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?ステレンボッシュを巡る旅?
南アフリカ旅行記1 ケープタウン大学MBA .127に引き続き、南アフリカに旅行した内容を書きたいと思います。
前回はケープタウン大学のMBAに行ったときの様子をお伝えしましたが、今回はステレンボッシュ大学、通称USB(University of Stellenbosch)のMBA校舎(http://www.usb.ac.za/)を訪問した内容を書きます。
メーカ営業→日系NGO→青年海外協力隊→南アフリカ+ナイジェリアMBAのブログ。
南アフリカ旅行記1 ケープタウン大学MBA .127に引き続き、南アフリカに旅行した内容を書きたいと思います。
前回はケープタウン大学のMBAに行ったときの様子をお伝えしましたが、今回はステレンボッシュ大学、通称USB(University of Stellenbosch)のMBA校舎(http://www.usb.ac.za/)を訪問した内容を書きます。
青年海外協力隊には任国外旅行という制度があります。任国の周辺国に年間上限20日で旅行にいける制度です。ちなみにマラウイはケニア、タンザニア、モザンビーク、ザンビア、ジンバブエ、南アフリカに行くことが出来ます。ケニアは治安の問題で現在は行くことが禁止されていますが。
9月にこの任国外旅行制度で南アフリカに行ってきました。その様子を何度かに分けてご紹介したいと思います。
同僚の一人から突然、職場を辞めるんだと打ち明けられた。
彼は中国の北京にMBA留学をするという。中国政府の奨学金で行くのだそうだ。マラウイ人で海外でMBAを取得する人はそういないだろうし、彼のステップアップを祝福したい。他にも違う同僚の息子さんが中国の博士課程に留学しているという話も聞いたことがある。
中国に留学しに行くという話はアフリカで良く聞く。中国政府が奨学金を出しているからだ。このような自国への留学奨励制度は国家戦略としてとても重要だと言える。
国連が最も開発がお遅れている国、LCD(Least Developed Countries)として48の国を挙げています。
http://unctad.org/en/Pages/ALDC/Least%20Developed%20Countries/LDCs.aspx
列挙すると下記になります。
アフガニスタン、アンゴラ、バングラディシュ、ベナン、ブータン、ブルキナファソ、ブルンジ、カンボジア、中央アフリカ、チャド、コモロ、コンゴ民主共和国、ジブチ、赤道ギニア、エリトリア、エチオピア、ギアナ、ハイチ、キリバス、ラオス、レソト、リベリア、マダガスカル、マラウイ、マリ、モーリタニア、モザンビーク、ミャンマー、ネパール、ニジェール、ルワンダ、サモア、サントメ・プリンシペ、セネガル、シオラレオネ、ソロモン、ソマリア、スーダン、東ティモール、トーゴ、ツバル、ウガンダ、タンザニア、バヌアツ、イエメン、ザンビア
アフリカが34か国、アジアが9か国、カリブ海地域1か国、大洋州5か国。
このLCDは、一人当たりの収入、健康や栄養状態、識字や就学率、そして貿易などの経済指標等を基準にして決められているとのことです。
※サモアは2014年にLCDを抜けたとの記載もあるので、そうだとすると47か国になります。
http://www.jica.go.jp/volunteer/outline/publication/results/jocv/#a01
青年海外協力隊が現在派遣されているLCDの国は下記23か国です。
ルワンダ、マラウイ、モザンビーク、バングラディシュ、エチオピア、ラオス、東ティモール、ウガンダ、タンザニア、ザンビア、ミャンマー、ベナン、ブータン、ブルキナファソ、カンボジア、ジブチ、キリバス、ネパール、サモア、セネガル、ソロモン、スーダン、バヌアツ
青年海外協力隊は48か国中約半数の23か国に派遣されていることになります。青年海外協力隊に応募される方で貧困の現場に入りたいという人は上記国の中から案件を探すと良いかもしれません。もちろん国内の地域に依りますが。
例えばケニアやガーナ、ナイジェリアといった国はこのカテゴリーには含まれていませんが、地域によっては貧しいところも多いと思います。平均化した基準で見るとどうしてもそのような抜け落ちが出てしまいます。あくまでも1つの参考として捉えるほうが良いと思います。
かつろう
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今回はマラリア治療についての現状について書きたいと思います。
ハマダラ蚊の薬による耐性の進化によって現在、最も有効な薬であるアルテミシニンが効力を失いつつあります。
まずマラリアというのはマラリア原虫によって引き起こされる病気です。熱や吐き気を引き起こし、脳マラリアなど時には死に至ることもあります。
