いつもお読みいただきありがとうございます。日頃の感謝も込めて、今回は国際協力の世界に関するちょっと耳寄りな情報を提供させて頂きたいと思います。国連で就職する機会を得る裏ワザ的な方法をご紹介いたします。
結論から言いますと、青年海外協力隊でWFP(国連食糧計画)に派遣されるという方法です。
【国連で仕事を得るのは難しい】
国連で仕事をする為には高い能力が求められます。大きく分けると語学力(英語やフランス語といった国連公用語)、修士以上の学歴、専門性や仕事経験・現場経験といった3つの資質が必要になります。
それらを有した上で空席応募、ロスター制度、ヤングプロフェッショナル制度、来日採用ミッション等を通じて応募したりする必要があるようですが、その倍率はとても凄まじいものになるようです.。JPOという日本の外務省が給与等を負担して国連機関に派遣されるという道はそれらに比べると比較的、国連への道が開けやすいですが、それでも倍率が高いことには変わりありません。(ちなみに一般空席公募の採用率は1%以下、2014年度のJPO試験は応募者301人で派遣者44人だったようです。)
つまり、国連職員となって働くのは相当ハードルが高いと言えるのです。
【青年海外協力隊としてWFPに派遣】
しかしなんと、これらを経ずに国連で仕事を得る機会があるんです!それは青年海外協力隊としてWFPに派遣されるという方法です。現在マラウイではM&E(monitoring and evaluation)の仕事に青年海外協力隊がWFPに派遣されています。食糧配給等のプログラムの数値の監査・評価といった仕事内容のようです。
またマラウイ以外にも現在(2015年の春募集)、WFPの要請が2件上がっています。(http://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/)
1つはエチオピアのWFPにコミュニティ開発として派遣される案件(http://www.jocv-info.jica.go.jp/jv/index.php?m=Info&yID=JL50615A14)、もう1つはガーナに栄養士として派遣される案件です。(http://www.jocv-info.jica.go.jp/jv/index.php?m=Info&yID=JL51215A20)
エチオピアの案件では応募資格として大学卒業以上、社会人経験3年となっています。語学もAランクなのでTOEICが730点あるだけでたります。他の国連への道に比べて採用の基準が相当低いと言えます。
WFPは食糧配給やロジスティクス関係を担当するので、専門性が他の国連組織に比べてそこまで高くないから、青年海外協力隊でも貢献できるのかもしれません。国連組織に入ったことがないので絶対的なことはわかりませんが。
もちろんボランティアとして派遣されるので国連職員として仕事をするのとは違います。しかし国連で仕事をする経験として捉えれば、とても貴重な機会を得ることが出来るはずです。また内情をしることが出来るでしょうし、そして仕事をする中でコネクションを作ることも出来るはずです。国連ではこのコネクションがとても大切だと聞きます。
協力隊は2年毎に交代制なので、マラウイ、エチオピア、ガーナの案件は2年毎に空席が出ることになります。また詳細は忘れましたが、短期募集でのWFP案件も見たことがあります。他にも案件が既に継続中かもしれません。
協力隊は応募したからといって、自分の希望した案件に100%派遣されるわけではありません。しかし他の方法に比べると倍率は格段に下がると考えてまず間違いないと言えます。最悪、他案件で合格した場合は辞退するということも可能です。
青年海外協力隊の案件は本当にピンキリです。このような国連案件もあれば、世界的に名高いバングラディシュのNGO、BRAC(ブラック)に派遣される案件もあります。その一方で、国に派遣されてみれば既に配属先組織がなくなっていたなんてことも日常的です。協力隊はそういった背景を理解した上で最大限に『利用』すれば間違いなくキャリアのプラスに出来る制度だと確信しています。
かつろう
かつろう様
はじめまして。
22歳新卒1年目の吉岡と申します。
本日初めてブログを拝見させていただきました。
かつろう様のキャリアに興味がありご連絡をさせていただいております。
私自身将来国際協力を仕事にしたいと志しております。
新卒1年目で、目の前のことに精一杯で、将来のことを考える余裕がないのが
現状ですが。
いくつかお話をお伺いすることは可能でしょうか。
よろしくお願いいたします。
吉岡
吉岡さま
コメント頂きましてありがとうございます!新卒の1年目はとても悩みますよね、私もすごく大変だったのでとてもお気持ちわかります。
もちろんお話させて頂ければと思います。別途メールに連絡させて頂きますね!