途上国ビジネスの可能性1~マラウイの国内商社~ .86

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今回は途上国の国内商社ビジネスの可能性を考えたいと思います。

●国内商社


マラウイでは国内においても物の価格差が激しくあります
他の途上国でも同じように地域によって価格差があるのだと思います。
その価格差を上手く利用したビジネス、安く売って高く売るという商社的なビジネスの可能性を考えます。
お米を例にとります。
マラウイではコタコタやサリマといった湖沿いの米の生産地では1キログラム辺り300クワチャ代(400クワチャ=約100円)で買うことが出来ます。それをリロングウェといった都市部であれば1キログラムあたり500クワチャ代で売却することが出来ます。

・売り上げ

まずは売り上げを考えます。
お米を1トン積んだとします。1キロあたり200クワチャの儲けを出せるとします。200クワチャ×1000キログラム=200000クワチャ。20万クワチャ。

・費用

次に費用を考えます。今回は自社で輸送すると仮定します。
リロングウェからコタコタまでは181km、往復で360kmとなります。ガソリン代は1リッター約850クワチャとかそのくらいになります。
車の燃費を1リッターで10kmとします。であれば360÷10で36リッターのガソリンが必要になります。36リッター×850クワチャ=30600クワチャとなります。つまりリロングウェからコタコタまでの往復には約3万クワチャかかるということです。
人件費として月の最低賃金が約35000クワチャとかだったと思います。もう少し出すと考えると、1日3000クワチャ×20日=60000クワチャとします。この360キロの往復を1日でするとすると人件費は1日辺り3000クワチャとなります。

・1往復(1日)分の簡単な利益の計算


【売り上げ】200000クワチャ-【費用】(ガソリン30000クワチャ+人件費3000)
=167000クワチャ
=約4万円。
他にももちろん車両の費用や雑費等がかかります。
しかしそれでも十分に利益を出せると思います。

●価格差が生まれる背景

先進国ではなかなか国内で大きな価格差は生まれません。また生まれるとしてもそうやすやすとその商流に入ることは難しいと思います。
しかしマラウイでは価格が差があり、また市場での購入もすぐに行えます。これは交通網や運送会社があまり発達していないこと、商い慣習がきっちりとした保守的な障壁を築いていないこと、そして都市部と農村部での貧富の差が激しいこと等が要因だと考えられます。

●商社ビジネスは情報が命

ちなみに商社ビジネスを行うにはどこで何がどれくらいで売られているか(需要と供給がどこで過多になっておりまたどこで不足しているか)、また将来的にどのくらいで売られるかというような情報が命になってきます。
日本の商社も情報が命なのでその源泉となる人材に多くの投資をしています。商社は情報をとれる能力を持った人材や信頼関係を築ける人材が資産なわけです。
この情報についていえば例えばマラウイではパイナップルは南部のムランジェなどで生産されているのですが、首都に持ってこればほぼ倍の値段で売却することが出来ます。マコラと呼ばれる木炭も各地で値段が違います。輸送コストが低く、価格差が大きく、商流にが安定していて食い込みやすい商材を見つけるのが肝と言えます。
もちろん日本の商社が行っているような、サプライチェーンのさらに上を統合する、つまり例えば農場を経営するという戦略も選択肢としてはあり得ます。しかしマラウイの場合は土地が伝統的な権力によって所有されているので、土地を取得することが困難になります。(マラウイ、伝統的権力構造の弊害 Vol.83)
江戸の昔には紀伊国屋文左衛門がみかんを紀州から江戸に運んで巨利を得たと言います。
どことなくそのような昔の日本の商人のにおいがするビジネスです。
かつろう

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