原虫には5種類いるのですが、その内、熱帯熱マラリア原虫によって引き起こされるものが最も危険です。
そのハマダラ蚊が媒介となってその原虫を人から人へと運びます。
現在マラリアに対して最も有効な治療薬はACTと呼ばれる方法になります。これはArtemisinin-Combination Therapiesの省略になります。アルテミシニンというのは薬の成分の名前です。アルテミシニンだけの単薬投与ではなくて、これに併せて他の有効成分も併せて投与するというのがこの両方になります。
マラウイでもスイスのノバルティス社が製造しているコアテムという薬を、私が所属しているPSIというNGOが販売しています。このコアテムの成分はArtemetheというアルテミシニンに由来する成分20mgとLumefantrine120mgを合わせた薬になります。この二つの成分の頭文字を合わせてマラウイではLA「ラ」と呼ばれています。
アルテミシニンについては詳しくは下記をご覧ください。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%83%B3)
長年、中国に制限をされていた秘薬というとなにかロマンのようなものを感じないでもないです。
かつてはキニーネやクロロキンといった薬が治療の主戦力でした。しかし近年では上記のようにアルテミシニンに移っています。どうしてこのようなことが起こっているのでしょうか。
ハマダラ蚊が薬に対して耐性を持ち始めたからです。ハマダラ蚊の薬物耐性が生き残るために進化したのです。
その結果、薬はどんどんと変わり今のアルテミシニンに辿りついたというわけなのです。
そして恐るべきことはこの最終兵器アルテミシニンに対しても耐性をもつハマダラ蚊が確認され始めているのです。カンボジアとタイ、カンボジアとベトナム、タイとミャンマーの国境付近で報告がされているようです。
残念ながら現段階でアルテミシニン以上の効き目を持つ成分は発見されていません。
このハマダラ蚊の耐性の拡大は過去の耐性とどうようだとすると、西方に拡大していくようです。最終的にはアフリカに到達すると予想されます。
アルテミシニンに耐性をもったハマダラ蚊の生息域が広まれば、間違いなくマラリアによる死者が増加します。そしてこれは現地に住んでいる人だけの話ではありません。日本人を含めた外国人がマラリアにかかった時に有効な手立てがなくなってしまうという可能性を含んでいます。
対策としては掛かる前に予防薬を常に服用しておくことが重要になると考えられます。ちなみにマラウイの青年海外協力隊員はメフロキンという薬の予防のために服用をしています。
特にカンボジアやタイ、ベトナム、ミャンマーといった東南アジアにお住いの方また渡航される方は、最終兵器アルテミシニンでもどうにもならない可能性があるということもしっかりと留意して、防蚊対策には最新の注意を払って下さい。
かつろう
参照リンク:http://edition.cnn.com/2014/03/25/health/scientists-eliminate-malaria/
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彼女は途上国へ行く中で、どこにでもあるものに驚かされます。そう、コカ・コーラです。僕自身も色んな途上国を見て回りましたが、本当にどこにでもありました。そして価格も水よりも安いことも結構ありました。
コーラは世界で、毎日15億本提供されているとのことです。毎日、です。
彼女はこのコーラの行き渡り具合を、コンドームや医療品などパブリックセクターの製品やサービスに応用すべきだと言います。
そしてコーラがこれだけ途上国で成功出来ている要因を3つに分解しています。
コーラは売り上げのデータを即座に収集、分析することで売り上げの低下などの問題があった場合にすぐにそれを修正することが出来ます。
多くのNPOの活動は現状ではそれとは真逆で、即座にデータを反映させるような仕組みにはなっていません。NGOの多くは助成金(グラント)によって運営されています。例えばNGOからプロポーザルが提出された後、NGOとドナーは2年間のプロジェクトの合意を結びます。2年間で2億円をかけて、ある地域でHTC(HIV Testing and Counseling:エイズ検査のこと)とコンドームの配布を行うというような合意です。途中での振り返りはあるにはありますが、基本的にこの計画の大枠は2年間変更されません。プロジェクトが終わってから成果指標の変化を見るのです。例えばプロジェクト地域においてエイズ感染率が始める前のベースラインと比べて何パーセント低下したか、HTCに行った人の割合はどれくらい増えたか等です。
メリンダはこのNGOのプロジェクトの仕組みを、暗闇でボーリングをするみたいだと例え話をあげています。結果はライトを付けてから(プロジェクトが終わって評価してみて)しかわからないということです。
