汚職に加担する外国人 .149

汚職と止めるイメージ画像

●途上国にまん延する賄賂、汚職

途上国では汚職がまん延していることが多い。ここマラウイでもはびこっている。数年前に起こった政治家の汚職事件であるキャッシュゲート事件が記憶に新しい。

汚職はなにも政治家だけではない。公務員も汚職に浸っていることがある。例えば警察官の汚職は、日常的に接点が多いからだと思うが、良く目にする。

●マラウイでの警官の汚職

マラウイでは路上の検問やロードブロックがいたるところにある。タクシーや自家用車等で走っていると、とても良く止められる。スピード違反の取り締まりや、ドライバーライセンスのチャックや車両保険の確認などが主な業務であり、国境沿いになると不法入国対策なども兼ねている。普通に正しく仕事をしている分にはもちろん問題ない。

ただしたまに、賄賂を要求してくる汚職警官がいる。なにも悪いことはしていなくても難癖をつけて通してくれない。通してほしいならお金を出せというような要求をするのだ。こいつらはマジで最悪だ。性根が腐ってる。生活が本当に困窮していてやむにやまれなくて悪事を働いてお金を稼ぎ出すというのであれば情状酌量の余地はあると思う。ただし彼らはそうではない。警察官になれている時点である程度は教養があり、社会的な生活基盤が整っているのだ。つまり甘い汁を吸っているということに他ならない。

ひどい警官であれば犯罪に加担する。例えば最近リロングウェで報告されている犯罪に、石を投げて車を止めて襲うという方法がある。犯罪者は警官に扮していることもある。またさらにひどいケースでは警察官がこの犯罪に加担しているケースもあるという。

ちなみにこの汚職警官たちは権力にはめっぽう弱い。JICA, Embassy, Governmentといった背景を上手くちらつかせるとよっぽどタチの悪い奴らでない限りは退散する。まさに小役人だ。

●汚職に加担する外国人

さてマラウイではこのように警察官の汚職がはびこっている。そして外国人の行動がこの汚職を加速させてしまうことがある。まず第一に賄賂を払うことだ。もし払わなければ確かに時間をとられて厄介なことが多い。しかし、全く根拠のない、正義とは真反対の賄賂を払ってしまえば、汚職警官はうまみを覚えてますます賄賂を要求するようになるのだ。

他にも下記のようなケースがある。例えばスピード違反で捕まったとする。罰金は5000(約1200円)とか8000(約1600円)クワチャだ。この正規の罰金を払いたくないからといって、例えば3000クワチャを払うから見逃してくれというようなことをする外国人がいる。もちろん現地人もする人はいるけれど。こちらも罰金額が低くて済むし、彼らも正規の切符を切るわけではないから、その分をまるまる懐に入れることが出来るわけだ。汚職警官もあくどいが、それに加担するのも同様にあくどい。

●信念を通すのはカッコいい

国際協力分野で20年近くアフリカ各国を渡り歩いてきた知人は、いかなることがあっても今まで絶対に賄賂は払わなかった、と誇らしげに言った。またある人はとある国で、賄賂を払わなかったから留置所に入れられたとのことだった。しかも毎回賄賂を断固拒否していたから、合計で9回も留置所に入れられてしまったらしい。

もちろん時と場合による柔軟な対応は必要だ。許認可がどうしても下りないとか、刑務所に投獄されてしまうとか、身に危険が迫るとか、もうどうしようもない時はお金の力に頼ることも合理的だと思う。それは致し方がない。けれども、簡単に賄賂を、お金を払うようなことは僕は絶対にしたくない。また今途上国にいる人にも決してしてほしくない。それは汚職をますます深刻にしてしまうから。

かつろう

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