今回はボ・カープ地区の様子を写真を中心にお伝えしたいと思います。
南アフリカにはタウンシップと呼ばれるいくつも地区が存在します。かつてアパルトヘイト時代に強制的に人種ごとに居住させた場所がタウンシップです。例えば黒人、インド人、カラード(混血)等毎に住む場所を規定されて押し込まれたのです。現在ではこのタウンシップ制度は廃止されていますが、継続的に元々いた人たちがその場所に居住していることが多いようです。
このボ・カープ地区はアジアから奴隷として連れてこられたムスリム系の人が住まわされたタウンシップの1つと言えます。ボ・カープはケープタウンの街の中心地近くにあり、家々はとてもカラフルに彩られています。地区にあるミュージアムの人に聞いた話によると街がカラフルになったのは数十年前からで、ある人が家を塗ったのを見て他の人も塗り始めたとのことで、特に意味があるわけではないらしい。
街中の落書きって結構クリエイティブなものが多かったりするので写真撮るの好きです。少し路地裏に入って行った先とか街の深い部分にあったりするので、ワクワクしながら探したりしてます。
この落書きを写真におさめた次の瞬間、左下に見える草むらがゴソゴソ。なんかいるのかな思った束の間、「シェパード」が現れました。ええ、あのシェパードです。まさに野生のシェパードといったおももちでメチャクチャこっちを威嚇してきている。まじで終わったと思いました。間違いなく噛まれる。ビェァィァーと声にならない声を呻きつつダッシュで逃げる。しかし野生のシェパードは追ってくる。逃げ切れない。しかし走った先にさっきすれ違った現地の人がいて、彼が追い払ってくれました。少し遠くを歩いていた女子の一団には大笑いされました。。。まじで生命の危機を感じた瞬間でした。
個人的にはこの落書き結構気に入ってます。
おしまい。
かつろう