リアルタイムでのデータの収集と分析、それに応じた修正が必要だと言っています。企業であれば当たり前のことが、非営利業界ではそのプロジェクトという仕事の仕組みのせいで、行われていないのです。
もちろん自前の寄付会費やビジネス収益などでのプロジェクト運営であれば自由に小回りを利かせてプロジェクトを運営することは可能になるのでしょうが。
コーラは農村部にまで製品を流通させるために地元のローカル起業家を育成しています。彼らに少額のローンを与えて、製品を売り、そのローカルの人が農村部まで製品を運んで売るのです。
これは途上国ならではの必要性から生じています。日本やアメリカといった先進国であれば大型トラックでの配送を行うことが時間的にもコスト的にも最も効率的です。しかし途上国ではもちろんこの戦法は通じません。農村部にはしっかりとした道がないのです。しかし農村のお店、グロッサリーには色んな製品がおいていたりします。これはこのグロッサリーのオーナーが都心部まで出かけて行って製品を購入して、帰って売るからです。このシステムと同じように、ローカルの人にコーラを買って運んで売ってもらうという仕組みをコーラは達成しているのです。ちなみにウガンダやタンザニアではこのローカル商人による販売がコーラの全体の販売の90%を越えているとのことです。
これに近い非営利活動の例として2003年に導入されたエチオピアのヘルス・エクステンション・プログラムがあげられています。35000人のヘルス・エクステンション・ウォーカーを訓練して、農村部などでも簡単な医療が受けられるようにしたのです。途上国ではヘルス・センター等の施設までのアクセスが悪いことが少なくありません。その問題を解決し、村々で治療を受けられるようにしたのがこの制度なのです。その結果として、エチオピアでは2000年?2008年の間で子供の死亡数(Child mortality number)が25%も下がったとのこと。
実はマラウイにもこれに似た仕組みがあります。各村々にHSA(Health Surveillance Assistant)と呼ばれる人が配置されています。各村の人を教育してボランティアベースでHSAになってもらうのです。彼らから受ける治療はもちろん無料です。しかし実際機能しきっていない部分もあります。かなり多くの人数を一人が担当しなければならなかったり、ボランティアベースなので活動のモチベーションがあがらなかったりするようです。彼らの有効性ももちろんないわけではありません。医療行為以外にも村に調査にいったりするときは村長さんの許可のもと、HSAにコンタクトをとって住民に聞き取りを行ったりします。そういう際は彼らはアローワンスと呼ばれる手当をもらえたりするのでボランティアベースではあるのですが、実益もあったりします。有給なのか、ボランティアベースなのか等エチオピアの事例を深く学べばマラウイに応用できるような気もします。
コーラが成功している最も大きな理由は、「人がコーラを欲している」からだとメリンダは言います。コーラはいかに人に商品を欲してもらうかというマーケティング・キャンペーンがとても上手だと言います。その一つの例として「Wavin’ Flag」という南アフリカ・ワールドカップのテーマ曲の詩を挙げています。ウォーウォーウォーウォウォ、ウォウォウォウォ、ウォーウォーウォーウォウォというやつです。18の国の言語に訳され、17の国のヒットチャートで1位を獲得したらしいです。
どうすれば人々がその製品やサービスを欲するようになるのか、ということを考えてキャンペーンを展開することはNGO等非営利での活動にも大切なことだと言っています。例としてはインドでのトイレ設置キャンペーンを挙げています。トイレを設置してそれを使用することは衛生面からとても大切なことなのです。どうすれば、トイレを設置し、そして使うようにすることが出来るのでしょうか。
インドのある地域の女性が結束して、トイレのない家にはお嫁にいかないと示し併せて、それが新聞にも取り上げられて大きな話題を呼んだという事例が取り上げられています。男性はもちろんトイレの設置を渇望します。結婚するために。
いかにして人々にその製品やサービスを渇望させるかということがマーケティングの重要な視点だと彼女は述べています。
残念ながら動画は途中で終わっているのですが、上記からだけでも十分に彼女の言いたいエッセンスを抽出することは出来ます。
営利と非営利のクロスが途上国でこれからもっともっと大切になってきそうです。
実際マラウイで製品のマーケティングを行っているとこれらの要素がとても大切だということを強く感じます。私が青年海外協力隊として派遣されているPSI(Population Service International)はコンドームやORS、蚊帳といった保健系製品の販売も行っています。
