BOP/ビジネス

経済共同体としてアフリカを捉える必要性 .60

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青年海外協力隊では現地派遣前に70日間、長野県の駒ヶ根か福島県の二本松で研修を受けます。そして現地派遣後は約一か月首都で研修を受けます。現地語や安全管理、現地の経済・農業・医療等を学びます。

先日経済関係のブリーフィングを受けて感じたことを書きたいと思います。

最も印象的だったことはマラウイを始めとするアフリカの経済は国家としてだけではなく、地域共同体として考える必要が高いということです。アフリカには54か国あります。それぞれが独自の顔を持っています。同国内においても複数の民族や言葉が存在します。そしてそれぞれは一国だけでは国際的な経済に太刀打ち出来ないという認識を持ち、協力関係を築いているのです。マラウイに関係する経済圏、共同体を下記説明したいと思います。

●ナカラ回廊
回廊とは廊下等の通路を表しますが、内陸国から他国を抜けて港に達する道の事も言います。
このナカラ回廊はモザンビークのナカラ港からマラウイを通って、ザンビアまで続く道の事を言います。ナプラ港はアフリカの東海岸線で最も深さのある港で14メートルも推進があります。全ての船舶を受け入れることが出来ます。また湾の入り口が狭く、港の中の波が高くないのです。
この2つの理由よりとても港としての価値が高いのです。この港から連なるモザンビーク、マラウイ、ザンビアの交通・交易を整備・活性化することによってこの地域の発展を目指すことが出来るのです。

輸送コストの低減、産業の多様化、雇用拡大、情報の共有等が望まれます。反面外国からの安価で良質な製品との競争にさらされることでマラウイの農業がダメージを可能性もあるようです。
JICAも円借款で港湾の拡張や道路の整備を支援しています。(http://www.jica.go.jp/press/2012/20130307_01.html)

●南北回廊
南アフリカから北部にのびダルエスサラーム迄続く南北回廊は、マラウイの国道1号線を通っており、これはマラウイ経済の生命線ともいえる感染道路になります。この国道1号線の端をかけなおすプロジェクト等をJICAが支援しました。

●経済共同体SADC、COMESA
SADC(http://en.wikipedia.org/wiki/Southern_African_Development_Community)とはSouthern Africa Development Community:南部アフリカ開発共同体の略で、南アフリカ、タンザニア、ナミビア、モザンビーク、ザンビア、ジンバブエ等15か国が参加しています。

COMESA(http://en.wikipedia.org/wiki/Common_Market_for_Eastern_and_Southern_Africa)とはCommon Market for Eastern and Southern Africa:東南部アフリカ市場共同体の略で、エジプト、ケニア、エチオピア、ウガンダ等19か国が参加しています。域内の貿易は自由化されているようです。
マラウイはこのどちらにも属しています。貿易の規模としてはSADCへの依存の方が輸出入共に大きいと言えます。

アフリカの経済を考える上でややもするとその国家単位で物事を見がちになってしまいますが、単純に一つの国家として捉えるのではなく、経済共同体や回廊等周辺とのかかわりの中で現状をはかり、将来の発展性を予測するということがとても必要なのだと感じました。

かつろう

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おススメTED紹介 その1~アフリカへの投資~ .53

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英語の勉強の一環としてTEDをよく見ているのですが、面白いと思う動画を紹介していきたいと思います。

今回は2007年に行われたアフリカに関する投資機会のスピーチです。
アフリカは様々な問題を抱えていますが、同時に多くの機会を持っています。

http://www.ted.com/talks/lang/ja/euvin_naidoo_on_investing_in_africa.html

【タイトル】
アフリカへの投資(Why invest in Africa)

【スピーカー】
ユービン・ナイドウ(Euvin Naidoo)
マッキンゼー&カンパニー、ハーバードビジネススクールといった名だたる経歴。フォーブスが選ぶ40歳以下の影響力があるアフリカの男性のトップ10にも選出される。南アフリカ出身。インベストメントバンカー。

