おススメTED紹介 その1~アフリカへの投資~ .53

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英語の勉強の一環としてTEDをよく見ているのですが、面白いと思う動画を紹介していきたいと思います。

今回は2007年に行われたアフリカに関する投資機会のスピーチです。
アフリカは様々な問題を抱えていますが、同時に多くの機会を持っています。

http://www.ted.com/talks/lang/ja/euvin_naidoo_on_investing_in_africa.html

【タイトル】
アフリカへの投資(Why invest in Africa)

【スピーカー】
ユービン・ナイドウ(Euvin Naidoo)
マッキンゼー&カンパニー、ハーバードビジネススクールといった名だたる経歴。フォーブスが選ぶ40歳以下の影響力があるアフリカの男性のトップ10にも選出される。南アフリカ出身。インベストメントバンカー。

【要約】
アフリカには投資の機会が溢れている。アフリカに投資をすることにより、アフリカに光を投げかけよう。

【内容】
アフリカと聞くと飢餓や汚職、虐殺やエイズ、奴隷等を思い浮かべることが多いだろうが、今アフリカには投資の機会が溢れているということをスピーカーは様々な数字や事例で実証しながら説明しています。具体的な内容としては以下をあげています。

(インフレ率)

  • インフレ率(2004年~2006年にかけて)
  • ザンビア:18%→9%
  • エジプト:16%→8.4%
  • ナイジェリア:16→8%
  • 南アフリカ、モーリシャス、ナミビアも全て一桁台

(アフリカで起こっている動き)

  • イギリスのコールセンターのオフショア先としてトップに選ばれている。言語と時差が少ないことも要因の一つ。
  • ベイン・キャピタル、KKR等プライベートエクイティファンドが南アフリカに進出し大手小売店などを買収している。
  • ナイジェリアは、ゴールドマンサックスの出したネクスト11(BRICSの次に発展が予想される11の国)のレポートで2020年に世界トップ10の経済規模になっていると予想されている。
  • アフリカはアメリカのオイル需要の18%を賄っている。ちなみに中東は16%。
  • CNBCが24時間アフリカのニュース専門のチャンネルを作った。
  • エジプトには28億ドルを投資して作られた、織物や石油化学製品の経済圏が発生している。
  • タンザニアでは化学肥料や殺虫剤を使わない有機栽培農産物の組合が出来て、国際市場に対して価格等の面で交渉を行えるような準備をしている。
  • ウガンダでは植林等をして森を再生させている企業が、二酸化炭素の排出権取引と絡めたビジネスをしている。

ではどのような部分に事業投資・金融投資の機会があるのかということに関しては下記のように言及しています。

(具体的な事業投資の機会)

  • 1億3500万人以上の人口を抱えるナイジェリアでは国の10%しか銀行のサービスが行きわたっていない。全国で700のATMしかない。
  • 情報通信産業も銀行業同様にカバーされていない地域が多い。
  • アンゴラでは90%の道路が舗装されていない。ナイジェリアでは70%が、ザンビアでは80%が舗装されていない。ちなみにこれにより輸送費・時間が必要以上にかかり、製品の最終価格も上がっている。

(株式市場のリターン)

  • エジプト:145%以上(2005)
  • ケニア:60%以上(2006)
  • ナイジェリア:40%以上(2006)
  • 南アフリカ:20%(2006)

(スタンダード&プアーズとムーディーズの国債格付け)

  • 10年前は数か国だけだったが、2007年現在では16か国が格付けを得ている。
  • ナイジェリア:BB-
  • 南アフリカ:BBB+
  • ボツワナ:A+
  • ブルキナファソ:B-

【所感】
スピーカーはアフリカには投資の機会が溢れているということを熱弁しています。そして投資によってアフリカを発展させ、様々な問題を解決していくことが出来ると思っているのではないかと思います。

しかし途中でyou can make money, you can lose money in Africa. But opportunities, they exist.  という言葉を使っています。そう、必ずしも儲かるとは言えないのです。エジプトの政変なども見ていると今後どういったような影響が民間市場に出るのか不透明です。
そして、個人的になぜかこのフレーズが好きです。

そしてアフリカをひとまとめに話すことは意味をなさないと言っています。つまり50を超える国々があり、1000を超える言語があるアフリカでは国によって状況がかなり変わるということなのです。確かにその通りです。以前、タンザニア・ザンジバル、ケニア、ルワンダ、ウガンダとたった4か国だけを旅しましたが、それぞれ全く違った歴史や文化を持っていました。

この多様性というのがアフリカに対してのキーワードになるのではないかと感じます。例えばビジネスにおいて“アフリカでBOP”を行うというだけではほぼ何も言っていないことに等しいのです。つまり、言語も風習も宗教も国によって全く違うということです。具体的にどの国で、何をどのように行うのかということを特定して考える必要があります。これはNPOセクターでも同様だと思います。問題を解決する際に特定の国の特定の問題にフォーカスを充てることが問題解決を促進する一つの手立てになるはずです。
もちろん各国の関係性や、複数国まとめて事業・プロジェクトを行うことによるシナジーは期待できるはずです。

しかしそれでも企業も個人も、アフリカを総称して語ってしまいます。何故なのでしょうか。
逆にアジアは総称して語ることもあるけれど、個別に国名や地域名で語られることが多いと思います。何故なのでしょうか。

これは恐らく情報があるかないかの違いではないかと思います。つまりアジアに関しては旅行や企業活動、マスコミなどを通して様々な情報が流入しています。だから個別具体的に国名を挙げて話し考えることが出来るのです。カンボジアでは縫製産業が盛り上がってきている、バングラディシュでは労働集約的な製造業が発展しつつある、ベトナムの成長率は凄い、タイはもはや途上国ではない、等々様々なことが話題に上がります。

しかしアフリカについてはどうでしょうか。エジプトと南アフリカ、モロッコが経済的に発展しているというくらいの感覚はあるでしょうが、それ以外のサブサハラ地域のアフリカはどうでしょうか。タンザニアの人口は?マラウイの首相は?ケニアの主要産業は?恐らく皆目見当もつかないと思います。僕もアフリカに旅出て、勉強中の今になってやっと少しずつ各国の違いやイメージをつかめて来ました。

スピーチの中でもGeorge Kimbleという写真家さんの言葉が紹介されています。
”The only thing dark about Africa is our ignorance of it”

まずは興味を持って知ること。情報を集めること。個人においても、企業においてもこれが全ての原点になると感じました。

この“アフリカの情報”というもの自体が一つの大きなopportunityになると個人的には強く感じています。

かつろう

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