第一にリアルタイムデータですが、PSIはベースがNGOなのでやはり販売管理も強いとはいえません。以前日本の企業で営業マンをしていましたがその時は日々進捗率を確認して詰められていました。それに比べるとかなり販売数字に関して組織体質的にそもそもの関心が低い部分があります。製品販売以外にも啓発プログラムなど様々な事を行っているのがその背景にはありますが。
第二に流通チャネルは本当に悩みどころです。私が担当している製品はかつては助成金がついており、安価で販売出来ていました。しかし、助成がなくなり価格を挙げざるをえなくなり、販売数が落ちました。問題の一つはこの価格なのです。しかしこの販売価格にはネガティブの比例があります。農村部に行けばいくほど、販売価格が上がるのです。大規模な卸売に売り、卸売りは都市の小売に売ります。そして都市の小売りまで農村部の商店から買いに来て、村に持ち帰る売るのです。つまり中間マージンが多くなり、都市部では100クワチャ(約25円)前後で売られている製品が、下手をすると200クワチャ(約50円)まで上がってしまうのです。農村部の人の方が収入が少ないのですが、彼らの方が負担するコストが高くなってしまうのです。所謂BOPペナルティ(BOPペナルティーとはなにか Vol.50)です。農村部の人に購入して使ってほしいのですが、価格が高くなってしまって難しいという問題があります。
第三に製品を強く欲しいと思ってもらえるかです。お金を持てばまずは食糧、携帯電話のユニット等に消えていくのが現状です。その中で優先順位が低い保健衛生製品を強く渇望してもらうというのはなかなか難しい部分があります。コーラ等、嗜好品とは需要喚起の仕方を変えていかなければならないのだと感じています。
重要だけれども、それを適応する段で色々と悩んでいるというのが正直な私の現実です。
最高なキャンペーンで需要を喚起して、チャネルを改造して、日々のデータをベースにした行動をする組織体質に作り変える。なかなか大変です。うーん。。
かつろう
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タイトルに永久保存版なんて付けましたが、全然そんなことはありません。すみません調子に乗りました。
アフリカに来る日本からの観光客が少ない原因の1つは情報がないということがあると思います。例えば今僕が住んでいるマラウイは地球の歩き方でも紹介されていません。。今回のブログでジンバブエの旅行情報を公開することによって1人でも多くの方がアフリカ大陸の地を踏んで頂けることを期待しています。それがアフリカの発展に貢献すると信じています。
青年海外協力隊には任国外旅行という制度があり、年間20日を上限に指定された国(派遣国周辺国)に旅行に行くことが出来ます。今回はその制度を利用して約1週間(2014年4月16日~21日)かけてジンバブエを旅行してきました。その時の旅行情報を掲載します。
上記のうち今回はヴィクトリアフォールズとグレートジンバブエに訪れました。
今回の旅で使用した交通に関する情報を記載します。
・ハラレ空港⇒ハラレ市街
約30分程、$25。交渉次第では20ドルくらいでもいけます。
コンビ(乗り合いバス)でもいけるようです。
・首都ハラレ⇒マシンゴ(グレートジンバブエ)
中型バスで約4時間程。料金は$10。
首都のハラレにある4thストリートのバスターミナルからマシンゴまでバスが朝一であるという情報も聞きましたが、結局そこからは乗れず、ムバレかラウンダーバードというところから出るとのことで、ラウンダーバードまでタクシーで行き(約20分程、$15)、そこからマシンゴ行きんぼバスにのりました。
・マシンゴの街⇒グレートジンバブエ遺跡
マシンゴはグレートジンバブエ観光の起点になる町。タクシーで約25分程度。個別のタクシーなら$15。乗り合いタクシーなら10分の1の1.5ドル。
・マシンゴ⇒ブラワヨ
タクシーで約4時間程度。$8。高くても$15くらいまで。バスやタクシーは1日中つかまえることが出来る模様。
・ブラワヨ⇒ヴィクトリアフォールズ
バスで約6時間。大型バスで行く場合は朝一でバスに乗る必要があり。バスに乗ったのは6時半頃で、結局3時間以上も出発まで車内で待ちました。市街からタクシーで$3でバス乗り場まで送ってもらえます。複数ポイントがあるようで、乗れる所を探して回ってもらいました。
首都。まさに都会といったイメージの都市。ビルが多く立ち並び、おしゃれなスポットも多い。2000年の経済停滞以前は建設されるたてものがかなり多かったが、現在では新規の建築は停滞気味。2000年以前に建てられた建物で保たれている。ハラレに関わらず、道路は所どころ補修がされていない。これも2000年以降必要な修繕を行えていないことに起因する。
・Sam Levy’s Village (http://www.samlevysvillage.com/)
