2013年 7月 の投稿一覧

BOPペナルティーとはなにか .50

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BOPビジネスを考える上で重要な要素の一つがBOPペナルティーという概念だ。
BOPペナルティーとは貧困がゆえに被る不利益、不経済の事だ。ややもすると都市部の方が生活コストが高く、農村部の方が全てにおいてコストが下がると考えがちだが実はそうではない。
具体的にどういうこと内容があるか下記列記してみた。

●交通による不利益
農村部など僻地であれば医療機関や公的機関、食料品店などにアクセスする際に都市部にいるよりも交通費がかかる。また交通費がかかるだけでなく、それにかかる時間もロスすることになる。

●購入ロットが少ないことによる不利益
所得が少ないとどうしても、購入量・購入数が少なくなってしまう。それにより大きな容量・数量のものを買うことによる割引された値段や、大量購入による値引き交渉等の恩恵を受けることが出来なくなる。

●競争がないことによる価格の不当なコントロール
田舎になればなるほど、競争からは遠ざかることになる場合が多い。競合製品や競合店がないことにより、独占的に価格をコントロールされて不当に高い値段で購入しなければならないことに陥る可能性がある。

●製品の選択肢が少ないことによる低品質製品の購入
農村部などであれば製品の選択肢が少ないことも多い。選択肢が少ないと場合によっては品質の悪いものを購入せざるを得ない場合が発生する。

●情報へのアクセス
ネットインフラが整っていないことや、都市部からの伝聞情報等の伝播が遅いことによって情報量が少なくなったり、伝達が遅かったりすることによって不利益を被る可能性がある。

以上のようにお金や時間、品質や情報など様々な不利益、不経済が貧困だからこそに発生する可能性があるのだ。

このようなBOPペナルティーを解消することもBOPビジネスの一つの役割であると言えるだろう。例えば交通が不便な所への訪問販売や末端の食料品店への製品の安定的な供給、ネットインフラの整備等があげられるのではないか。

かつろう

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アフリカの大学の写真紹介:ケニア・ナイロビ大学、ウガンダ・マケレレ大学 .49

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今回はアフリカの大学のキャンパスの様子を紹介したいと思います。
写真が中心の記事になりますが悪しからず。

●ケニア・ナイロビ大学
まずはケニアのナイロビ大学。名の通り首都のナイロビにあります。
ダウンタウンからナショナルミュージアムへ向かう途中にあります。
街の中心地にあるのでアクセスはとても良いと言えます。

まずは入口。

校内の様子。

近代的なオブジェ

緑もかなりたくさんあります。

中国や韓国のプレートは発見出来たのですが、日本の痕跡はなし。京都大学のアフリカ研究所もあるらしいのですが発見は出来ず。

各建物の前には金属探知機を持ったガードマンが二人ずつ立っており、荷物確認をされます。形骸化していてかなり適当にやってますが、それでも少し窮屈さを感じました。

図書館の中も学生でないと入れませんでした。見学だけとお願いをしても断られました。

どこか良くも悪くも都会のドライさを持っている印象を感じました。

●ウガンダ・マケレレ大学
次はウガンダのマケレレ大学。
首都のカンパラにあるウガンダ一の大学です。

マケレレ大学の校章

校舎の印象を一言で表すと、広い!
車で移動する人もたくさんいます。

中央図書館。休館日の為残念ながら入れず。

校舎内の様子。
ムスリムの為のモスクも併設されていました。
今後日本でもムスリムの旅行者や留学生が増えればこういった施設が見られるかもしれません。
各建物にも自由に入ることができ、声をかけてくれる人もいたりとナイロビ大学に比べて自由な校風があるのかなと感じました。それはナイロビに比べると田舎のカンパラにあるからなのかもしれません。
校内はとても広く、すごくリラックスが出来る空気が全体に漂っていました。

