南アフリカのケープタウンでUberが便利過ぎる!~Uberがアフリカで流行る理由~ .159

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皆さんはUber(ウーバー)というサービスをご存知でしょうか。個人の車で、タクシーのように人を乗せることが出来るサービスです。よくシェアリングエコノミーなどの文脈で、Air bnb等と共に語られることが多いです。南アフリカのケープタウンに住むようになってからかなりの頻度でこのUberを使っています。物凄く便利です。こちらに来てから従来のタクシーはまだ一度も利用していません。ケープタウンでタクシー使うのなら絶対にUberがおすすめです。

今回はこのUberのサービス概要とその背景について書きたいと思います。

 

●サービス利用手順

1、登録

まず利用者、Uberドライバー共に、Uberに登録を行います。ドライバーの登録は実際に行ったことがないので詳しくはわからないのですが、聞くところによると車両の登録などしっかりとした登録プロセスを経ているようです。利用者はスマートフォンにUberのアプリをダウンロードして、各種登録を行います。このとき、クレジットカードも登録しなくてはなりませんが、これがUberサービスのキーの1つになります。今後Uber(を通したタクシー)の利用は全てクレジットカード決済になるので直接の現金の受け渡しは発生しません。後々説明しますがこれが物凄く便利です。またクレジットカードの登録は写真の認証も必要なので、番号だけでなく実際のカードを所持している必要もあります。

2、ピックアップポイントを指定

Uberアプリの地図上で、ドライバーに迎えに来てほしいポイントにピンを落とします。ピンを落とす前に近くのUber 登録ドライバーが地図上に表示され、だいたい何分くらいでピックアップに来てくれるかもわかります。実際にピンを落とすと、それを近くのドライバーの誰かがキャッチします。キャッチされると、そのドライバーの車の場所や、車のナンバープレート、メーカーや車種、電話番号等が表示されます。地図上をリアルタイムで動いてドライバーが近づいてくるのを見ることが出来るので、どれくらいで来るかもとても把握しやすいです。ケープタウンであればだいたい2~3分で来ます。車での間にドライバーの評価を見ることが出来、気に入らなければキャンセルすることも出来ます。

3、ドライバーと合流

ドライバーの位置は地図上で把握できるので近くまで来たらわかります。ナンバープレートと車種が表示されているのですぐにわかります。ピックアップポイントを指定した後の待っている間に行き先を指定することも出来ますし、ピックアップしてもらってから口頭で目的地を説明することも出来ます。ドライバーも間違った人を拾っていないかの確認の為に名前を確認します。ドライバーはお客を拾って出発するタイミングでスマホ上で出発の操作を行います。

4、目的地に到着

目的地に到着するとドライバーが到着の操作をアプリで行い、完了になります。支払いは全てクレジットカードを通して行われるので現金のやり取りはありません。また金額は距離と時間によって算出される為、ぼったくられるということがありません。ルートもしっかりとGPSの記憶に残っているため、わざと遠回りしたりすることは基本的にはありません。乗客は乗り終わったあと、次にアプリを開くときに金額を知ることが出来ます。この金額の中にUberへの手数料も含まれています。例えば37.56ランド(約300円)の支払いの内訳として、5ランドがUberへの手数料、26.66ランドが3.81キロの走行距離に対する支払、5.90ランドが8.43分の時間に対する支払といったようになります。手数料の5ランドは固定です。

普通にタクシーを利用してとてもめんどくさいのが値段交渉です。メーターを倒さないドライバーがかなり多いケープタウンでは毎回の交渉は正直物凄く骨が折れます。吹っかけられることもありますし、初めての場所であれば距離がわからず相場観がないこともあります。Uberを使用した場合、明朗会計になるのでこのめんどくささや、ぼったくられる可能性を排除することが出来ます。

また毎回ドライバーに対してを★1つ~★5つで評価することが出来ます。ドライバーの平均評価も見ることが出来るので、低いドライバーは利用しないということも出来ます。この評価システムはドライバー側も理解しているのでサービスの向上に努めようとします。今までの履歴を見ることも出来るのでタクシー代にどれくらいつかったかということも把握することが出来ます。

その他システム的なところを補足すると、展開地域によってUberの種類も違うようです。例えばケープタウンではUber XとUber XL(Uber Xよりも大型で大人数で乗れる。ただし少し高い)、Uber Black(高級車を手配できる。もちろん高い)が利用できます。ニューヨークではUber SUVやUber Taxiといった種別も存在するようです。ちなみにUber taxiはオフシャルに登録されたタクシーのことのようですが、ケープタウンではこれも種別は別にされずにUber Xの中に含まれます。また料金は混雑時間帯は上昇します。例えば1.4倍、2.1倍、2.9倍、3.0倍といったように需要が多いタイミングでは値段は跳ね上がります。使用する前に表示されて、その数字を確認の為に入力する必要があるので終わってから高く請求されるということはなく、事前に確認できます。

