南アフリカ旅行記4 ソーシャルビジネスの事例?ゴミ箱広告? .130

●街をきれいに保つことは観光、治安、環境の観点から大切

街をきれいに保つことはとても大切なことです。

観光という視点で考えると綺麗な街で会った方が街のイメージが良くなり、来訪者の評判が高くなるでしょうし、来訪者が増えることが考えられます。

治安という視点で考えると、街をきれいに保つことで治安が保たれるとも言えます。街がきれいだから治安が良くなる、治安が良いから街がきれいになると言う風に、もちろんこれは双方が影響しあっていると考えられます。

環境という視点で考えると、ゴミのポイ捨ては自然にとってもちろんマイナスになります。自然物なら大丈夫でしょうが化学繊維やプラスチックなどは土に解らず環境破壊の原因にもつながると言えます。

青年海外協力隊でも観光や環境教育といった職種では街の美化に取り組むことが課題になったりします。

●街をきれいに保てないのは自治体の予算の欠如が原因

ではある地域や国ではどうして街をきれいに保てないのでしょうか。

その原因は予算の欠如にあると思います。街をきれいに保つことは第一義的には行政の責任であると言えます。街には道路や公園など市が保有する公有地が多いからです。

きれに保つためにはまず第一にごみを路上に捨てさせないこと、そして捨てられたごみを清掃することが必要です。これらはどちらもお金がかかります。ごみを路上に捨てさせない為にはゴミ箱の設置といった直接的な案もあれば捨てないように意識を変えるための啓もう活動もあると思います。きれいにするためには清掃員を雇って掃除をしてもらう必要があります。いずれにせよ予算が掛かります。途上国や途上国の地方自治体など慢性的に予算が足りていません。そういった予算不足の政体では優先的に街をきれいにすることに予算を使うことは難しいと思います。医療や福祉、食糧や教育など優先順位が高い問題が多いからです。

●ゴミ箱広告を活用したソーシャルビジネス

さて前置きがとても長くなりました。。
ここからが本題です。

予算がないから街をきれいに出来ないという問題を解決できる、南アフリカでみた面白い広告の仕組みを紹介したいと思います。

街中に設置された広告スペース付きのごみ箱です。実際の広告は下記のような感じになります。

広告料を取ることによって、収益を上げることができます。まずはゴミ箱を設置する費用をカバーするようにして、その費用が回収できればごみの収集や清掃員のための費用に充てることが出来るようになります。

ちなみにこれをやっているContinental Outdoor Media(http://www.continentaloutdoor.com/)はとても環境に気を使っている会社のようです。看板などアウトドア広告に強みをもつ広告会社のようですが、なんとマラウイにも展開してるようです。

政府が独自に広告を募集することは面倒で尚且つ専門性もないでしょうから、このようにどこかの広告会社に委託して実行するのが現実的だと思います。

もちろん広告を出稿してくれる会社の幅は限定されます。ゴミ箱に張り付ける広告なのですから。ただしそれを逆にとって自社の環境に対する配慮をアピールできるとも考える会社があるかもしれません。

このゴミ箱広告は収益を確保しながら、街をきれいにすることが出来る持続可能性を秘めたソーシャルビジネス的な仕組みだと感じました。

かつろう

 

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