●●●
●●
もともとケニアのナイロビ大学、ウガンダのマケレレ大学、そしてタンザニアのダルエスサラーム大学の三校は同じ学校で東アフリカ大学と言ったそうです。ダルエスサラーム大学にも行きたかったのですが時間の関係上今回は訪れることが出来ませんでした。
実は僕自身アフリカの大学の大学院に行くことも一つの選択肢として考えています。
実際に授業を受けたわけではないので、大学の質はわかりませんが
単純な訪れた感想としてはやはり予想以上にしっかりしているという印象です。
改めて書きたいとも思いますが、アフリカは上から下に援助する対象ではなくて
肩を並べて共に歩んでいく存在だと強く感じています。
一か月アフリカに滞在して強烈に痛感しました。
かつろう

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バックパックでの一人旅を薦める三つの理由 .48

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僕は大学の頃からちょくちょくバックパックで途上国を旅をしている。宿や旅程などは決めずに海外に出るのだ。本を読み、人に会い、旅をせよというが、このような旅をすることはとても貴重な経験になると思う。バックパックをして得られるものを3つにまとめてみた。

●判断力、決断力
まず第一に培われる能力は判断力ではないかと思う。毎日、毎時間決断に迫られるのだ。例えば空港に着く。空港で両替をすべきかどうか、するならいくらすべきなのか。レートは悪すぎないか。

そして空港から街に出る時もバスを使うべきか、タクシーに乗るべきか、そして値段は幾らが妥当なのか。その判断はもちろん手持ちの現金によっても変わるし、空港に到着した時間によっても決まる。到着が夜おそい場合は少しコスト高になってもタクシーに乗って出来る限り早く宿を取るべきだろう。

そしてタクシーの運転手は必ず宿を聞いてくる。そこの宿は今は閉まっているとかなんとか言って、自分の宿につれて行こうとするだろう。それも嘘と判断しなければならない。
目星をつけておいた宿に到着したとしても、例えば電気や水や鍵や従業員が信頼できそうか等を総合的に判断して、その上で価格交渉をしなければならない。

そして街を歩くにしてもその街の治安を肌で感じ取らなければならない。カメラは出しても大丈夫そうか、暗い路地に入らない方がよさそうか等は直感的に判断する必要がある。そして道に迷ったとしたら人に聞かなければならない。その際も教えてくれている道が正しいのかどうかを判断しないといけない。その人が信頼できるかどうか、その人が正解の事を言っているのかどうか。悪気はなくても知らなくて適当に答えることもあれば、わかっていて無意味に嘘をつく人もいる。いまいち聞いていることが信頼できない場合は複数人に聞いてみたりする。

そして陸路の国境や空港、街中などでお金をせびられたり、賄賂を要求されることもある。果たして彼らに払うべきかどうか。もちろん払わないに越したことはないのだが、身の危険や、入国拒否のリスク、時間を多大にとられる等、払う方が合理的と判断できる場合もあるだろう。

他にも詐欺的なことがよくある。小さい所ではタクシードライバーにぼったくられたり、お店でぼったくられるということもある。シルクを買わされることもあれば、高いツアーを組ませられることもある。もちろん中には正当なサービスのものもある。しかし往々にしてどこの国でも詐欺的なことには頻繁に遭遇する。そのたび、それを避け、看破する必要がある。

バックパックの旅は全てを現地で決めるからこそに判断と決断の連続なのだ。大きく決断誤れば場合によっては生命の危機にさえ直面する可能性もあるから真剣に考えて、直感を研ぎ澄ませるのだ。MBAにいくと判断や決断を勉強できるというようなことを聞いたことがある。だとすればまさにバックパックはMBAと同種の学びがあるのではないか。

●文物のリアルな知識・経験
二つ目に得られる大きなことは一次体験から得られる知識や経験だ。現代であれば途上国の情報は簡単にテレビやネットで得ることが出来る。しかし、一次情報でそれを得るのと何かを介した二次情報で得るのとでは大きな差がある。二次情報になった時点で誰かの、何かのフィルターを通しているのであって、それはリアルではなくなる。

ぼったくられた時の憤りと情けなさ、ガンジスのほとりで見た焼かれている遺体、焼けるような南米の暑さ、タージマハルの美しさ、ペトラ遺跡をバックバックを背負いながら登りきった達成感。全てを一生忘れることはない。忘れたとしてもそれらは体に染み込んでいる。