 

●Uber がアフリカではやっている理由

2012年に南アフリカのヨハネスブルグで開始されて以来、同国ではケープタウンやダーバンで、他のアフリカの国ではケニアのナイロビやナイジェリアのラゴス、ルワンダのキガリなどで広がっています。では何故ここまでUberがアフリカで広がっているのでしょうか。上記で書いたことと重複しますが、まとめてみたいと思います。

・ドライバー(サービスの供給)側のメリット

まずは登録手続きの簡素化があげられます。正式にタクシーとして登録するには色々と手間がかかります。また場合によっては登録に時間やコストがそれなりにかかることもあるかもしれません。途上国の国が管轄することなのでなかなか動きが鈍いと考えられます。それに比べるとUberへの登録の方が比較的に容易だと聞きます。

次は縄張りの問題です。タクシードライバーは縄張りを持っていることも多いです。例えばマラウイやザンビアではたむろする場所が常に決まっておりそこのグループに認められないと参入できません(http://katsurotaniguchi.com/zambia_malawi_taxi/)。Uberは乗用車で出来る為、周りから見るとUberなのか普通の車なのか見分けがつきません。客を乗せる時もUberなのか単なる迎えなのかどうかわかりません。

そして国籍の問題も解決出来ます。正式なタクシーは外国籍の人が所有することは難しいことがあるようです。マラウイでも南アでも同様の話を聞きました。(法律までは調べていないので違っているかもしれませんが。)しかしUberを使えば外国籍の人でも登録できるようです。ナイジェリア人、ジンバブエ人、マラウイ人など周辺諸国のドライバーやオーナーの方が、南アフリカ人よりも多い気がします。

また後述しますがオーナーにとっても管理しやすいシステムとなります。

・乗客側(需要)側のメリット

一番大きいのがぼったくりにあわないということがあげられます。メーターを回さないタクシーや遠回りするタクシー、金額を上乗せするタクシーなど、途上国ではタクシーに乗るのがメンドクサイことが多々あります。Uberを使えば明朗会計でぼったくられる心配が全くありません。

ピックアップポイントを指定できるのでわざわざ拾いにいく必要もありません。他にもすぐに捕まえることが出来る、過去の履歴を見ることが出来る、ドライバーの評価制度によって質がしっかりと保たれている、現金のやり取りがない、等々使い勝手がよくとても便利です。さらに過去に指定した行き先を覚えていてくれたりとかゆいところに手が届くサービスでもあります。

 

 

●Uberの実態

ケープタウンでUberがどのような形で運営されているのかを見たいと思います。冒頭に紹介したようにUberはシェアリングエコノミーという文脈で語られることが多いです。これは端的にいうと車を持っている普通の人がタクシー的な業務を出来るからです。少なくともこの建前が前面に出ることは少なくありません。

しかし実態は少し違います。専業でUberを使って仕事をしている人がほとんどです。空いた時間にUberで稼ぐということはあまりありません。またUberのドライバーとオーナーが違うということはとても一般的です。例えばジンバブエ人のオーナーが車を5台所有していて、それぞれの車にドライバーを雇って、利益を折半するということをしています。利益の取り分は半々が一般的です。Uberを使うとドライバーが売り上げをごまかすということが出来ない為、オーナーにとってもとても便利です。例えばマラウイでもオーナーとドライバーが別々というタクシーが多いのですが、ドライバーは売り上げをごまかしたりしてオーナーに少なく申告していることが日常茶飯事でした。

ちなみに利益は1台で月に24,000ランドほど出ているようです。それをドライバーとオーナーで折半します。

・終わりに

新しい国でサービスを展開するにあたってどうやって政府から許可を得ているのか、この手のサービスではその交渉が物凄く大切だと思います。Air bnbとかでもそうですが。ここまで根付いてしまえば撤退させることは難しいので初めのエントリーが一番の肝と考えられます。

また一部ではUberに対する批判もあります。ローカルタクシーであればその国にお金が落ちるがUberだと中抜きなどで落ちるお金が少なくなるという議論です。調べてないのでなんとも言えませんが、これも一理あると思います。Amazonが日本で問題になるのと同じ構造だと思います。

 

ケープタウン大学のMBAの授業が始まって初めての記事。忙しくてなかなかブログを書く時間がないのですが、せっかくアフリカにいるので出来る限り更新しようと思います!

かつろう

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コメント

  1. かつお より:

    かつろうさん 大事な情報でした! ヨハネスブルグでもあるから

    かつお

    1. hitonowa85 より:

      かつおさん

      とても便利ですよね!もはやなしでの生活は考えられません。。。

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