マラウイのリウォンデ国立公園に行ってみた .156

マラウイにはニーカ国立公園をはじめとして、いくつかの国立公園があります。今回は中南部では一番良いと言われるリウォンデ国立公園についての模様をお伝えします。

●行き方

リウォンデ国立公園は、バラカとゾンバの間にあります。公共交通機関を使って首都のリロングウェから行く場合はオールドタウンのバスデポからゾンバ行きのバスにのり、バラカを過ぎた後に降ります。大き目のバスと、ミニバス、どちらでもいけます。バスは基本的に人が一杯にならないと出発しません。ですので大き目のバスは比較的に止まる回数は少ないのですが、出発まで時間がかかります。相対的にミニバスの方が早くつけるようです。朝6時半頃にオールドタウンを出発して、昼の11時前にリウォンデに着きました。

帰りはリウォンデのバスデポからリロングウェやブランタイヤ行きのミニバスを拾うのがもっとも手っ取り早いと言えます。

●宿

宿はいくつか選択肢ががあります。最も高級な宿はMvuu Lodge(http://www.mvuulodge.com/)です。Mvuuとはチェワ語やスワヒリ語でカバの意味です。唯一、ナショナルパーク内にある宿になります。宿泊代が高い背景には、ナショナルパーク内の賃料が高いということもあります。

中級の宿はHippo View Lodge(http://www.hippoviewlodge.com/)やBushman’s Baobab(http://www.bushmansbaobabs.com/)などがあります。Hippo View Lodgeは街中のシレ側のほとりにあります。ホームページにはボートのアクティビティは記載がありましたが、ゲームドライブ(車でのサファリ)の記載はなく、また問い合わせても返信がなかったのでもしかしたらゲームドライブは出来ないのかもしれません。ちなみにHippo View Lodgeに加えて、シレ川をまたいだシレロッジ、マンゴチにあるロッジ、運送会社のSiku transportationといった会社は同じインド人のオーナーだということでした。Bushman’s BaobanはもともとChinguni Lodgeと言い、公園内にありましたが、公園内の賃料が高くて撤退して外側に移し、名前を変えたとのこと。

安い宿はSafari Lodge(http://liwondesafaricamp.com/)があります。ドミトリーも活気があって賑わいがあるので大人数で行くのならSafari Lodgeがおススメです。Safari LodgeとBushman’s Baobanは入口から近いところにあり、夜などは獣の声も聞こえ、運が良ければ象も見れるようです。

ちなみに僕はBushman’s BaobabのEnsuite Luxury Tentsに宿泊しました。風呂とトイレもついており、ベッドも綺麗でとても快適でした。団体のお客さんはおらず、他にもう1組ドイツ人の親子が泊まっているだけだったのでとても静かでした。宿には周りを見渡せる高台もついていました。インターネットもない、時間の感覚もない静寂の中でそこから見上げた満天の夜空は格別でした。

 

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Bushman’s Baobab

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くつろぎスペース

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泊まったテント

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周りを見渡せる高台とその中の様子

 

●公園基礎情報

2015年の8月1日からAfrican Parks(AP)という南アフリカの会社が運営しています。もともと70年代より約40年に渡って政府が運営していたのですが民営化されたようです。同社は他にもマジェテ国立公園なども管理しているとのこと。国立公園は、密猟/密漁の取り締まりや、水場の管理、ドライブする路の導線の引き方などの運営が複雑だと感じたので専門に特化した会社の方が効率的に経営出来る気がします。

園内には100人程人が住んでいるとのこと。度々村人に遭遇します。彼らは70年代に国立公園が作られる前、1920年代から住んでいたようでそのまま住むことを認められています。また彼らの中には国立公園内の河で漁を行い生計を立てている人もいます。ただしこれらの漁は違法であり、今後新しくなった運営会社が彼らを積極的に捕まえるかもしれないという情報もあり、住民との関係も不安定になるかもしれません。

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公園内での漁の様子

●アクティビティ

ゲームドライブ

ナショナルパークのアクティビティは色々あります。まず代表格がゲームドライブと呼ばれる、車による公園内のドライブです。2~3時間程のドライブで見て回ります。個人の車がある場合は直接入れるようですが別途料金がかかります。ちなみに僕が宿泊したBushman’s Baobabではゲームドライブは25$でした。入園料は外国人は10$、レジデント(居住者)は7$、マラウイ人は1$でした。

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下記の動物に遭遇することが出来ました。

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イノシシ

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セーブル

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リス

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バッファロー

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インパラ

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クドゥ

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ウォーターバック

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ヒヒ

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トリ

ちなみに一匹だけライオンがいるのだとか。

協力隊の先輩の目撃したという話を来たこともあるのでいるにはいるようです。

ボート

ボートにのってシレ川を行くアクティビティです。カバや象といった動物を見ることが出来ます。僕が宿泊したBushman’s Baobabではボートは35$でした。

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ボート

ドイツ人の親子と一緒にボートに乗ったのですが、とてもダンディーでフレンドリーなオジサマでした。ガイドに対してチップを払う際も、これくらいの価格を私たちは渡すが、それでいい?(同額を渡すことを暗黙の了解として共有していた為)と内緒で確認してくれました。ガイドにも僕が気が付かないうちに渡しており、とてもジェントルマンでした。ああいう振る舞いが自然に出来る人間になりたいとても憧れました。ちなみに昔日本人の恋人を追って日本にも来たことがあるとかでおちゃめな一面も。

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ワニ

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カバ

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ゾウ

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トリ

他にも宿によってはカヌーやウォーキングでのサファリが楽しめるようです。

如何でしたでしょうか。ケニアや南ア、タンザニアのサファリと比べると確かに遭遇できる動物や広さなどは劣るかもしれません。しかしマラウイの片田舎でゆっくりとした時間の流れの中でのサファリもまた面白しだと思います。

かつろう

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