五感で感じて、血肉にする。

例えば途上国に関連したビジネスを行う上でもそのリアルな経験があるかどうかで直感や判断にずれが生じる可能性もある。今後途上国抜きで考えられるビジネスはどんどん少なくなってきている。そう考えればこの途上国を旅するという経験はもはや必須なものともいえるのではないか。

●孤独
三つ目は孤独だ。インターネットの普及により、途上国でも気軽に普段の生活と接触が出来るようになったとはいえ、それでも途上国で数週間過ごすと孤独を感じる。ネットがあまり通じない国もまだまだ多い。その中で孤独に浸ることが出来る。寂しさを満喫することが出来る。

孤独は良い。自分とゆっくりと向き合えるからだ。普段の先進国の生活では日々何かに追われて、いつも片手に携帯電話やスマートフォンがあっていつも気が休まらない。孤独を感じる暇がない。

そして孤独を痛感すれば日々の人のつながりの有難さを実感できる。当たり前に家族がいること。当たり前に無駄な話を出来る友達がいること。人の輪の中で支えられて生き永らえているということを理解できる。

僕自身大学の頃にインドに行ったのがバックパックの始まりだ。2週間の旅を終えたときはとてもとてもしんどかった。騙されて、せびられて、寂しくて、虫で眠れなくて、最後の街ムンバイに着いた時の安堵は忘れられない。やっと帰れると思った時の解放感は凄かった。もう二度と途上国にはこない。二度と一人旅なんかやらない。そう強く心に決めた。

しかし不思議なものでまた少しすると体がうずいてくる。旅をしたくて旅をしたくてしかたがなくなるのだ。これは今でも変わらない。知らない街へ、見たことがない景色へ、衝動が抑えられなくなる。

旅とは情熱なのかもしれない。

かつろう

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マラリアの基礎知識 .47

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私の青年海外協力隊としてマラウイでの職務はマラリアと密接に関わっています。具体的に言うと職務の一つとして、マラリアの治療薬や蚊帳等の販売促進やマーケティングを行います。そのため、現在マラリアに関しての勉強をしているので備忘録的に基礎知識について箇条書きでまとめておきます。

【概要】

  • 毎年3.5~5億人の人がマラリアに罹患している。
  • 毎年100万人以上の人がマラリアによってなくなっている。小さな子どもが犠牲になることが多い。

【マラリアの原因】

  • マラリア原虫(Plasmodium)と呼ばれる単細胞寄生虫(single-celled parasite)の感染によって引き起こされる。
  • 100種類以上のマラリア原虫がいるが、人間に感染して病気を引き起こすのは5つの種類のマラリア原虫である。
  • 熱帯熱マラリア原虫(P. falciparum)、三日熱マラリア原虫(P. vivax)、四日熱マラリア原虫(P. malariae)、卵形マラリア原虫(P. ovale)、そして最近発見されたサルマラリア原虫(P. knowlesi)がある。
  • 複数の原虫に同時に感染することもある。

【感染経路】

  • ハマダラ蚊(Anopheles)を媒体とする感染
    • ※ハマダラ蚊に刺されることによる感染がほとんど。
  • 輸血(Blood transfusion)による感染
  • 臓器移植による感染
  • 注射針の使い回しによる感染
  • 母子感染

【対策】

  • 沼地や湿地の水を抜いてハマダラカ蚊の幼虫の生息域をなくす。
  • DDT等の殺虫剤によってハマダラ蚊を排除する。
  • 網戸を使用する。
  • 蚊帳を使用する。
  • クロロキンなどの薬による予防。

【マラリアの症状】

  • 寒気が発生し、その後発熱、発汗が現れる。
  • 疲労感や吐き気、下痢を伴うこともある。最悪の場合に死に至る。
  • 感染してから10日~16日後に症状が現れる。
  • 三日熱マラリアは48時間おきに、四日熱マラリアは72時間おきに発熱を繰り返す。熱帯熱マラリアは周期性は薄い。熱帯熱マラリア原虫によるマラリアの症状は他に比べると重い。

