インタビューその1 ケア・インターナショナルジャパン様~ベトナム・ハノイのHIV陽性者エンパワーメントプロジェクト~ .32

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先日公益財団法人ケア・インターナショナルジャパンの事業部長の菊池康子様に訪問させて頂いた。青年海外協力隊で保健衛生製品のマーケティング・営業担当としてマラウィに派遣される前に保健衛生分野やエイズ分野の知識を勉強したいと思い色々とお話をお聞かせいただいた。

お忙しい中貴重なお時間を頂きまして本当にありがとうございました。

●ベトナム・ハノイの陽性者のエンパワーメントプロジェクト

ケア・インターナショナル・ジャパン様が2010年~11年にJICAの草の根技術協力事業として実施されたベトナムにおいてのエイズ陽性者のエンパワーメント事業についてお話を聞かせて頂いた。この事業はベトナムのハノイにおいてHIV陽性者の自助グループのキャパシティービルディング(能力向上)を行い、医療関係者や教育関係者に対してのアドボカシー活動を行うというものだ。
医療関係者でさえも正しくHIV・エイズを理解していない場合が多く、陽性者に対しての差別や人権侵害が起こっているからだ。

医療・教育関係者に研修を行ったり、ダイアログ(対話)形式で陽性者と話して貰ったりしたとのこと。活動の一環として4つの病院でフレンドリーコーナーというHIV陽性者が相談員となり、病院に来訪する患者の相談に乗るということも行ったそうだ。
このフレンドリーコーナーはケア様の活動が終わった後も保健局の下部組織として存続しているとのこと。プロジェクトで一時的に支援を行うだけでなく、その後も継続して活動が行われているというのはとても大切だ。
このように、継続的に活動が行われるようにプロジェクトを設計するということはケア様の中でとても重視されていると仰られていた。とても素晴らしいことだと感じた。

他にもOVC(Orphans and Vulnerable Children。エイズ患者から生まれた子供たち。母子感染をしている、していないに関わらずエイズ患者の子どもということでいわれなき差別を受けることが多い)の心理ケアを行っている青年海外協力隊員と連携を取った活動などもされたとのこと。

●自助グループについて

ハノイにはHIV・エイズの自助グループが30団体くらいあり、その中の4つと提携した。グループは100人を超える大きなものから7~8人のものまで様々な規模と提携。

構成としては、自助グループは女性がとても多い。男性は働いていてそういった活動を出来ないからかもしれないが。またその女性の中にはかつて性産業に従事していた人もいる。

また、自助グループに入っているがその事実をオープンにしていない人も多い。わざわざ家から少し離れた場所にある自助グループに参加するなどしている人もいる。その関係で例えば写真の使用が不可だったりすることもある。

●その他

国境地域はHIVの感染率が高い。お父さんが出稼ぎ先で遊んで感染して、お母さんにうつすと  いう ことが多い。
・国境地帯でなくとも出稼ぎが多い地域は感染率が高い可能性がある。
・ケア様のアプローチ手法の一つが当事者(自助グループ)が自主的に自分たちをエンパワ  
 ーすることで社会的な問題を発信・解決していくという方法。

●考察

今回のインタビューより、アフリカで保健衛生製品(特にエイズ予防のコンドームの場合)の販売を行う時に下記考察の必要があると感じた。

・販売者
だれが販売をするのか。この候補として現在ではHIV陽性者の自助グループはどうかと考えている。販売のコミッションを出すことも検討する。そうすることで彼らのエンパワーメント、問題の啓発にもつながる。また彼らはHIV・エイズの悲惨さ、大変さを身をもって知っている最も優秀な販売員となれる可能性がある。

・地域選別、感染経路の特定
感染率の高い地域を特定する。国境地域が高いのか、農村が高いのか。また複数の街で買春を行う可能性があるトラック運転手が感染媒体となりえている可能性が高いかどうか。またそれが高い理由も特定する。その上でそこに対して集中的な販売・啓発を行う。

・予防・治療・エンパワーメントのバリューチェーンの整理
予防・治療・エンパワーメントは切り離して考えることが難しい。それぞれが関連している。その関係性やキーとなる要素等をしっかりと整理し、バリューチェーンを描くことが必要。

今回突然のお願いにも関わらずお時間を頂きまして本当にありがとうございました。改めてケア・インターナショナル・ジャパン様にお礼を申し上げます。

かつろう

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