【要約】
アフリカには投資の機会が溢れている。アフリカに投資をすることにより、アフリカに光を投げかけよう。

【内容】
アフリカと聞くと飢餓や汚職、虐殺やエイズ、奴隷等を思い浮かべることが多いだろうが、今アフリカには投資の機会が溢れているということをスピーカーは様々な数字や事例で実証しながら説明しています。具体的な内容としては以下をあげています。

(インフレ率)

  • インフレ率(2004年~2006年にかけて)
  • ザンビア:18%→9%
  • エジプト:16%→8.4%
  • ナイジェリア:16→8%
  • 南アフリカ、モーリシャス、ナミビアも全て一桁台

(アフリカで起こっている動き)

  • イギリスのコールセンターのオフショア先としてトップに選ばれている。言語と時差が少ないことも要因の一つ。
  • ベイン・キャピタル、KKR等プライベートエクイティファンドが南アフリカに進出し大手小売店などを買収している。
  • ナイジェリアは、ゴールドマンサックスの出したネクスト11(BRICSの次に発展が予想される11の国)のレポートで2020年に世界トップ10の経済規模になっていると予想されている。
  • アフリカはアメリカのオイル需要の18%を賄っている。ちなみに中東は16%。
  • CNBCが24時間アフリカのニュース専門のチャンネルを作った。
  • エジプトには28億ドルを投資して作られた、織物や石油化学製品の経済圏が発生している。
  • タンザニアでは化学肥料や殺虫剤を使わない有機栽培農産物の組合が出来て、国際市場に対して価格等の面で交渉を行えるような準備をしている。
  • ウガンダでは植林等をして森を再生させている企業が、二酸化炭素の排出権取引と絡めたビジネスをしている。

ではどのような部分に事業投資・金融投資の機会があるのかということに関しては下記のように言及しています。

(具体的な事業投資の機会)

  • 1億3500万人以上の人口を抱えるナイジェリアでは国の10%しか銀行のサービスが行きわたっていない。全国で700のATMしかない。
  • 情報通信産業も銀行業同様にカバーされていない地域が多い。
  • アンゴラでは90%の道路が舗装されていない。ナイジェリアでは70%が、ザンビアでは80%が舗装されていない。ちなみにこれにより輸送費・時間が必要以上にかかり、製品の最終価格も上がっている。

(株式市場のリターン)

  • エジプト:145%以上(2005)
  • ケニア:60%以上(2006)
  • ナイジェリア:40%以上(2006)
  • 南アフリカ:20%(2006)

(スタンダード&プアーズとムーディーズの国債格付け)

  • 10年前は数か国だけだったが、2007年現在では16か国が格付けを得ている。
  • ナイジェリア:BB-
  • 南アフリカ:BBB+
  • ボツワナ:A+
  • ブルキナファソ:B-

【所感】
スピーカーはアフリカには投資の機会が溢れているということを熱弁しています。そして投資によってアフリカを発展させ、様々な問題を解決していくことが出来ると思っているのではないかと思います。

しかし途中でyou can make money, you can lose money in Africa. But opportunities, they exist.  という言葉を使っています。そう、必ずしも儲かるとは言えないのです。エジプトの政変なども見ていると今後どういったような影響が民間市場に出るのか不透明です。
そして、個人的になぜかこのフレーズが好きです。

そしてアフリカをひとまとめに話すことは意味をなさないと言っています。つまり50を超える国々があり、1000を超える言語があるアフリカでは国によって状況がかなり変わるということなのです。確かにその通りです。以前、タンザニア・ザンジバル、ケニア、ルワンダ、ウガンダとたった4か国だけを旅しましたが、それぞれ全く違った歴史や文化を持っていました。

この多様性というのがアフリカに対してのキーワードになるのではないかと感じます。例えばビジネスにおいて“アフリカでBOP”を行うというだけではほぼ何も言っていないことに等しいのです。つまり、言語も風習も宗教も国によって全く違うということです。具体的にどの国で、何をどのように行うのかということを特定して考える必要があります。これはNPOセクターでも同様だと思います。問題を解決する際に特定の国の特定の問題にフォーカスを充てることが問題解決を促進する一つの手立てになるはずです。
もちろん各国の関係性や、複数国まとめて事業・プロジェクトを行うことによるシナジーは期待できるはずです。