【マラリアの薬】

  • キニーネ(quinine)、クロロキン(chloroquine)、アルテミシニン(artemisinin)等が有名。ただしこれらに耐性を持つマラリア原虫が出てきている地域もある。

【その他】

  • ある一定上の温度がなければマラリア原虫は生存できず、またハマダラ蚊も適切な沼地等がないと生息できないので、温暖な地域にのみマラリアは発生している。
  • 殺虫剤のDDTに耐性を持つ蚊が出てきたり、治療薬のクロロキンに対して耐性を持つマラリア原虫が出てきたりしている。
  • 農薬ピレスロイドを塗りこんだ蚊帳が普及しつつある。しかしこの蚊帳の人体に対する影響を懸念する声も上がっている。
  • 現在有効なワクチンは開発されていない。

以上です。

かつろう

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苦労して身に着けたものの価値~第二言語習得論の観点から~ .46

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現在、白井恭弘著『外国語学習の科学』~第二言語習得論とは何か~という本を読んでいます。この本は第二言語習得、Second Language Acquisition=SLA、について初心者にもわかり易く解説しています。英語を勉強中の身として、いったいどういった研究がなされていて理論が構築されているのかを知りたくて読み始めました。

その中で興味深い部分があったのでご紹介致します。
結論から申し上げますと、距離の遠い言語を会得した人は、距離の近い言語を会得した人よりも認知能力が高くなるということです。どういうことか下記説明します。

まず第一にバイリンガルの子どもはモノリンガルの子どもに比べて認知能力が高いということがあるとのことです。サイモン課題というものが認知能力を測る際によく用いられるらしいです。コンピュータの画面に青い四角がでたら右側のキーを、赤い四角がでたら左側のキーを押すというルールを設定します。ところが、四角が画面の右側や左側に出るので、押し間違えが起こったり、押すのが遅くなったりといったことが起こるらしいのです。この正答率や回答速度を測るのがサイモン課題というものです。

そしてバイリンガルでも認知能力に差がみられると本では述べられています。
前提として言語には距離があります。例えばスペイン語とポルトガル語、日本語と韓国語の距離は近いと言えますが、日本語と英語の距離は遠いと言えます。つまり言語の距離とは文法や発音、単語などがどれだけ似ているかということです。この距離が近いほど、第二言語習得を簡単に行うことが出来ます。

研究結果として距離の遠いバイリンガルの方が、距離の近いバイリンガルに比べて認知能力が高いということが報告されているとのことです。距離の遠い言語の方が習得時に認知的負荷がかかる為、情報処理能力が高まるのではないかという仮説が述べられています。

僕は昔から日本語を持って生まれたことは英語を母語とする人に比べてハンディキャップなのではないかと思うことが多かったです。しかしこの認知能力のことを知り、必ずしもハンディキャップではないと感じました。

頑張って何かを身につければ、その身に着けたものだけではなくて、それを身に着ける過程で他の様々なものを得ることが出来る。その苦労が大きいほど、過程で得るものも大きい。

世の中は本当によく出来ているなと思います。

かつろう

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世界の青年海外協力隊~各国の国際協力ボランティアの比較~ .45

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青年海外協力隊という存在をご存知の方も多いのではないでしょうか。
日本のJICAが途上国にボランティアを派遣する事業です。

今回は各国の国際協力ボランティアを調べてみました。

データはリンク先から適宜拾ったものなので数字の正確性はあまり高くありません。
ですので参考程度に見て頂ければと思います。

【日本】

●青年海外協力隊(JOCV=Japan Overseas Cooperation Volunteers)
設立年        :1965年
累積派遣国     :88か国
現在派遣国     :72か国
派遣期間      :2年間
累積派遣人数   :37928人
現在派遣人数   :1677人
平均年齢      :26~28歳?
http://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/

【アメリカ】

●Peace corps
設立年月日     :1961年3月1日
累積ボランティア数 :21万人以上
累積派遣国数    :139か国
現在派遣国数    :76か国
派遣期間       :27か月
現在の派遣人数    :8073人
男女比率             :男性38%、女性62%
既婚比率       :独身93% 既婚7%
平均年齢             :28歳
http://www.peacecorps.gov/

