バックパックでの一人旅を薦める三つの理由 .48

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僕は大学の頃からちょくちょくバックパックで途上国を旅をしている。宿や旅程などは決めずに海外に出るのだ。本を読み、人に会い、旅をせよというが、このような旅をすることはとても貴重な経験になると思う。バックパックをして得られるものを3つにまとめてみた。

●判断力、決断力
まず第一に培われる能力は判断力ではないかと思う。毎日、毎時間決断に迫られるのだ。例えば空港に着く。空港で両替をすべきかどうか、するならいくらすべきなのか。レートは悪すぎないか。

そして空港から街に出る時もバスを使うべきか、タクシーに乗るべきか、そして値段は幾らが妥当なのか。その判断はもちろん手持ちの現金によっても変わるし、空港に到着した時間によっても決まる。到着が夜おそい場合は少しコスト高になってもタクシーに乗って出来る限り早く宿を取るべきだろう。

そしてタクシーの運転手は必ず宿を聞いてくる。そこの宿は今は閉まっているとかなんとか言って、自分の宿につれて行こうとするだろう。それも嘘と判断しなければならない。
目星をつけておいた宿に到着したとしても、例えば電気や水や鍵や従業員が信頼できそうか等を総合的に判断して、その上で価格交渉をしなければならない。

そして街を歩くにしてもその街の治安を肌で感じ取らなければならない。カメラは出しても大丈夫そうか、暗い路地に入らない方がよさそうか等は直感的に判断する必要がある。そして道に迷ったとしたら人に聞かなければならない。その際も教えてくれている道が正しいのかどうかを判断しないといけない。その人が信頼できるかどうか、その人が正解の事を言っているのかどうか。悪気はなくても知らなくて適当に答えることもあれば、わかっていて無意味に嘘をつく人もいる。いまいち聞いていることが信頼できない場合は複数人に聞いてみたりする。

そして陸路の国境や空港、街中などでお金をせびられたり、賄賂を要求されることもある。果たして彼らに払うべきかどうか。もちろん払わないに越したことはないのだが、身の危険や、入国拒否のリスク、時間を多大にとられる等、払う方が合理的と判断できる場合もあるだろう。

他にも詐欺的なことがよくある。小さい所ではタクシードライバーにぼったくられたり、お店でぼったくられるということもある。シルクを買わされることもあれば、高いツアーを組ませられることもある。もちろん中には正当なサービスのものもある。しかし往々にしてどこの国でも詐欺的なことには頻繁に遭遇する。そのたび、それを避け、看破する必要がある。

バックパックの旅は全てを現地で決めるからこそに判断と決断の連続なのだ。大きく決断誤れば場合によっては生命の危機にさえ直面する可能性もあるから真剣に考えて、直感を研ぎ澄ませるのだ。MBAにいくと判断や決断を勉強できるというようなことを聞いたことがある。だとすればまさにバックパックはMBAと同種の学びがあるのではないか。

●文物のリアルな知識・経験
二つ目に得られる大きなことは一次体験から得られる知識や経験だ。現代であれば途上国の情報は簡単にテレビやネットで得ることが出来る。しかし、一次情報でそれを得るのと何かを介した二次情報で得るのとでは大きな差がある。二次情報になった時点で誰かの、何かのフィルターを通しているのであって、それはリアルではなくなる。

ぼったくられた時の憤りと情けなさ、ガンジスのほとりで見た焼かれている遺体、焼けるような南米の暑さ、タージマハルの美しさ、ペトラ遺跡をバックバックを背負いながら登りきった達成感。全てを一生忘れることはない。忘れたとしてもそれらは体に染み込んでいる。

五感で感じて、血肉にする。

例えば途上国に関連したビジネスを行う上でもそのリアルな経験があるかどうかで直感や判断にずれが生じる可能性もある。今後途上国抜きで考えられるビジネスはどんどん少なくなってきている。そう考えればこの途上国を旅するという経験はもはや必須なものともいえるのではないか。

●孤独
三つ目は孤独だ。インターネットの普及により、途上国でも気軽に普段の生活と接触が出来るようになったとはいえ、それでも途上国で数週間過ごすと孤独を感じる。ネットがあまり通じない国もまだまだ多い。その中で孤独に浸ることが出来る。寂しさを満喫することが出来る。

孤独は良い。自分とゆっくりと向き合えるからだ。普段の先進国の生活では日々何かに追われて、いつも片手に携帯電話やスマートフォンがあっていつも気が休まらない。孤独を感じる暇がない。

そして孤独を痛感すれば日々の人のつながりの有難さを実感できる。当たり前に家族がいること。当たり前に無駄な話を出来る友達がいること。人の輪の中で支えられて生き永らえているということを理解できる。

僕自身大学の頃にインドに行ったのがバックパックの始まりだ。2週間の旅を終えたときはとてもとてもしんどかった。騙されて、せびられて、寂しくて、虫で眠れなくて、最後の街ムンバイに着いた時の安堵は忘れられない。やっと帰れると思った時の解放感は凄かった。もう二度と途上国にはこない。二度と一人旅なんかやらない。そう強く心に決めた。

しかし不思議なものでまた少しすると体がうずいてくる。旅をしたくて旅をしたくてしかたがなくなるのだ。これは今でも変わらない。知らない街へ、見たことがない景色へ、衝動が抑えられなくなる。

旅とは情熱なのかもしれない。

かつろう

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