南アフリカのケープタウン大学MBA合格! .152

(ツイッター@ka26oo)

南アフリカのケープタウン大学MBA(アフリカで一番のMBA!たぶん。)から合格通知を貰いました!2016年の1月から1年間通います。昨年の9月にキャンパスを訪れてから約1年かけて受験しました。今回はケープタウン大学MBAの基礎情報や合格に至るまでの流れをご紹介します。

●ケープタウン大学院MBA基礎情報

名称:University of Cape Town(UCT)?Graduate School of Business (GSB)
期間:1年(1月?12月)
学費:334,180ランド(約300万円)
MBAランキング:52位 ファイナンシャルタイムズ2015
留学生比率:29%

私が調べた限りでは 南アフリカのMBAは1月始まりの1年が主流です。ステレンボッシュ大学MBAは昨年募集の今年始まりまでは18ヶ月のコースでしたが、来年度入学以降は1年のコースに変わりました。1年で学位をとれる方向になっているのだと思います。学費は年間で為替次第ですが、300-350万円となっています。MBAの学費としては高くない方といえますが、途上国の大学院の1年間の学費として考えた場合、物凄く高いと言えます。イギリスの開発学系の大学院よりも高いのではないかと思います。ファイナンシャルタイムズのランキングにアフリカ大陸のMBAとして唯一ランクインしています。MBAに限らずケープタウン大学はアフリカで最も名前が売れている大学院だといえます。少し前はWitwatersrand大学(通称wits)が一番良い大学だったらしいですが、最近ではケープタウン大学が人気のようです。2015年の留学生比率は29%となっています。2014年は37%だったので比率は落ちていますが、だいたい3?4割くらいが留学生のようです。

 

●出願に必要な条件

詳細は下記の大学リンクを参照して頂きたいのですが概要だけ日本でここに書いておきます。

基礎条件:25歳以上、3年以上の仕事経験、大卒以上。
英語:TOEFL ibt 88点以上。
GMAT:550点以上。
その他出願書類:CV, Essay,?推薦フォーム2通, 大学の成績, SAQAの書類など。

出願に必要な書類は欧米のMBAとそこまで大差はないと思います。TOEFLやGMATの基準は欧米校に比べると低いといえます。またSAQAという機関から、日本の大学卒業が南アフリカの大学卒業と同等であるという証明書を取る必要があります。このSAQAからの書類取得は時間と手間が物凄くかかりました。また後日詳細を書こうかと思います。

提出はWEB上のアップデートと郵送の両方が必要でした。プレトリア大学MBAのGIBSやステレンボッシュ大学MBAはWEBアップのみで提出が済むのでそれに比べると少し手間がかかります。郵送費用もDHLをつかったりしてたので結構かかりました。

 

●受験プロセス

1、キャンパスビジット(2014年9月)

私の受験プロセスを書きます。まず2015年の9月にキャンパスを訪れました。このキャンパスビジットはEssayの内容にも書いたので良かったと思います。その後TOEFLとGMATを勉強しました。

2、勉強(2014年10月-2015年6月)

TOEFLの成績は下記のようでした。

第1回86点(R26 L20 S20 W20) 2014年10月末
第2回83点(R24 L16 S22 W21) 2015年2月末
第3回92点(R26 L22 S22 W22) 2015年4月末
第4回94点(R27 L25 S20 W22) 2015年6月末

目標としていた100点には届きませんでしたが、ケープタウン大学MBAの基準88点は超えることが出来ていたので94点で出願しました。GMATは590点(2015年5月取得)で出願しました。

3、Essay(2015年7月)

勉強をひと段落させてからEssayに取り掛かりました。キャンパスビジットのこと、マラウイでの経験、日本やカンボジアでのNPOで経験、将来社会企業を起こしたいことなどを書きました。アメリカの大学を卒業した友人に添削してもらったのですが、彼女には感謝しきれません。本当に懇切丁寧に内容と英語にフィードバックをしてもらいました。

4、出願(2015年7月-8月)

