国際協力ネタが多くなってきていますが、このブログでは国際協力だけでなく、ビジネスや起業のことについても書きたいと思っています。今回はそっちよりの記事です。
●まとめ
先にまとめを書いておきますと、途上国ではフェイスブック(Facebook)を使っている層は富裕層を含む中流階級以上なので、彼らをターゲットにしたビジネスを展開する際にはこのSNSはとても役に立ちますよという話です。
●フェイスブックのビジネスにおける重要性
フェイス・ブックと途上国の親和性について考えたいと思います。フェイスブックとはみなさんご存知の通り世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。
日本でもフェイスブックのビジネスにおけるプレゼンスが高まっています。企業ページを作成したり、ターゲティング広告を売ったりです。企業ページでは顧客との関係構築やEコマース等を促進することができます。ターゲティング広告では、例えば20代男性で、東京に住んでいて、~に興味がある人といったプロフィールの人に広告を打つことが出来ます。
●先進国と途上国でのフェイスブックのユーザの違い
さて日本等先進国と途上国ではフェイスブックのあり方はどう違うのでしょうか。
最も大きい違いはフェイスブックを使用している層にあると考えます。日本では幅広く多くの人が利用しています。ユーザーは2200万人を超え、内訳を年代別にみると10代が10%、20代が37%、30代が27%、40代が16%、それ以上が10%となっています。性別もほぼ半々のようです。これはただフェイスブックを使用しているというだけでは何か特性を抽出するといのは難しいということです。
しかし途上国でフェイスブックを使用している人は限られます。
まず第一にフェイスブックにアクセスするためのデバイス(PCやスマートフォンやタブレット等)を保有している、もしくはそういった機器を使用することが出来る環境(職場や大学)にあるということを意味します。
第二にネットのメディアリテラシーを持っており、インターネットやSNSを使用することが出来る能力を有しているということを意味しています。
これが意味することは、フェイスブックを使用している人は富裕層を含む中流階級以上で尚且つPC等のデバイスを操作する能力つまり教育を受けている層ということになります。
●富裕層をターゲティング
富裕層にアプローチしたいというビジネスの需要は存在します。例えば高級車や不動産、金融投資等があると思います。そういった富裕層向けに何か事業を考える時、どうやれば彼らにアクセスできるかということを考えるはずです。日本ではモバゲーで有名なDeNA(http://dena.com/)と旅行会社クラブツーリズム(http://www.club-t.com/)が運営する趣味人倶楽部(http://smcb.jp/)という中高年向けSNSがありますが、これは中高年や富裕層をマーケティングすることを第一の目的として運営されているのではないかと思います。
途上国ではフェイスブックを使用するだけでこのような富裕層にアプローチすることが出来るのです。企業ページの“いいね”を集め、いいねを押してくれている人に対して情報を流すことは、富裕層や能力の高い層に対して情報を流していることになります。40代でフェイスブックを使用している人に広告を表示することは、40代の中流階級以上で教育を受けている層に対して広告を表示していることになります。
●終わりに
確かに利用者数は日本等先進国に比べるとまだまだ少ないです。ちなみに人口1600万人のマラウイのフェイス・ブック利用者は2012年度末で約20万人程だとされています。(http://www.internetworldstats.com/stats1.htm)。日本に比べると100分の1程の利用者数しかいませんが、彼らは中流階級以上であり、マラウイの中では教育を受けている層だと言うことが言えるでしょう。果たしてこの20万人は少ないでしょうか。
フェイスブックを使った広告やマーケティングという観点から考えると、途上国×フェイスブックという式は、先進国×フェイスブックという式とはまた違った価値があるはずです。
かつろう
参考HP
【Facebook運用】2013年9月:日本国内2100万人を突破!Facebookユーザーの数推移
http://blog.members.co.jp/article/9454
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