今から146年前、高杉晋作はこの世を去った。27歳と8か月という人生だった。
着想と行動力の塊。疾風のように人生を過ごし、世のことを想い、自分の人生を生きて、そして世を去る。
『おもしろきこともなき世をおもしろく』
私は28歳の誕生日を迎える。
果たして今までの自分の人生とはなんだったのか。何を行うことが出来たのか。世に少しでも貢献することが出来たのか。自分に恥じない生き方を貫けたのか。人の事を考えて生きてこれたのか。今死んだとして満足できるのか。燃え尽きるほど生きているのか。
何者かになりたい。何かしたい。死にたくない。
いつもそんなことばかり考えて結局何一つしていない。言い訳はだけはとても達者だ。いつも逃げ道を常に確保している。やらない正当性を持ち続けている。中途半端に器用に生きている。
異国の地で誕生日を迎えることは初めてだ。
その感覚がそもそも間違っている。異国だとか、国単位でものを考える感覚が器の小ささを物語っている。誕生日とかそういったことに捉われていること自体、自分に捉われている。つまるところ、何もやらずに暇だからそんなことを思うのだ。
口先だけではない本質的な人間になりたい。
28歳の抱負。