かつて白人が作ったショッピングセンターや飲食、映画館などがある複合施設。街並みはとてもハイソ。ジンバブエの銀座?とかってに命名。Miller’s cafeというレストランがおススメ。ちなみにその上には夜までやってる倶楽部がありました。ハラレ市内からはタクシーで20分、$15。コンビ(乗り合いバス)でもいける。
・ハラレガーデン
ハラレの中心にある庭園。広々としていて、人々の憩いの場になっている。
・National Art Gallery
ハラレガーデンの横に位置する美術館。月曜日が休館日で残念ながら入れず。写真は外観。
・ムバレ
元々は白人統治の植民地時代にマラウイ、ザンビア、モザンビークなどと言った国から流入する黒人の居住区として作られた地域らしい。その後場所が移され現在に至る。ハラレ中心地の洗練された町並みとは打って変わり、少しだけスラムのような雰囲気も持ち合わせている。しかし人々はとても親切で、明るく、子ども達は活発。活気に満ち満ちているマーケットには服や雑貨、香水等様々なものが売られている。市街から車で10分程。
・コピエの丘
ハラレの街を見渡せる小高い丘。ムバレの近くにある。ムバレにタクシーで向かう際に寄りました。
・イーストゲート
1996 年にオープンした複合施設。1回にはショッピングが出来る店舗があり、2階では食事が出来る。それより上の階はオフィスとなっておりアメリカ大使館等が入っている。アリ塚の構造を模した熱気が上昇し排出される仕組みの建物になっており、建物内は風が流れとても涼しい。
この施設を建築された方のインタビューを知人がしています。是非ご覧下さい。(http://kamiya4510.blog98.fc2.com/blog-entry-44.html)
・チャイナショッピングモール
2013年の12月にオープンした中国系のショッピングモール。とても広い。子ども向けテーマパークも併設されている。子どもは$5で、随伴する大人は無料。遊びに来たついでに買い物をしていくように考えられている。2000年以降建設が停滞気味のハラレにおいても中国の勢いはいまだに健在だ。National Sports Stadiumの横。
グレートジンバブエに行く際の基地になる町。
・グレートジンバブエ
入場料$30、ガイド1人に付き$3(最低$6?。つまり1人でも$6かかる)。
国名の由来にもなった遺跡。ジンバブエとは石の家を意味する。11世紀から15世紀にかけて中継貿易によって栄えた都市の遺跡。王宮であり祭祀が行われていたヒル・コンプレックス(かつてはアクロポリスと呼ばれていた)や、王妃ら王の一族が住んだとされるグレートエンクロージャー等がある。じっくり見て回れば2?3時間は掛かる。博物館も併設されている。遺跡に隣接されている公園に宿泊できる。
第2の都市。西にある第2の都市ということで大阪でしょうか。
・Natural History Museum
ジンバブエ随一のミュージアム。動物の剥製は恐怖を覚えるほどに迫力がある。民族の歴史や人類・地球の歴史等が展示されている。とても素晴らしい博物館。ブラワヨに来たらば行かれるべし。
・カミ遺跡
世界遺産にも指摘されている遺跡。ブラワヨからツアーで行けるらしい。個人でタクシーを雇ってもいけるはず。半日か1日くらいかけて見て回れるとのこと。
・マポト遺跡
カミ遺跡と同じくツアーがあり、個人タクシーでもいけるはず。カミ遺跡はグレートジンバブエと建築様式が似ているらしいですが、マポト遺跡は少し違った風らしいのでこちらもとてもおススメと聞きました。
言わずと知れた世界三大瀑布の1つ。3月まで雨季で、雨期明けの4月の水量は凄い。レインコートを被っていても全身びしょ濡れになるほど。台風の中のような場所も多数ある。カメラに要注意。ザンビアとの国境の端ではバンジーも出来る。しかし1万回に1回くらいは切れるらしく、半年前も落ちてけがをした人がいたとか。他にもザンベジ川クルーズやヘリコプターなどのアクティブティーが多数あり。
僕は訪れてませんが、ムタレなども有名な都市です。
詳細はアゴダやトリップアドバイザー、エクスぺディアに任せますが調べたのをざっと載せておきます。
【ハラレ】
・レインボータワーズホテル
四つ星。ハラレポリテクニックの向かいの街の中心部に位置する。かなり豪華。
・クレスタジェームソン
市街地の中心に位置するホテル。ダブルで$130ほど。
【グレートジンバブエ】
遺跡内に宿泊施設有。
ロッジ、Rondavels、ドミ、テント泊が選べる。
ロッジは$25?$50.。
現地の伝統的な家風のRondavelsは$15/1人。
ドミは$7。
テント泊は$5
◆Rondavels
【マシンゴ】
・N1
ダブルで$50。きれい。
・Zaks Place
ダブルで$74。素敵。
どちらのホテルも市街にある。
【ヴィクトリアフォールズ】
・ヴィクトリアフォースズ・レインボーホテル
ダブルで$130程。ハラレ、ブラワヨにあるレインボーホテルとはグループ。
