避妊方法10のリストとファミリー・プランニング・プロジェクトを行う上で大切なこと .85

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途上国では“避妊”が一つの大きなテーマです。無計画に子どもを沢山つくることが家庭の貧困に繋がります。子どもが多すぎて教師や学校が足りなくなっています。人口爆発は地球規模の問題です。より良い社会にするためのファミリー・プランニングの手段として避妊が必要なのです。今回は避妊の方法・手段とそういったファミリー・プランニングのプロジェクト運営を行う上で大切なことをご紹介します。

●避妊方法

 

・男性用コンドーム(Male condom) 

こちらは最も一般的で普及しており、効果も高い避妊方法と言えます。途上国のみならず日本でも最もポピュラーなのでしゃないでしょうか。

・女性用コンドーム(Female condom)

女性の膣内に挿入するタイプのコンドームになります。リングのようなものを中に入れます。女性が主体的に避妊できる方法の1つになります。

・ピル(Oral contraceptive)

飲み薬による避妊法です。

・アフターピル(Emergency Contraceptive)

性行為の後に服用するタイプのものです。事後にこちらを服用したからといって必ず妊娠が防げるというわけではありません。

・パッチ避妊薬

パッチタイプ避妊薬もあるようです。
http://xn--6or84kuo9a0bq.seesaa.net/article/369475580.html

・注射(Injection)

注射によって避妊する方法です。注射の種類によって期間は違います。効果が1か月持続するもの、3か月持続するものなどがあります。こちらも女性が主体的に行える方法です。

・インプラント(implant)

体に薬剤を埋め込む処置になります。こちらは注射よりも期間が長く、製品によって違いますが例えば3年や5年といったスパン効果が持続します。

・IUCD/IUD(Intrauterine contraceptive device)

子宮内避妊器具。こちらは子宮内に器具を入れることによって、子宮内膜より物質を放出させる手法。他の薬剤を使用したタイプの避妊方法と比べると副作用は少ないと言われています。効果は長ければ10年以上続きます。器具を取りだせば避妊効果はなくなり元通りに妊娠をすることが出来ます。効果も実証されています。

・卵管結紮(tubal ligation)

女性の卵管を結ぶことによる避妊手術。これを一度行うと再び妊娠をするようにするのは難しいです。

・パイプカット(vasectomy) 

男性の輸精管を切断することによる避妊手術。これも卵管結紮と同じで一度行えば再度妊娠するようにすることは難しくなります。

●LARC(Long Acting Reversible Contraceptive)

途上国で避妊に関するプロジェクトをする際はこのLARCという概念が一つのキーワードにもなってきます。長続きし、尚且つ、また元の妊娠する状態に戻せる避妊方法ということです。IUCDやインプラントがその代表格になります。数年といった単位で避妊効果を持続させることができ、また特に難しい手術も必要なく比較的簡単につけたり外したりすることが出来るのです。

コンドームやピルはその都度都度対応しないといけない手段なので、ついつい忘れてしまうことにもなりますし、またコストもかさみがちになります。また卵管結紮やパイプカットといった手術は一度してしまうと元に戻すのは難しいです。もちろん手術自体も大変です。

そう考えるとプロジェクトを運営する側にとっても、ファミリー・プランニングを計画する家族にとってもLARCが最も合理的な選択肢の1つとなります。

●HIV/AIDS、性感染症との兼ね合い

では注射やインプラント、IUCDといったLARCは万能なのかというとそうでもありません。特にHIV/AIDSや性感染症を考えた時にデメリットも発生します。例えばインプラントをして妊娠する心配がないからといってコンドームを着けずにセックスをすればもちろんエイズや性感染症のリスクは高まります。つまり避妊をしなくても良いという認識から性感染症の増加に繋がってしまうリスクがあるということです。

そう考えると避妊の側面からも、エイズや性感染症の面からもやはりコンドームはとても有効な手段であると言えます。

●女性のエンパワーメント、宗教や信仰のバリア

ファミリー・プランニングのプロジェクトを考える際には単に避妊器具を提供するチャネルを作るだけでは十分ではありません。女性のエンパワーメントが必要になってきます。女性が避妊を男性に提案できるような社会背景を作らなければなりません

また宗教や信仰が障害となるケースもあります。避妊すること自体を否定的に考える宗教的考え方があります。

●提供チャネル

上記に挙げた避妊手段をどのようなチャネルで提供するかということも大切な要素です。例えば私が所属しているPSI/Malawiでは男性用・女性用コンドームは薬局やスーパーなどで販売し、国が運営する無料の診療所には無料で配布しています。また有料のプライベート・クリニックをネットワーク化してそこを経由して安価なLARC各種等の提供を行っています。

●まとめ

HIV/AIDSや性感染症との兼ね合いを考えつつ、また女性のエンパワーメントや宗教的なバリアといった課題も克服しながら、上記に挙げたうち適切な避妊手段を選択し、適切なチャネルで提供するということがファミリー・プランニング、リプロダクティブ・ヘルス(reproductive health)といった領域のプロジェクトでは大切なことだと思います。

※あくまでプロジェクトサイドからの見方で書きました。私は医療専門職ではありません。ですので医療的な情報に関しては必ず専門家の方の意見をもとにしてください。このブログに載っている情報はあくまでも参考情報として下さい。よろしくお願いいたします。

かつろう

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