【イギリス】

●VSO(Volunteer Service Overseas)
設立年     :1958年
累積派遣人数 :5万人以上
累積派遣国数 :140か国以上
現在派遣国数 :34か国
http://www.vso.org.uk/


【ドイツ】

●DED(German Developing Service)
※現在はGIZという組織になっている模様。
設立年        :1963年-2010年
累積ボランティア数 :16000人
現在派遣人数    :970人
現在派遣国数    :47か国
https://en.wikipedia.org/wiki/Deutscher_Entwicklungsdienst
http://blog.world-citizenship.org/wp-archive/6000

【フランス】

●AFVP(Association française des volontaires du progrès)
設立年     :1963年
平均       :26歳
期間              :24か月
現在派遣国数 :40か国
現在派遣人数 :350人
http://www.france-volontaires.org/
http://fr.wikipedia.org/wiki/Association_fran%C3%A7aise_des_volontaires_du_progr%C3%A8s

【カナダ】

●CUSO
設立年     :1961年
現在派遣国  :40か国以上
累積派遣人数 :45000人以上
期間       :6ヶ月-24か月まで案件により様々
http://en.wikipedia.org/wiki/Cuso_International
http://www.cusointernational.org/

【韓国】

●KOV
設立年    :1990年
派遣人数   :毎年1000人
現在派遣数 :1538人
派遣国    :43か国
期間      :24か月
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2010/03/22/2010032200764.html

【シンガポール】

●SIF
設立年     :1991年
累積派遣人数 :2000人
http://www.sif.org.sg/home

【国連】

●UNV(国連ボランティア)
設立年    :1971年
平均年齢   :37歳
累積派遣数 :50000人以上
http://en.wikipedia.org/wiki/United_Nations_Volunteers

かつろう

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アフリカの奇跡 ~ルワンダの経済成長要因の考察~ .44

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皆さんはアフリカの奇跡という言葉をご存知だろうか。ルワンダでの経済成長を指して使われる言葉だ。

ご存知の方も多いかと思うが、1994年、ルワンダではフツ族によるツチ族への虐殺が行われた。当時の国民が約730万人で、その内80万人とも100万人とも言われる人数がたった100日間の内に虐殺されたのだ。国民の10人に1人以上が殺戮された計算になる。毎日1万人が銃やナタで殺されたのだ。想像を絶する数だ。戦争や侵略でなく、同国家内で起こったというところがとても痛ましい。隣人が隣人を犯し、殺し、隣人を殺すことを拒否すれば自分自身が殺される。家族で殺し合いを行わせ、最後は結局皆殺しにする。

今回は政府の罪やジェノサイドの起こった原因、国連のあり方などには言及しない。ルワンダに訪れた経験から、その虐殺後にアフリカの奇跡と形容される同国の発展の一要因を考えてみたい。

動乱を逃れて国外に退去していたツチ族による投資等が大きな一要因と言われている。それとは別に今回旅をしてみて感じたことは政府による管理の厳しさだ。その管理の厳しさが同国を安定せしめ経済成長を持続させている大きな要因ではないかと感じた。

具体的に例を三つ挙げたい。

一つ目は入国時の荷物検査についてだ。今回は陸路でウガンダからルワンダに入国したのだが、その際に持ち物を検査され、ビニール袋を全て取り上げられたのだ。バックパッカーにとっては日本のしっかりとしたビニール袋はかなり貴重だ。それを目の前でビリビリと破られ捨てられたのだ。幸い奥に入れていた袋は難を免れ全滅は免れたが、電子機器を全てひっくり返され適当に鞄にぶちまけられたのには少し参った。環境に対する配慮でこの施策を行っているらしい。確かにそう聞けば合理的であるとも取れる。持ち込みした後で極力捨てないようにと呼びかけたりしても効果は薄いと思われる。であればいっそ持ち込ませないという方が効果的だ。