南アフリカのMBAの出願はだいたい前年の6月7月頃から始まるようです。ケープタウン大学の場合は留学生の出願に関して、まず7月末で出願の第一ラウンドが、そして10月末で第二ラウンドが締まるようでした。留学生の場合、就学ビザなどを考慮すると出願はなるべく早い方がよいと重い、7月末に出願を終えようと考えました。それに合わせて日本から書類を取り寄せたり、それを南アフリカに発送したりしました。結局SAQAからの書類と推薦フォームは7月中に揃わなかったので、この2点だけは8月に提出する旨を大学側に連絡して了承をもらいました。

5、合格通知

合格通知はメールで8月17日の月曜日にもらいました。その前の週の木曜日にアドミッションボードがミーティングし、話合いをしてくれたようです。7月末に書類を提出し終え、アドミッションボードのミーティングの直前になんとか推薦フォーム(推薦者が直接メールで送付)を出してもらい、そして合格通知をもらうという流れでした。

●合格することができた要因

まず第一に日本人、東洋人であるということが大きかったと思います。キャンパスビジットで数校MBAキャンパスを回りましたがアジア人はほとんどいないようでした。多様性を重視するMBAにおいてアジア人であったということは強みだったと思います。他の要因としては、出願が早かったこと、カンボジア・インド・マラウイと合計すると約2年半に渡る海外での仕事経験があったこと、民間企業とNPOどちらでも経験があったこと、アフリカにフォーカス理由を明確に示せたこと、そしてそれらをしっかりとEssayで表現できたこと等があげられると思います。TOEFLとGMATは基準はクリアしていましたが、決して高い点数ではなかったので、それが武器になったとは考えにくいです。CVやEssayの内容で何故アフリカのケープタウン大学でMBAを学ぶか、将来アフリカでどういうことをしたいかとういことをしっかりと表現できたのが勝因だと思います。

●ケープタウン大学に決めた理由

南アフリカのMBAに入学しようと思い、ケープタウン大学以外にもGIBSやWits, ステレンボッシュ大学に出願をしていましたが、ケープタウン大学から合格が出たこともあり他校の出願プロセスを停止しました。キャンパスビジットの際は正直、ケープタウン大学の印象は良くありませんでした。優等生的でクールな印象を受けたからです。ただし出願プロセスを通してどんどんケープタウン大学GSBが好きになっている自分がいました。Essayの質問内容や分量が他よりもきつかったので、それをこなす過程で愛着がわきました。また他の3校はWEBの情報入力で人種を聞いてくる質問がありましたが、ケープタウン大学だけはそれがありませんでした。様々な人種がいる南アフリカでは人種が大切なのは理解できます。ただやはり人種を聞かれることに対して無意識に嫌悪感を感じてしまいました。ある学校では白人、黒人、混血、インド人などの選択肢しかなくアジア人の選択肢がなくて、どれも選べませんでした。

またアフリカで一番のMBAというのも魅力的でした。内容が同じだったとしても1位と2位では大きな差があるとお世話になった恩師にも指摘して頂きました。また学費が一番高く、出願プロセスも一番理にかなっていて厳しいとも感じたので、同級生の質も一番高いだろうなと確信しました。ウォーターフロントという南アフリカ随一の観光地にキャンパスがある(ケンタッキー食べれる!)というのも少し響きました。そしてアドミッションとのやり取りをしていても最も僕のことを評価してくれている、欲しがってくれていると感じられたのがケープタウン大学でした。

元々は経済の中心地ヨハネスブルグで学びたかったのですが、上記の諸所の理由によりケープタウン大学への進学を決めました。

 

●受験費用

TOEFL :180$×4=720$
TOEFL Rescore:160$
GMAT :250$×2=500$
GMAT受験の為のザンビア旅費=約600$
SAQA申請×2 :約250$
南アと日本への書類送付数回 :約300$
出願料:約500$
キャンパスビジット:約1500$
高校:大学成績の取得、発送料:約25000円
勉強等関連書籍:53140円

合計:4530$+78140円

1$=120円だとすると、

543600円+78140円で621740円。

なんと1年で60万円以上も費やしてしまっていました。MBA受験費用として考えれば安いのだと思うけれど月給450$の協力隊員としては高い。。

 

 