しかしそれでも企業も個人も、アフリカを総称して語ってしまいます。何故なのでしょうか。
逆にアジアは総称して語ることもあるけれど、個別に国名や地域名で語られることが多いと思います。何故なのでしょうか。

これは恐らく情報があるかないかの違いではないかと思います。つまりアジアに関しては旅行や企業活動、マスコミなどを通して様々な情報が流入しています。だから個別具体的に国名を挙げて話し考えることが出来るのです。カンボジアでは縫製産業が盛り上がってきている、バングラディシュでは労働集約的な製造業が発展しつつある、ベトナムの成長率は凄い、タイはもはや途上国ではない、等々様々なことが話題に上がります。

しかしアフリカについてはどうでしょうか。エジプトと南アフリカ、モロッコが経済的に発展しているというくらいの感覚はあるでしょうが、それ以外のサブサハラ地域のアフリカはどうでしょうか。タンザニアの人口は?マラウイの首相は?ケニアの主要産業は?恐らく皆目見当もつかないと思います。僕もアフリカに旅出て、勉強中の今になってやっと少しずつ各国の違いやイメージをつかめて来ました。

スピーチの中でもGeorge Kimbleという写真家さんの言葉が紹介されています。
”The only thing dark about Africa is our ignorance of it”

まずは興味を持って知ること。情報を集めること。個人においても、企業においてもこれが全ての原点になると感じました。

この“アフリカの情報”というもの自体が一つの大きなopportunityになると個人的には強く感じています。

かつろう

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BOPペナルティーとはなにか .50

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BOPビジネスを考える上で重要な要素の一つがBOPペナルティーという概念だ。
BOPペナルティーとは貧困がゆえに被る不利益、不経済の事だ。ややもすると都市部の方が生活コストが高く、農村部の方が全てにおいてコストが下がると考えがちだが実はそうではない。
具体的にどういうこと内容があるか下記列記してみた。

●交通による不利益
農村部など僻地であれば医療機関や公的機関、食料品店などにアクセスする際に都市部にいるよりも交通費がかかる。また交通費がかかるだけでなく、それにかかる時間もロスすることになる。

●購入ロットが少ないことによる不利益
所得が少ないとどうしても、購入量・購入数が少なくなってしまう。それにより大きな容量・数量のものを買うことによる割引された値段や、大量購入による値引き交渉等の恩恵を受けることが出来なくなる。

●競争がないことによる価格の不当なコントロール
田舎になればなるほど、競争からは遠ざかることになる場合が多い。競合製品や競合店がないことにより、独占的に価格をコントロールされて不当に高い値段で購入しなければならないことに陥る可能性がある。

●製品の選択肢が少ないことによる低品質製品の購入
農村部などであれば製品の選択肢が少ないことも多い。選択肢が少ないと場合によっては品質の悪いものを購入せざるを得ない場合が発生する。

●情報へのアクセス
ネットインフラが整っていないことや、都市部からの伝聞情報等の伝播が遅いことによって情報量が少なくなったり、伝達が遅かったりすることによって不利益を被る可能性がある。

以上のようにお金や時間、品質や情報など様々な不利益、不経済が貧困だからこそに発生する可能性があるのだ。

このようなBOPペナルティーを解消することもBOPビジネスの一つの役割であると言えるだろう。例えば交通が不便な所への訪問販売や末端の食料品店への製品の安定的な供給、ネットインフラの整備等があげられるのではないか。

かつろう

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アフリカの奇跡 ~ルワンダの経済成長要因の考察~ .44

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皆さんはアフリカの奇跡という言葉をご存知だろうか。ルワンダでの経済成長を指して使われる言葉だ。

ご存知の方も多いかと思うが、1994年、ルワンダではフツ族によるツチ族への虐殺が行われた。当時の国民が約730万人で、その内80万人とも100万人とも言われる人数がたった100日間の内に虐殺されたのだ。国民の10人に1人以上が殺戮された計算になる。毎日1万人が銃やナタで殺されたのだ。想像を絶する数だ。戦争や侵略でなく、同国家内で起こったというところがとても痛ましい。隣人が隣人を犯し、殺し、隣人を殺すことを拒否すれば自分自身が殺される。家族で殺し合いを行わせ、最後は結局皆殺しにする。