二つ目はバイクタクシーについてだ。首都キガリではたくさんのバイクタクシーがある。このバイクタクシー自体はカンボジアなり多くの地域で見ることが出来る。しかし他の地域と違うところは後ろに乗る客もフルフェイスのヘルメットを着用しないといけないことだ。しかもこの着用をしっかりと運転手が行ってくるのだ。カンボジアなどでは運転手自体もつけているか怪しい。時には警察の検問の前だけ被るというようなこともある。しかしルワンダでは運転手も客も皆きっちりとヘルメットを着用しているのだ。

三つ目は“ムガンダ”についてだ。ある朝バスターミナルに行ってみると全く機能していない。全てが止まっている。バスターミナルだけでなくて街中が全てストップしているのだ。あれだけいたバイクタクシーが全く見えない。辻々には制服を着た警察官が立っており何やら人々を見張っているようでもある。その警察官や周りの人に聞いてみると、その日は月に一度のコミュニティワークなのだという。それをさしてムガンダというらしい。例えば地域の清掃を行ったり、ボランティアを行ったりする日らしい。結局全ての仕事が午前中はストップしており、午後になるとゆっくりと再開していった。このような強制的な管理をきっちりと行っているということからは少し怖さも感じた。全ての人を強制的にコントロールするということに違和感を感じたのだと思う。

このような政府による徹底した管理体制というものがアフリカの奇跡を生み出しているのではないか。国民の10%以上を虐殺で失うというところから国を建てなおす為にはある程度の管理やコントロールも必要なのだろうと感じた。

やがて国の傷も癒えてきたならば、ルワンダに広がるなだらかな丘のように、緩やかな政府になれば旅行者も国民もより安心して生きてゆけるようになるのではないかなと思う。

かつろう

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ケニア・キベラスラムレポート .43

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皆さんはスラムと聞いてどのような印象を受けるでしょうか。
お金がない貧乏な人たちが集まっている所、仕事がない人たちがいるところ、僕はそんなイメージを持っていました。

もちろんスラムは都市に比べると生活水準が低い人が暮らしているのは間違いありません。しかし単に貧乏な人たちが住む街というだけの認識では足りない部分が多くあります。そんなスラムの現状をお伝え出来ればと思います。
今回はケニアの首都ナイロビにあるキベラスラムに行ってきました。

ケニアと言えばサファリが有名ですが、少し値が張り、また遊学という観点からもあまり気が進みませんでした。

スラムを見学したいなと思いながら街をプラプラ歩いていると声をかけてくる客引きがいました。そう、サファリ・ツアーへの客引きです。後で聞いたことですが、一人をサファリ・ツアーへ勧誘できると4000ケニア・シリング(100円=約85ケニア・シリング)を得ることが出来るらしいのです。5人の団体を紹介出来れば20000ケニア・シリングが入るというわけです。

サファリに行くつもりはなかったので、キベラスラムはどうかと聞いてみました。キベラと聞いた瞬間彼は大きな笑顔を作りました。実は彼、ジャレッドはキベラスラムの出身だったのです。ちなみに今はマジャンゴ・スラムというところに近くに引っ越しているらしいです。

ガイド料は1500ケニア・シリングで折り合いをつけ、そのままの足でマタトゥという乗り合いバスでキベラスラムに向かうことになりました。ちなみにこの1500ケニア・シリングは全て彼の懐に入ります。

まずスラムの入り口付近にあるHIVポジティブの人をエンパワーメントしている人の所に案内してもらいました。彼女は小売店を営んでおり、HIVポジティブの人が作ったアクセサリーの販売等をしていました。

キベラスラムの人口は80~100万人と言われています。アフリカで2番目に大きなスラムらしいです。ちなみに一番大きなスラムは南アフリカのヨハネスブルグにあるソウェトというスラムです。例えば僕の出身県、滋賀の人口は139万人で、鳥取の人口は58万人です。そう考えると如何に多くの人が住んでいるかがわかります。スラムドック・ミリオネアの舞台になったインドのムンバイにあるダラヴィというスラムも100万人の人が住んでいると言われています。ダラヴィもそうでしたがこのキベラスラムの中にも学校が4つあります。100万人が住み、学校があり、教会があります。スラムは巨大な都市としての様相も持っているのです。