この1年間の受験プロセスをまとめると、感謝しか浮かんできません。元上司、友人、恩師、同僚、家族。日本にいる人、マラウイにいる人、アジアにいる人。本当に数多くの人に多方面にわたり支援して頂き、出来ないなりになんとか出願を形にして合格を勝ち取ることが出来ました。挫折と失敗ばかりでしたが、なんとか結果を出すことが出来ました。本当に有難うございました。

この記事が南アフリカのMBAへ進学を考えてらっしゃる方への情報提供となれば幸いです。なにかご質問ありましたらコメント頂くか、お問い合わせ願えればと思います。

かつろう@ka26oo

 

参考URL

UCT GSB
http://www.gsb.uct.ac.za/

Financial times MBA ranking 2015
http://rankings.ft.com/businessschoolrankings/global-mba-ranking-2015

“南アフリカのケープタウン大学MBA合格! .152” への10件の返信

  1. 楽しく拝読させて頂きました。
    私は、学生時代(といっても4年前ですが)に南アフリカに語学留学、インターンシップを目的に1年間滞在しました。
    現在、大学院への留学を考えておりますが、ご参考までに社会人経験を経て、青年海外協力隊になり、大学院に留学されて、その後のキャリアはどのようなイメージをされているのか、差し支えなければ教えて頂けないでしょうか。

    よろしくお願い致します。

    1. ペポさん

      ご返信遅れまして申し訳ありません。忙しくてチェック出来ていませんでした。。
      南アフリカに行かれていたのですね!凄いガッツですね!!

      私は大学の頃より社会起業というのを念頭において仕事をしてきました。始め企業に就職したのも、ビジネスを学んで非営利、第三セクターに活かす為で、協力隊にもマーケティングという職種で行きました。南アでMBAを取るのも将来アフリカで社会企業をする為です。

      もし社会起業に興味があったり、南アの大学院へ進学をお考えでしたら色々とアドバイス出来ると思います。このまま返信いただいても、katsuro.taniguchiでフェイスブックで探して頂いてもどちらでも結構ですのでお待ちしております?

  2. 議員インターンで一緒だったハカマンです。
    ネットサーフィンしてたところ、日記を発見し、懐かしさのあまり書き込んでしまいました。
    MBA合格おめでとう!
    本当すごい。
    まだまだ大変なことは続くと思いますが、頑張ってね!!!

    1. はかまーん!めっちゃ久しぶり。コメントありがとう。あれ以来会ってないから何年振りやろうね!!フェイスブックやってたらkatsuro.taniguchiで探してみて!物凄い懐かしい笑

  3. 合格おめでとうございます!
    昨夜Google検索から大学巡りをしていらしたときの記事を拝見したところだったので、合格・進学のニュースを嬉しく読みました。
    私は現在、2017年のケープタウン大学MBAコースに強い興味を持って調べているところです。
    ツイッターをフォローしようと思ったのですがアカウントがみつからず…もしかして停止されていたりしますか?

    1. コメントありがとうございます!すみません、ツイッターはやっていないのです。。。個別に連絡を送らせて頂きますね!

      1. かつろうさん

        ありがとうございます!
        念のためですが、私の連絡先はkeidgi@gmail.comです。
        今年中に一度キャンパスビジットに行けたらと考えていますので、ぜひ相談させてください。
        充実したMBAライフを!

        1. イチカワさん

          メールを送らせて頂いたのですが届きましたでしょうか??
          是非是非一度いらして下さい!!

          かつろう

  4. こんにちは。
    南アフリカのSAQAを検索していたところ、かつろうさんのブログにたどり着きました。
    現在、私もSAQAの書類が必要で提出しました。現在、書類を今か今かと待っているところです。かれこれ二ヶ月以上建ちますが、音信不通で問い合わせをしても返ってきません。書類一枚に高いお金を取る割には、仕事が遅く困っています…。
    かつろうさんも時間がかかったとおっしゃっていましたが、どのくらいかかったんですか?参考にさせていただきたいので、よかったら教えてください。

    1. コメントを有難うございます!

      私の場合も2ヶ月くらいかかったように記憶しています。さらに書類に不備があって何往復かしたのでさらに時間がかかりました。普通に問い合わせしても帰って来ませんが、下記フェイスブックページのメッセージから連絡をするとすぐに返って来たので試してみてもよいと思います。

      https://www.facebook.com/SouthAfricanQualificationsAuthority/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です