安定した高品質のサービスを提供している。
◆街中で食べたワニの肉
他にもヴィクトリアフォールズには安くて泊まれるドミトリーもあるようです。
毎年4月の最終週にはハイファ、HIFA(Harare International Festival of the Arts)というアートのお祭りが首都ハラレで開催されます。街の至るところで一週間色んなアート系がショウが見れるとのこと。1つのショウを見るのに$5とかで、好きなものを見て回ることが出来るようです。今回は見れなかったので是非来年こそは行こうと思います。
ジンバブエに来て感じたのは解放的、自由といった雰囲気でした。正直とても驚きました。ムガベ大統領による“独裁”が長く続いているのでもっと閉鎖的で、経済も困窮しているのかと思っていました。しかし国民は知的で、親切。街は活気にあふれ、子ども達は元気一杯でした。とても素晴らしい国です。
是非1度ジンバブエにいらしてみてはいかがでしょうか。
※情報は2014年4月現在のものです。
かつろう
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前回(http://hitonowa.blogspot.com/2013/11/vol66-ted2hiv.html)に引き続き経済学者Emily OsterがTEDで行ったHIV/AIDSに関するスピーチをご紹介します。
前回は平均寿命の短さがアフリカでHIV予防活動が進まないことに繋がっているという内容をご紹介しましたが、今回はHIVの感染と経済(特に輸出)との関連について書きたいと思います。
http://www.ted.com/talks/emily_oster_flips_our_thinking_on_aids_in_africa.html
●輸出とHIV感染率には正の相関がある
アフリカでHIVの感染率を大幅に下げることが出来た政策として有名なのがウガンダで行われたABCキャンペーンです。Aはabstain自制する・禁欲する、Bはbe faithful誠実な・貞節な、Cはuse condomsを表します。
ウガンダでは90年代にこれが行われ感染率が実に15%から6%に落ちたのです。この成功を受けてケニヤやタンザニア、南アフリカもこれに倣った施策を行ったりしています。
ところで、伝染病の研究者はトラックのドライバーや移民の間では感染率が高くなるということを主張しています。船乗りよろしく、トラックドライバーも行く先々で女性を買ったりしていることもあると考えられます。セックスワーカーの感染率が高いことを考えればドライバーの感染率が高く、そしてドライバーが媒介となる可能性が高いと考えられます。交通が集中する所では感染が広まりやすいのです。
実はウガンダのABCキャンペーンと時を同じくして起こったウガンダの経済変化がありました。輸出量の激減です。同国の主要輸出品であるコーヒーが、価格の下落を受けて、急激に輸出量を下げたのです。
HIVの感染率と輸出量は正の相関をたどりました。ウガンダでは、輸出の減少に合わせて感染率が下がった数年後、輸出量が増えるにしたがってHIVの感染も増加していきます。
【緑線が輸出量で赤線が新規のHIV感染数。横軸は経年。上がり下がりが相関している。】
輸出とHIV感染は正の相関を持っているのです。輸出量が2倍増えれば、HIV感染は4倍になるとスピーカーは言及しています。トラックドライバーのことを考えれば特に陸路での輸出の場合大きく関係するのではないかと思います。もちろん相関関係と因果関係は違いますが、両者の間には輸出⇒新規HIV感染の因果関係があると考えられます。
この関係性を知っていれば、輸出と感染の政策を包括的に考えることが出来るようになります。例えば感染率が高い地域への輸出が増大する場合、感染が増えることを考えて事前に対策を打つことが出来ます。
もちろんABCキャンペーンの効果が全くなかったというわけではありません。ただこの政策の効果の内25-50%くらいは輸出量の減少に帰する可能性があるということです。政策の効果が半減するかもしれないという情報を知っていればキャンペーンに投入する金額を他のプロジェクト、(例えば妊産婦死亡率を減らしたら、男子の割礼を推奨したり、)に投入するという選択肢も考えられるわけです。最も効率の良い予算の使い方を考えることが出来るのです。
長期的な視点で見れば、輸出の増大や経済発展は貧困を削減し、HIV感染率を減らすことにいい影響を与えることは間違いありません。しかし短期的に見た場合それがHIV感染率の増加に繋がる可能性もあるのです。
●まとめ
前回は寿命とHIV予防行動の関係について書きました。寿命が短いと死を回避する行動をとるインセンティブが低いということです。言い換えれば他の保健分野、例えばマラリアや妊産婦死亡率等の問題を改善することで平均寿命が延び、HIV予防に対する行動も促進されるということです。
