのこと。

・マポト遺跡
カミ遺跡と同じくツアーがあり、個人タクシーでもいけるはず。カミ遺跡はグレートジンバブエと建築様式が似ているらしいですが、マポト遺跡は少し違った風らしいのでこちらもとてもおススメと聞きました。

【ヴィクトリア・フォールズ】

言わずと知れた世界三大瀑布の1つ。3月まで雨季で、雨期明けの4月の水量は凄い。レインコートを被っていても全身びしょ濡れになるほど。台風の中のような場所も多数ある。カメラに要注意。ザンビアとの国境の端ではバンジーも出来る。しかし1万回に1回くらいは切れるらしく、半年前も落ちてけがをした人がいたとか。他にもザンベジ川クルーズやヘリコプターなどのアクティブティーが多数あり。

僕は訪れてませんが、ムタレなども有名な都市です。

●宿泊場所

詳細はアゴダやトリップアドバイザー、エクスぺディアに任せますが調べたのをざっと載せておきます。

【ハラレ】
・レインボータワーズホテル
四つ星。ハラレポリテクニックの向かいの街の中心部に位置する。かなり豪華。

・クレスタジェームソン
市街地の中心に位置するホテル。ダブルで$130ほど。

【グレートジンバブエ】
遺跡内に宿泊施設有。
ロッジ、Rondavels、ドミ、テント泊が選べる。
ロッジは$25?$50.。
現地の伝統的な家風のRondavelsは$15/1人。
ドミは$7。
テント泊は$5

◆Rondavels

【マシンゴ】
・N1
ダブルで$50。きれい。
・Zaks Place
ダブルで$74。素敵。
どちらのホテルも市街にある。


【ヴィクトリアフォールズ】
・ヴィクトリアフォースズ・レインボーホテル
ダブルで$130程。ハラレ、ブラワヨにあるレインボーホテルとはグループ。
安定した高品質のサービスを提供している。

◆街中で食べたワニの肉

他にもヴィクトリアフォールズには安くて泊まれるドミトリーもあるようです。

●その他

毎年4月の最終週にはハイファ、HIFA(Harare International Festival of the Arts)というアートのお祭りが首都ハラレで開催されます。街の至るところで一週間色んなアート系がショウが見れるとのこと。1つのショウを見るのに$5とかで、好きなものを見て回ることが出来るようです。今回は見れなかったので是非来年こそは行こうと思います。

●感想

ジンバブエに来て感じたのは解放的、自由といった雰囲気でした。正直とても驚きました。ムガベ大統領による“独裁”が長く続いているのでもっと閉鎖的で、経済も困窮しているのかと思っていました。しかし国民は知的で、親切。街は活気にあふれ、子ども達は元気一杯でした。とても素晴らしい国です。

是非1度ジンバブエにいらしてみてはいかがでしょうか。

※情報は2014年4月現在のものです。

かつろう

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関連リンク(外部サイトで記事を掲載して頂きました)

真の独立にむけて(上)?ジンバブエの礎・教育制度?

真の独立にむけて(下)?「白人を追放した独裁者」、ムガベ大統領?

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「ハイエナ」に処女を奪われる少女。マラウイの児童婚の問題 .78

途上国でフェイスブック(Facebook)をビジネスに活用するには?途上国の富裕層マーケティング .77

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国際協力ネタが多くなってきていますが、このブログでは国際協力だけでなく、ビジネスや起業のことについても書きたいと思っています。今回はそっちよりの記事です。

●まとめ

先にまとめを書いておきますと、途上国ではフェイスブック(Facebook)を使っている層は富裕層を含む中流階級以上なので、彼らをターゲットにしたビジネスを展開する際にはこのSNSはとても役に立ちますよという話です。

●フェイスブックのビジネスにおける重要性

フェイス・ブックと途上国の親和性について考えたいと思います。フェイスブックとはみなさんご存知の通り世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。

日本でもフェイスブックのビジネスにおけるプレゼンスが高まっています。企業ページを作成したり、ターゲティング広告を売ったりです。企業ページでは顧客との関係構築やEコマース等を促進することができます。ターゲティング広告では、例えば20代男性で、東京に住んでいて、~に興味がある人といったプロフィールの人に広告を打つことが出来ます。

●先進国と途上国でのフェイスブックのユーザの違い

さて日本等先進国と途上国ではフェイスブックのあり方はどう違うのでしょうか。

最も大きい違いはフェイスブックを使用している層にあると考えます。日本では幅広く多くの人が利用しています。ユーザーは2200万人を超え、内訳を年代別にみると10代が10%、20代が37%、30代が27%、40代が16%、それ以上が10%となっています。性別もほぼ半々のようです。これはただフェイスブックを使用しているというだけでは何か特性を抽出するといのは難しいということです。

しかし途上国でフェイスブックを使用している人は限られます。

まず第一にフェイスブックにアクセスするためのデバイス(PCやスマートフォンやタブレット等)を保有している、もしくはそういった機器を使用することが出来る環境(職場や大学)にあるということを意味します。

第二にネットのメディアリテラシーを持っており、インターネットやSNSを使用することが出来る能力を有しているということを意味しています。

これが意味することは、フェイスブックを使用している人は富裕層を含む中流階級以上で尚且つPC等のデバイスを操作する能力つまり教育を受けている層ということになります。

●富裕層をターゲティング

富裕層にアプローチしたいというビジネスの需要は存在します。例えば高級車や不動産、金融投資等があると思います。そういった富裕層向けに何か事業を考える時、どうやれば彼らにアクセスできるかということを考えるはずです。日本ではモバゲーで有名なDeNA(http://dena.com/)と旅行会社クラブツーリズム(http://www.club-t.com/)が運営する趣味人倶楽部(http://smcb.jp/)という中高年向けSNSがありますが、これは中高年や富裕層をマーケティングすることを第一の目的として運営されているのではないかと思います。

途上国ではフェイスブックを使用するだけでこのような富裕層にアプローチすることが出来るのです。企業ページの“いいね”を集め、いいねを押してくれている人に対して情報を流すことは、富裕層や能力の高い層に対して情報を流していることになります。40代でフェイスブックを使用している人に広告を表示することは、40代の中流階級以上で教育を受けている層に対して広告を表示していることになります。

●終わりに

確かに利用者数は日本等先進国に比べるとまだまだ少ないです。ちなみに人口1600万人のマラウイのフェイス・ブック利用者は2012年度末で約20万人程だとされています。(http://www.internetworldstats.com/stats1.htm)。日本に比べると100分の1程の利用者数しかいませんが、彼らは中流階級以上であり、マラウイの中では教育を受けている層だと言うことが言えるでしょう。果たしてこの20万人は少ないでしょうか

フェイスブックを使った広告やマーケティングという観点から考えると、途上国×フェイスブックという式は、先進国×フェイスブックという式とはまた違った価値があるはずです。

かつろう

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参考HP
【Facebook運用】2013年9月:日本国内2100万人を突破!Facebookユーザーの数推移
http://blog.members.co.jp/article/9454

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