今回は政府の罪やジェノサイドの起こった原因、国連のあり方などには言及しない。ルワンダに訪れた経験から、その虐殺後にアフリカの奇跡と形容される同国の発展の一要因を考えてみたい。

動乱を逃れて国外に退去していたツチ族による投資等が大きな一要因と言われている。それとは別に今回旅をしてみて感じたことは政府による管理の厳しさだ。その管理の厳しさが同国を安定せしめ経済成長を持続させている大きな要因ではないかと感じた。

具体的に例を三つ挙げたい。

一つ目は入国時の荷物検査についてだ。今回は陸路でウガンダからルワンダに入国したのだが、その際に持ち物を検査され、ビニール袋を全て取り上げられたのだ。バックパッカーにとっては日本のしっかりとしたビニール袋はかなり貴重だ。それを目の前でビリビリと破られ捨てられたのだ。幸い奥に入れていた袋は難を免れ全滅は免れたが、電子機器を全てひっくり返され適当に鞄にぶちまけられたのには少し参った。環境に対する配慮でこの施策を行っているらしい。確かにそう聞けば合理的であるとも取れる。持ち込みした後で極力捨てないようにと呼びかけたりしても効果は薄いと思われる。であればいっそ持ち込ませないという方が効果的だ。

二つ目はバイクタクシーについてだ。首都キガリではたくさんのバイクタクシーがある。このバイクタクシー自体はカンボジアなり多くの地域で見ることが出来る。しかし他の地域と違うところは後ろに乗る客もフルフェイスのヘルメットを着用しないといけないことだ。しかもこの着用をしっかりと運転手が行ってくるのだ。カンボジアなどでは運転手自体もつけているか怪しい。時には警察の検問の前だけ被るというようなこともある。しかしルワンダでは運転手も客も皆きっちりとヘルメットを着用しているのだ。

三つ目は“ムガンダ”についてだ。ある朝バスターミナルに行ってみると全く機能していない。全てが止まっている。バスターミナルだけでなくて街中が全てストップしているのだ。あれだけいたバイクタクシーが全く見えない。辻々には制服を着た警察官が立っており何やら人々を見張っているようでもある。その警察官や周りの人に聞いてみると、その日は月に一度のコミュニティワークなのだという。それをさしてムガンダというらしい。例えば地域の清掃を行ったり、ボランティアを行ったりする日らしい。結局全ての仕事が午前中はストップしており、午後になるとゆっくりと再開していった。このような強制的な管理をきっちりと行っているということからは少し怖さも感じた。全ての人を強制的にコントロールするということに違和感を感じたのだと思う。

このような政府による徹底した管理体制というものがアフリカの奇跡を生み出しているのではないか。国民の10%以上を虐殺で失うというところから国を建てなおす為にはある程度の管理やコントロールも必要なのだろうと感じた。

やがて国の傷も癒えてきたならば、ルワンダに広がるなだらかな丘のように、緩やかな政府になれば旅行者も国民もより安心して生きてゆけるようになるのではないかなと思う。

かつろう

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ウガンダの世界遺産Kasubi Tombsの収支とガイドの収入 .42


首都カンパラにあるウガンダの唯一の文化世界遺産、Kasubi Tombsに行ってきた。ウガンダはいくつかの王国からなり、その最も大きな王国がブガンダ王国で、その歴代の王様のお墓があるのがここだ。

ガイドをしてくれたのはこの写真の右側に移っている彼。
写真を撮り忘れて彼が移っている写真はこれしかないのでご容赦。

実はこのカスビ・タンブ、2010年にテロリストの攻撃にあい王の墓が全焼し、今現在ユネスコの協力によって再建作業が行われている途中なのだ。メインの墓がなかったのは少しさみしかった。