今回は輸出量とHIV感染率が正の相関関係にあるということを見てきました。
これらからわかることはHIV/AIDSの問題を解決するためには単にHIVの事だけを考えていてはだめだということです。他の保健分野や経済分野なども考慮に入れなければならないということです。もちろんHIVに限らず全ての問題にはつながりがあり包括的に取り組まないといけないのだと思います。
そのような包括的な問題解決のアプローチをとる為にはスペシャリストとジェネラリストどちらの力も必要なのではないかと思います。ここを見るには専門的な知見が必要になりますし、全体を見るには国際協力、医療、経済等を統合して見、バランスを取る能力が求められます。
そうだとすると国際協力の分野でもジェネラリストとして、ますますMBA取得やビジネス・マネジメント経験といったものが重視されるようになるのかもしれません。
(参考:【Vol.37 国連で働く上でMBAは価値を持つのか】http://hitonowa.blogspot.com/2013/06/vol37-mba.html)
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●導入
今回のTED紹介はHIVに関するとても興味深い話です。内容が濃いので二回に分けてご紹介します。
スピーカーのEmily Osterはハーバード大学でPh.D.を取得後シカゴ大学で准教授になっている経済学者です。ちなみに両親ともにイェール大学の経済学の教授とのこと。
HIV対策を考える為には、マラリアや妊産婦死亡率等他の保健分野の問題や、輸出という経済分野の問題も同時に考慮に入れなければならないということをデータをもとにわかり易く説明しています。
彼女のスピーチより今回は他の保健分野との関係を、次回は輸出という経済分野との関係について書きたいと思います。
http://www.ted.com/talks/emily_oster_flips_our_thinking_on_aids_in_africa.html
●アフリカでHIVの感染率が減らない理由
? アフリカでHIVの感染率が減らない理由はなんなのでしょうか。色んなパターンが考えられると思います。例えばそもそもHIVに対する知識が足りない場合、HIVに対しての知識は持っていても防止策を取れない場合(コンドームの入手が困難・価格が高価等)、HIVに対しての知識は持っていても防止策を取らない場合(男性主導で使用しない、伝統的慣習として使用しない等)があると考えられます。もちろんこれらの複合要因であると考えられますし、地域によって違いは大きいと考えられます。
スピーカーは一つの実証データを紹介しています。80年代のアメリカのゲイの間で行われた調査では、過去二か月間に一人以上の人とコンドームを付けないセックスをしましたかという問いかけの答えが啓発活動により数年間で88%から55%に下がりました。
しかしアフリカではそうではありません。90年代から2000年代にかけて独身男性と既婚男性を対象にして行われた調査ではセックスの行動に対する大きな変化は見られませんでした。
様々なキャンペーンが行われて人々の知識は増えているはずなのにアフリカでは行動の変化がおこりません。何故なのでしょうか。
スピーカーは投資に対するインセンティブという経済学者の視点から説明をしています。例えばプログラマーを想定します。来週バージョン10がリリースされるのに、今現在のバージョン9に対して新しい機能を加えるインセンティブは働きません。ジムにいって運動をしたり、健康に良いものを食べたりするのは将来の生活があるからです。明日死ぬのに健康に気を遣ったりはしないはずです。
HIV予防の行動に対するインセンティブを、寿命を使って説明しています。つまりアメリカでは寿命が長く、アフリカでは寿命が短いので、アフリカではHIV予防に対する行動を行って得られる見返り(残りの人生)が少ないのです。アフリカでは平均寿命が40代?50代である場合も少なくありません。例えば、今30歳と仮定してみます。あと10年、20年しか生きられないのとあと50年も生きられるのとでは、このような行動変化を起こすモチベーションの違いに大きな差がでるということを理解できるのではないでしょうか。
スピーカーはこの仮説に対する実証データとして、マラリアの流行具合とHIV予防に対する行動変化の関係を上げて説明しています。
マラリアが流行している地域ほど寿命が少なくなると考えることが出来ます。つまりマラリアが流行していない地域ほど、HIVが流行した場合に人々は行動を変えるはずだということです。
それを下記のようにグラフを用いて実証しています。
【縦軸:セックスパートナー数。横軸:HIVの流行度合。赤線:高マラリア流行地域。緑線:中マラリア流行地域。青線:低マラリア流行地域。マラリアの流行が低い地域ではHIV感染が広がるにつれてセックスパートナーの数が少なくなっているのがわかる。】
