青年海外協力隊は派遣される前に約70日間の訓練があります。
語学を中心としており、ホームクラスと呼ばれる外国語習得を目的とした授業と、テクニカルクラスと呼ばれる外国語での専門知識・スキルの習得を目的とした授業に分かれます。先生1人に対して1?6人程の協力隊候補生でクラスを構成します。
僕の場合はマラウイ派遣なので英語なのですが、本日その英語のホームクラス中にあった面白い話を紹介します。
●アメリカのキラキラネーム
日本でもキラキラネーム、DQNネーム等が取り上げられることが最近よくありますが、海外でも同様にきらきらネームが発生しているらしいです。(きらきらネーム・DQNネームとは普段あまり名前に使われない読みや漢字を使った珍名のことです。http://matome.naver.jp/odai/2131975843759446001)
どういう名前があるのでしょうか。
Exelちゃん。所かしこで自分の名前に反応してしまうのでしょうか。
Monalisaちゃん。絶世の美人になれるのでしょうか。
Yogaちゃん。体が硬かったら悲劇です。
Google君。先生と呼ばれ、色々聞かれそうです。
Hippo(カバ)君。カバオ君そのまま。
Mango君。南国では大人気。
(http://www.babycenter.com/0_unusual-baby-names-of-2012_10375911.bc)
最低でも2人以上に名づけられているとのこと。出会った瞬間二人は人生の苦難を分かち会えることでしょう。
●CEOは短い名前が多い
(http://www.livescience.com/13892-peter-deborah-top-ceo-names.html)
上記リンクの調査によると男性CEOやアメリカのセールスマンには短い名前の人が多いというのです。(あくまでLinkedlnという転職用SNSのデータベースによるものなので、分母にフィルターは掛かっていますが。)
1位はPeter、2位はBob、3位はJack、Bruce、Billというように続きます。(ちなみに女性では逆の傾向にあるようです。)
でもこれってただその名前の人が多いから、必然的にその名前のCEOも多くなっているんじゃないの?という疑問も浮かびます。そこで1950年代(現在54歳?63歳)の名前のランキングも引っ張ってみましたが決して短い名前が上位を占めているわけではありませんでした。ちなみにPeterは37位、Jackは48位、という結果でした。(http://www.babycenter.com/0_100-most-popular-baby-names-of-1950_1738074.bc)
仮説としては2つ成り立ちます。
1つは短い普通の名前を付ける親の方が、CEOになるべく遺伝や教育環境を子供に用意している。
例えば日本でも就職活動の時などにきらきらネームによって、不利を被ることがあるということを聞いたことがあります。面接官は名前を見ただけで、親の子どもに対する考え方を推測し、それにより子どもの成長環境、そしてその本人の能力・個性を推察するというのです。逆を言えば普通の名前の方が、単に名前だけで言えば悪い印象を与えない、つまり相対的に良い印象を与える可能性があるということです。
もう1つは短い名前を持った子どもの方がCEOになるべく資質・状況を獲得しやすい。
例えば名前を簡単に覚えてもらえる、呼び慣れている名前だと親しみを感じてもらえる、短く普遍的な名前の方が集団から孤立することが少ない等が考えられます。
恐らくこれはどちらも相互に関係するものではないかと思われます。
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名前が人生に与える影響は少なからずあると思われます。そう考えると、レッテルというものの力を改めて考えさせられます。そのものが実際どうであるかということだけでなく、どういう記号で外部に表現されているかということが、そのものや周囲にとても大きな影響力を持つということです。
自らの人生は何の為にあるのか、何の為に生きるのか、死ぬのかといった人生に対してのレッテル貼りも大切なのだろうなと感じました。
かつろう