●ガイドの収入

さて彼の収入を聞いてみた。固定給の月収は250$。

彼はウガンダで2番目にいい大学であるKyambogo Universityのツーリズム専攻を出て、ここに勤めている。ちなみにカンパラで一番いい大学はマケレレ大学なのだが、彼曰くマケレレ大学は理論に偏り過ぎているとのこと。
Kyambogo Universityは理論と実践のどちらもバランスよく行うので実際の就職には強いらしい。確かに彼の英語の説明はとてもわかり易く聡明さが感じられた。おじいさんは日本のウガンダ大使館で働いていたこともあるという。良家の育ちと聞いてなるほどと思った。

そしてこの世界遺産の中で売られている、樹の樹皮の上に書いたペイントは彼が書いたものもあるという。そして自分が書いたものが売れた場合は自分の手取りになるとのこと。大きさによって違うが1枚2~5万ウガンダシリングくらい。(1$=約2600ウガンダ・シリング)
その副収入を合わせると$300~400くらいの月収になるのだろう。

●観光収入

観光客は入場料として2万ウガンダ・シリング(約800円)を支払う。芳名帳をめくってみたが、一日で多くてもせいぜい10人くらい、少ないと3人という日もあるくらいだった。あまり観光客が訪れるわけでもないみたいだ。団体客も来る可能性があることを考えると日平均7~8人くらいだろうか。

7.5人×2万ウガンダ・シリング×30日=450万ウガンダ・シリング。
これを$1=2600ウガンダ・シリングで考えると月に約$1730の収入になる。

もちろん彼のようなガイドが複数人いるわけで例えば4人いただけでも$1000になる。そして受付を担当している人もいたりするので人件費だけでも下手をするとトントンか赤字になる。そしてさらに各種維持費も掛かるわけだ。

もちろん文化的な価値を鑑みての赤字経営はあり得る。多くの人にウガンダの文化を知ってもらうという意味を大きいと思う。しかしそこに税金や助成金を多く投入することには少しの違和感を覚える。黒字で経営出来ればなお良いのではないか。

入場料を今の倍の4万シリング、約$15にしたとしても収益は増えるように思われる。他にカンパラの街に目立った観光スポットもないのだからこのくらいは出せるはずだ。そうすれば収支のバランスも良くなるだろう。

●王家の墓と農作物

ちなみにこれが王の親類の墓。王は屋根つきの建物内に安置されるが、その家族はこのように野外に埋葬される。

そしてその奥に見えるのが周囲の人が育てている農作物である。そう、王の墓の敷地内で周辺住民が農作業を行っているのである。ウガンダの王室の事は全くしらないが、これは王室と市民の距離の近さを表しているのかなと思った。

襲撃にあったりもしてはいるがやはり長きにわたって王室が保たれているというのはそれなりの理由があるのだろうなと感じた。

かつろう

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タンザニア・ザンジバルのお土産物屋さんの収入とからゆきさんのジャパニーズバー .41

今回はタンザニアはザンジバルでお土産物屋さんを運営する
マサイ族出身のこの方にご登場いただきます。
とてもフレンドリー。

さておき、

Q、月の収入は幾らですか?
A、調子が良ければ60万タンザニアシリングくらい行くこともある。
(1$=1640タンザニア・シリングで計算すると約$365)

Q、このお店の家賃はいくら?
A、15万タンザニア・シリング

Q、今住んでいるところの家賃は?
A、10万タンザニア・シリング

Q、食べ物等、他の生活はいくらくらい?
A、15万タンザニア・シリング

つまり60万タンザニア・シリングの売り上げを上げることが出来れば
20万タンザニア・シリングを貯金することが出来るというわけだ。

Q、結婚はしないの?
A、マサイでは結婚するときに家畜など、たくさんの贈り物をしないといけないから今頑張って貯金をしてる所。

ところで俺のショップはタンザニアで一番いい店なんだ。いや、アフリカで一番なんだ。
ベストオブベストなんだ。だから何か買って行ってよ!