この100万人の内、約20%の人がHIVポジティブだという統計があると教えてくれました。スラムでのこの問題の根は深そうだなと感じました。

次に案内してくれたのは町工場でした。お土産物を作る工場です。モーターで回転する切削機等を使用してアクセサリーを形作り、それに色を付けたり紐を通したりします。10人程度の小規模なものでしたが、しっかりとした電動の機械類で仕事をしていました。

スラムは安価な労働力を獲得できる工場という側面も持っています。例えばムンバイのダラヴィスラムにも多種多様な工場があり、周辺の地域の農民は農閑期にこのダラヴィスラムに出稼ぎに来たりしています。スラムには工場があり、工場があり、人が仕事をしに来たりするのです。

スラムの家々は土壁で作られたものもありますが、大部分は茶色い等のトタンを組あげて作られています。天井も、壁もとたんで覆っています。このキベラスラムの家賃は月に1500ケニア・シリングほどらしいです。皆ただで住んでいるわけではなく家賃を払ったりしているのです。ただし、電気や水道はありません。水は10リットルくらいの1タンク10ケニア・シリングで購入します。

少し歩き、音楽が大音量でガンガンかかっている家の角を折れ、ジャレッドは小路に入っていきました。少し休憩をするというのです。彼はそこでマリファナを買い、吸い出しました。都市部ではセキュリティの関係などが色々面倒で価格も高いが、スラムでは安くて、自由だと彼は言います。周りの人からの視線が少し痛かったです。観光客を連れてきていいのかということを話しているようですがジャレッドが顔役的な部分を持っていて何事も起こりませんでした。

そして次はキベラのビールを飲みに行こうと地元の人たちがたむろする飲み屋に連れて行ってくれました。そこでは砂糖とトウモロコシとウィンビ(これはスワヒリ語で結局何かわからなかった)というものでこの飲み屋で作ったジャンガというお酒を出してくれました。スピリッツのような透明で度数がとても高い酒でした。ジャレッドはアルコール類を全てビールと呼ぶようです。そこにいた10数人全員にお酒をふるまうことに。彼の顔もあるのでこれは断れなかったです。800ケニア・シリングの出費でした。

キベラスラムの中にはこのようにお酒の製造以外にも様々な仕事がありました。木を切ってくる人、その木から木炭を作る人、その木炭で火をお越しポテトフライ等を作って売る人。面白かったのが映画館です。小屋の中にテレビを置いて、そこで映画を放映しているのです。一本20ケニア・シリングでした。他には携帯電話の充電屋などもありました。

スラムは実際、ゴミが山積みされていたり、マリファナがあったり、という負の部分も確かに多いです。貧困がそこここに漂っています。しかし単に一つの側面でしかありません。学校があり、教会があり、仕事があり、人々の生活がそこにはあるのです。
“ハーワーユー”と笑顔で声をかけてくれる子どもたちがいます。

ビジネスを行うにせよ、国際協力を行うにせよ、彼らスラムの人々が重要な一つのプレーヤーになる可能性は大いにあるはずです。例えばナイロビの人口400万人の内の100万人がキベラスラムに住んでいるのです。他のスラムに住んでいる人の数も考えればこのスラムの人口はとても無視できる数字ではないのです。
そして格差が今後広がっていくことを考えれば、やがて日本にもスラムが出来てくるかもしれません。

以上簡単なキベラスラムリポートでした。
是非海外に出られる際はその国のスラムに訪れることをおススメします。単なる観光地では見れない人々の生活を垣間見ることが出来ます。ただし一人で入っていくのはとてもリスクが高いのでツアーに参加するか、ガイドを雇うか必ずしてください。

●参考:http://www.realitytoursandtravel.com/tours/slum-tours/ ムンバイのダラヴィではこのスラムツアーに参加しました。NGOが運営しており、とても素晴らしいツアーでした。インドで受けた中で最もよかったサービスでした。)

スラムの風景

HIVサポートを行っている所

町工場

飲み屋

キベラのお酒ジャンガ

携帯充電屋さん

世界一安い?映画館

かつろう

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