青年海外協力隊の進路実態その1~帰国後国際協力業界に残る人は5人に1人~ .107

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青年海外協力隊に行って帰国した後の進路ってどうなってるの?という疑問をお持ちの方も多いと思います。

2年間という時間を途上国で過ごした後にどういった進路を取るのかの全体像を紹介したいと思います。

●JICAの統計資料にみる進路の全体像

http://www.jica.go.jp/volunteer/obog/career_support/careerinfo/

まずJICAのHPから見れる進路の統計情報をご紹介します。
2012年4月1日~2013年3月31日に帰国したボランティア1032名を対象に調査しています。
※ただし帰国者は1309名なので約300名の進路が報告されていない状態になります。

就職が61.1%、現職参加復職が17.6%、復学・進学が7.8%、アルバイト・非常勤が7.1%、家事手伝い等が5.0%、JICAボランティアが1.3%となっています。就職と現職復帰で約80%を占めています。

ちなみに現職参加とは公務員や一般企業の従業員が退職せずに休職するなどして参加し、帰国後は職場に復帰できる制度です。(http://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/incumbent_volunteer/incumbent_participation/)

全体の進路の内もっとも多い61.1%を占める就職の割合は下記のようになっています。
民間企業41.8%、公益法人16.5%、地方公務員(教職員)12.5%、地方公務員(一般職)7.8%、国家公務員7.1%、JICA関係4.9%、自営・起業4.8%、NPO・NGO3.5%、その他1.1%となっています。

●国際協力の世界に進路をとるのは5人に1人

それでは青年海外協力隊に行ったあと、国際協力の世界で仕事を続ける人は一体どのくらいの割合でいるのでしょうか。

まず初めの分類の内、国際協力と言える進路は就職と復学・進学とJICAボランティアの3つになります。

就職の内、国際協力関係と呼べるのはJICA関係、NPO・NGO、そして公益法人だといえます。この公益法人は恐らく公益社団法人青年海外協力協会(JOCA)や一般社団法人協力隊を育てる会といったJICA・協力隊関係の公益法人がほとんどだと考えられます。

周りの人などから推測するに復学・進学に関しては7割くらいが国際協力関係の進学や復学と考えて良いと思います。国際協力の分野では最低でも修士号が求められるというのが背景にあります。

JICAボランティアというのは、二度目の青年海外協力隊や短期ボランティアを指します。二度目の人も少なからずいます。

上記条件を総合して考えます。

就職した人の内、国際協力に関わる人の割合は下記になります。
公益法人16.5%+JICA関係4.9%+NPO+NGO3.5%=24.9%

全体で考えると下記のようになります。
就職61.1%×24.9%=15.8%
復学・進学7.8%×70%=5.5%
JICAボランティア=1.3%

15.8%+5.5%+1.3%=22.6%

つまり青年海外協力隊として派遣されて、帰国した人の内22.6%、約5人に1人がその後も国際協力の世界で仕事をしていく人になるのです。

●現職参加を除いて考えると国際協力業界に残るのは4人に1人

また現職参加の人は元々、職場復帰をすることが定められているのでそもそも帰国後国際協力の世界に進むという選択肢はないと言えます。現職参加の17.6%を引いて考えると下記になります。

現職参加を除く82.4%の人の内、22.6%の人が帰国後も国際協力に携わることになる。つまり約4人に1人が国際協力の仕事を続けていくということになるのです。

もちろん企業でCSRに関わったり、その他国家公務員として外務省などで国際協力に関わる人もいるかもしれませんが、本業として国際協力に関わる人はこの割合になると考えられます。

●途上国で2年間過ごすだけで満足してしまう?

この数字、果たして多いと感じるでしょうか、少ないと感じるでしょうか。

青年海外協力隊として途上国で仕事をするというそれ自体が目的の人が多いことも背景にあると思います。つまり協力隊として2年間活動することである程度やりたかったことが満たされ、満足するということです。それ以上続けて途上国や国際協力の分野で仕事をするという気持ちがなくなってしまうということです。

また援助の現場の最前線に立つことによって、援助を無意味に感じたり、自信に感じて無力感や徒労感を感じる人もいると思います。

僕自身は帰国後、国際協力の仕事に必ずしも携わる必要はないと思います。もちろん協力隊の目的は日本の国際協力事業の拡大・強化にあるのは間違いありません。業界に残ってもらった方が日本の国際協力の裾野も広がるでしょう。

しかし日本の若者の育成という目的もとても大切な部分を占めていると思います。

国際協力のまさに身一つで世界に飛び込んで挑戦してみて、やっぱりこの道は自分の一生の道じゃないと気付くことになったとしてもいいじゃないかと思います。

他の道に進むことになるとしても、青年海外協力隊として過ごした2年間がいつか必ず日本のために、そして途上国のためになるはずだと信じています。

かつろう

青年海外協力隊の進路実態その2~具体的な就職先~ Vol.108

参考リンク;
とべ、UFO! ゆうほの協力隊ブログ
http://tobe-ufo.com/demerit-of-jocv

◆併せて読みたい記事◆

Vol.37 国連で働く上でMBAは価値を持つのか

Vol.25 NPOの限界~株式会社か、NPO法人か~

青年海外協力隊、第一希望に受かる3つの方法 vol.97

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