マラリアが流行していない地域(寿命が長い地域)では、HIVの流行率が高いほど、セックスパートナーの数は減少しています。逆にマラリアが流行している地域(平均寿命が短い地域)ではHIVの流行率が高くなってもセックスパートナーの数は減りません。むしろ増加傾向にあります。
もちろんこれはマラリアの流行だけでなく、妊産婦死亡率等その他の寿命に関わる数値とも関係するはずだと考えられます。死のリスクが高い地域では他のリスクに対しても鈍感で、行動変化を起こしにくいということが言えます。
まとめます。寿命が短いアフリカの地域では人はたとえHIVについての正しい知識を持って、リスクを知っていたとしても、防止策を取るインセンティブが働きにくいということです。
この仮説はHIVの流行を減らす政策を講じる上でとても重要なインプリケーションを含んでいます。
つまりHIVの流行を減らそうと思った時に、単に啓発活動等のHIVに関連する施策を講じるだけでは不十分ということです。マラリア対策や妊産婦死亡率低減対策などを同時に講じることによって寿命が高まり、人々がHIV予防に対しての行動を変化させるようになるということです。
●考察
寿命というものを軸に他の保健分野との関わりの重要性を説いた内容でしたが、個人的には目からうろこでした。
マラウイの状況について包括的に考えてみたいと思います。HIVが減らないのには上記に書いたようにいくつかのパターンが考えられます。
・仮説1,HIVに対する知識がない
・仮説2,HIVに対する知識はあるが対策を取ることが出来ない(can’t)
・仮説3,HIVに対する知識はあるが対策をとらない(don’t)
【仮説1】
今現在私がいるマラウイでも色々と話を聞いていると、村レベルであってもそれなりにHIVに対する知識を持っているようです。しかし、仮説3でも言及しますが若年層に関しては知識を持っていない場合もあります。この仮説は一部支持されると言えます。
【仮説2】
コンドームは政府系の病院や医療機関であれば無料で配布されます。また市販されているものもそこまで金額が高いものではありません。金銭的な入手困難性は低いと考えられます。しかしruralエリアであれば、病院や医療機関、薬局へのアクセスが悪い地域もあります。この2番目の仮説に関しても一部支持されるということが言えます。
【仮説3】
この仮説が一番強く支持されると考えられます。
・伝統的習慣の問題
<Vol.61 マラウイの伝統的習慣とHIV/AIDS問題?http://hitonowa.blogspot.com/2013/10/vol61-hivaids.html>
・性別のパワーバランスの問題
男性の力が女性に比べて強く、もし女性の方からコンドームの使用を申し出た場合、お前は娼婦かというに言われたりするらしいです。快楽の観点から男性はコンドームを使いたがらないことがあります。
・若年層のセックスの問題
10代前半の若い世代からセックスを始めることが多いようです。そしてこれはHIVに対する知識がない中でのセックスや、知識があってもコンドームを使わないというようなリスク判断がない中でのセックスに繋がります。これはpeer pressureといってセックスをしてないとかっこ悪いという仲間内の圧力が大きかったりするようです。また若年層の間ではHIVにかかることよりも、妊娠することの方がカッコ悪くて、大きなリスクだと考えているようです。HIVは罹患しても外見的にはわからず、すぐには症状も出ませんが、妊娠はすぐに外見でばれ、男性も子どもがいるという事実が10か月後に起こり、周りからバカにされたりすることが理由となっているようです。
上記に加えて私の中で新しく下記が加わりました。
・寿命の問題
アフリカでは寿命が短いので、HIV予防に対する行動を変えるインセンティブが働きにくい。
この3番目の仮説が強く支持されると個人的には考えています。HIVの感染率を抑える為にはこの3番目の仮説に元づいた対策を取ることが最も効果的ではないかと考えます。
●まとめ
つまり単に啓発・教育キャンペーン(仮説1に基づく)やコンドームの無償提供(仮説2に基づく)といった政策は大きな効果は持たないと考えられます。
仮説3に基づき、伝統的習慣の法的な禁止と徹底した実施、女性のエンパワーメント、若年層への啓発、他の保健分野の改善による寿命を延ばす施策、そういったことを行っていくことがマラウイのHIV感染率を減らす為に本当に効果的な施策なのではないでしょうか。
そしてさらに経済面の政策とも合わせてHIV予防策を講じる必要性があるのです。それについては次回説明します。
⇒後編へ(http://hitonowa.blogspot.com/2013/11/vol67-ted2hiv.html)
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