単なる営業トークではなく、心の底からそう信じて行っているのでとても気持ちが良かったので、ついついお土産を買ってしまった。店内には彼自信が作ったアクセサリーやティンガ・ティンガ・アートなどがたくさん並べられている。

自分の仕事をアフリカ一と自信を持って言えるのはとてもすばらしいと感じた。そういう誇りを持った仕事を行えることは本当に幸せなのだろう。

●●●

ところで彼が営んでいるショップが入っている建物は実は約五十年前くらいまでからゆきさん(http://hitonowa.blogspot.com/2013/05/vol28.html)が営むジャパニーズバーがあったらしいのだ。娼館としても機能していたらしい。

今は普通にこのようなお土産物屋が入っていたり人が住んでいたりしている。その当時で10人以上のからゆきさんがいたという。日本人にとっては全く前人未踏の地に来て心細かったに違いない。

人身売買の被害に会い、自らの意志で来たのでない人もいたはずだ。
失意の中この地に果てた人もいただろう。

みながみな、自分の仕事に誇りを持って生きて行けるような世界が来ることを切に願う。

かつろう

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タンザニア・ザンジバルの漁師の生活 その2 ~マンガポアンニ紀行と漁師の収入~ .40

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さて今回は船員の一人にフォーカスを絞ってタンザニアはザンジバルの漁師さんの生活をご紹介したいと思います。
(前回の記事⇒Vol.39 タンザニア・ザンジバル漁師の生活)

●マンガポアンニ紀行

登場して頂くのはアヴァス。31歳独身。船で一番に絡んできてくれた気さくな海の男。

彼は現在はマリンディ港近くのザンジバルタウンにお母さんたちと住んでいるとのこと。

実家はザンジバルタウンからダラダラという乗り合いバスで4~50分ほどの所にあるマンガポアンニという所で、訪問をさせて頂くことに。

ちなみにダラダラには2種類あります。街の中を走るダラダラと郊外まで長距離を走るダラダラです。街中を走るダラダラは一回300タンザニア・シリングで、長距離を走るダラダラは距離によります。ザンジバルタウンからマンガポアンニであれば1300タンザニア・シリングになります。(1$=約1640タンザニア・シリング)

【ダラダラ。このバスに30人以上がぎゅうぎゅうで乗る。】

沿岸を北に1時間弱移動し、ダラダラを降りて5分ほど歩くと実家に到着。

【アヴァスの実家】

近くにはおじさんの家もありました。

【おじさんの家】

マンガポアンニはザンジバル島が奴隷貿易の拠点のなった際に奴隷を閉じ込めておいた洞窟やチェンバーがあります。他にも第二次世界大戦でイギリス軍がドイツ軍に対抗する為に築いた沿岸の軍事施設等を見ることも出来ます。

【奴隷が収容されていた洞窟】

色々見て回った後は飲み屋へ。しょんべん横丁よろしくのふきっさらしです。ここでビールを頂きました。ちなみにザンジバルはイスラム教徒が95%を締める地域。アヴァスもイスラム教なのですが酒は飲みます。結構お酒飲む人多いです。

【飲み屋 in マンガポアンニ】

このまま農村で彼の家に泊めてもらうことも出来たのですが、風邪で体調がすこぶるよろしくなかったのでこの日はおとなしくザンジバルタウンに帰ることに。残念。

●漁師の収入

さて、では彼の収入は幾らぐらいなのでしょうか。もちろん漁獲量によって実入りも変わります。漁に一緒に行かせてもらった時に見ているとあまり取れなかった時には10000タンザニア・シリングくらい、大目に取れれば数万タンザニア・シリングをもらっているようでした。もちろん全く取れない日もあります。一日の稼ぎを平均して20000タンザニア・シリングと仮定します。

そして一か月の内、一週間は漁が休みになります。そして漁期も週に1日くらいは休みをとるとすると、30日-7日(量が休みの期間)-3日(週に一回の休み×3)と考えれば稼働日は20日となります。

20000タンザニア・シリング×20日で400000タンザニア・シリングが月の収入になります。1$=1640タンザニア・シリングで計算すると243.9$となります。調子がとてもいい時は1000$近くの収入になる月もあるらしいです。

●魚の価格

ちなみに魚の値段ですが例えばある日の船上で販売されるアジのバケツ一杯(150~200匹くらいかと思われる)は40000タンザニア・シリングでした。一匹に換算すると約200~250シリング。

