首都カンパラにあるウガンダの唯一の文化世界遺産、Kasubi Tombsに行ってきた。ウガンダはいくつかの王国からなり、その最も大きな王国がブガンダ王国で、その歴代の王様のお墓があるのがここだ。
ガイドをしてくれたのはこの写真の右側に移っている彼。
写真を撮り忘れて彼が移っている写真はこれしかないのでご容赦。
実はこのカスビ・タンブ、2010年にテロリストの攻撃にあい王の墓が全焼し、今現在ユネスコの協力によって再建作業が行われている途中なのだ。メインの墓がなかったのは少しさみしかった。
●ガイドの収入
さて彼の収入を聞いてみた。固定給の月収は250$。
彼はウガンダで2番目にいい大学であるKyambogo Universityのツーリズム専攻を出て、ここに勤めている。ちなみにカンパラで一番いい大学はマケレレ大学なのだが、彼曰くマケレレ大学は理論に偏り過ぎているとのこと。
Kyambogo Universityは理論と実践のどちらもバランスよく行うので実際の就職には強いらしい。確かに彼の英語の説明はとてもわかり易く聡明さが感じられた。おじいさんは日本のウガンダ大使館で働いていたこともあるという。良家の育ちと聞いてなるほどと思った。
そしてこの世界遺産の中で売られている、樹の樹皮の上に書いたペイントは彼が書いたものもあるという。そして自分が書いたものが売れた場合は自分の手取りになるとのこと。大きさによって違うが1枚2?5万ウガンダシリングくらい。(1$=約2600ウガンダ・シリング)
その副収入を合わせると$300?400くらいの月収になるのだろう。
●観光収入
観光客は入場料として2万ウガンダ・シリング(約800円)を支払う。芳名帳をめくってみたが、一日で多くてもせいぜい10人くらい、少ないと3人という日もあるくらいだった。あまり観光客が訪れるわけでもないみたいだ。団体客も来る可能性があることを考えると日平均7?8人くらいだろうか。
7.5人×2万ウガンダ・シリング×30日=450万ウガンダ・シリング。
これを$1=2600ウガンダ・シリングで考えると月に約$1730の収入になる。
もちろん彼のようなガイドが複数人いるわけで例えば4人いただけでも$1000になる。そして受付を担当している人もいたりするので人件費だけでも下手をするとトントンか赤字になる。そしてさらに各種維持費も掛かるわけだ。
もちろん文化的な価値を鑑みての赤字経営はあり得る。多くの人にウガンダの文化を知ってもらうという意味を大きいと思う。しかしそこに税金や助成金を多く投入することには少しの違和感を覚える。黒字で経営出来ればなお良いのではないか。
入場料を今の倍の4万シリング、約$15にしたとしても収益は増えるように思われる。他にカンパラの街に目立った観光スポットもないのだからこのくらいは出せるはずだ。そうすれば収支のバランスも良くなるだろう。
●王家の墓と農作物
ちなみにこれが王の親類の墓。王は屋根つきの建物内に安置されるが、その家族はこのように野外に埋葬される。
そしてその奥に見えるのが周囲の人が育てている農作物である。そう、王の墓の敷地内で周辺住民が農作業を行っているのである。ウガンダの王室の事は全くしらないが、これは王室と市民の距離の近さを表しているのかなと思った。
襲撃にあったりもしてはいるがやはり長きにわたって王室が保たれているというのはそれなりの理由があるのだろうなと感じた。
かつろう
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