その日の市場でアジは5匹で2000シリングで販売されていました。一匹あたり400シリングになります。

そしてアジのから揚げが屋台では一匹700~1000シリングで販売されています。

基本的には小売り価格は日によってあまり変動が内容でした。しかし船上で取引されるアジの価格はもし漁獲高が多い日であればバケツ一杯で10000タンザニア・シリングにしかならないこともあるようです。取引の上流に近づく方が収入が不安定になるのかもしれません。

●自助グループの共同貯蓄制度

途上国で住民がグループを作ってお金をすこしずつ出し合い、それを貯めて誰かが借りられるという制度を行っているという話を聞きます。誰かが起業をしたりする時や傷病で急にお金が必要になったに時にその中から借りたり出来る仕組みです。

例えば女性蔑視が残っている地域での女性の自助グループ等、そのような自助グループは社会的な弱者が形成したりすることが多いようですが、それだけでなく収益の安定性が少ない職業においても利するところが多い制度のように思われます。

かつろう

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『アフリカBOPビジネス~市場の実態を見る~』佐藤寛編著、書評その4 Vol.29

僕は青年海外協力隊としてアフリカのマラウイに行く。派遣職種はマーケティングという新しく出来た職種で、現地では保健衛生製品のマーケティング・販売を行う。貧困層向けに蚊帳や経口補水液を売るのだ。それは範疇としてBOPビジネスと括ることも出来る。そういった背景があり目黒区の図書館で借りて読んだ一冊。

【読んだ本】

『アフリカBOPビジネス』~市場の実態を見る~佐藤寛編著

【概要】

前半部ではBOPビジネスとは何かという説明がされている。後半部分ではナイジェリア、エチオピア、ケニア、タンザニアの実態の調査と、具体的な商品の提案と導入可能性が掛かれている。
本書の一番大きな特徴は後半部分の調査がとても定性的に行われているという点だ。統計的なマクロなデータではなくてアンケートや聞き取り調査を中心とした現場に近いところで書かれた著作だ。

【提案されている商品一覧】

下記商品の想定価格、アクセス可能性、サンプルテストの結果等が記載されている。

ナイジェリア
蚊よけブレスレット、ハエ取り紙、ゴキブリ駆除剤、ふりかけ、魚肉ソーセージ、高野豆腐、防塵マスク、無水シャンプー・制汗デオドラント製品、インスタント食品、こんにゃくゼリー

エチオピア
重度栄養失調児治療食、粉ミルク、中度栄養不良児回復食、市販用栄養補助職、ビタミンAを強化した食用油、ビタミンAを強化した砂糖、ビタミン・ミネラル強化小麦

ケニア
ソーラーパネル、家庭用パラボラ型ソーラークッカー、養鶏ビジネス用ふ卵器、自転車式発電機

タンザニア

除草剤、粒状除草剤散布機、精米機、コメの選別機、環境にやさしい殺虫剤、微生物を用いた殺菌・殺虫剤、魚網、製氷機、水産加工用機材

【所感】

今後BOPビジネスや国際協力を行っていくうえでこのような実態に即した考え方はとても大切になってくるはずだ。単に統計的なデータの組み合わせで上手くいくような単純な市場ではないからだ。ではそのようなデータはどこから手に入れれば良いのだろうか。

その一つの答えが青年海外協力隊かもしれない。(http://blog.livedoor.jp/earthcolor0826/archives/1710838.html) 協力隊は実際現地の村やその土地に2年間住んで活動を行う。彼らが得ている生のデータほど貴重なものはないのかもしれない。

JICAとしても協力隊をもっと積極的に活用してそのようなデータを吸い上げでまとめるべきだろうし、企業側も協力隊経験者の積極登用等を行っていく必要がある。

個人的にはそういった地に足を付けたアフリカの情報を取得して企業やNGOに提供するような仕事を創ってみたいなと漠然と考えている。

単に自分の経験をアウトプットするだけでなく、狙いに即したデータの収集を仕組み化して行うのはとても大変なのだろうなと思う反面、こういった事業を出来れば本当に世界の為になるのではないかなと感じる。

かつろう

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